flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

2019年を振り返って&今後のこと

実生活の多忙やストレスで、4月頃からアニメ視聴に身が入らなくなってきた。そして、個人的につらく悲しい出来事が起こり、秋作品に対しては視聴意欲がまったく損なわれてしまい、1タイトルも見ることができなかった。

環境の変化やメンタルの不調もあるのだろうけど、10年以上アニメの視聴感想を続けてきて、疲れていたのかもしれない。Twitterのタイムラインをながめていても、他のアカウントの実況や感想を目にするのがしんどくなってしまった。

アニメに限らず物語に触れるという行為は、自身の感情を揺さぶるものであり、それゆえに多大なエネルギーを消費するということを改めて感じている。疲れ果てるのもむべなるかな。

それでも、10年以上にわたり感想書きという形で生きる糧を与えてくれたアニメ作品の数々には、感謝してもしきれないものがある。

ついては、内なるエネルギーが戻ってくるまでは、しばらくアニメの視聴感想から離れようと思う。大好きだったアニメが重荷になっては本末転倒なので。

 

最後に

こんな零細ブログを訪問してくださったみなさま

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Twitterでリプライやいいねや拡散してくださったみなさま

本当にありがとうございました。

 

いつかまたご縁があれば……。

2019年テレビシリーズアニメ話数単位10選

9年連続でエントリ。ルールは以下のとおり。

  • 2019年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
  • 1作品につき上限1話。
  • 思いつき順。順位は付けない。

秋作品の視聴ができなかったので、冬作品、春作品、夏作品からの選出。寸評を書き足しましたが、詳細な感想は各項目のリンクを参照ください。

 

明治東亰恋伽 第5話「はるかなるフィアンセへの道」

脚本:はるか 脚本監修:魚住ユキコ 絵コンテ:サトウシンジ 演出:清水明 作画監督:邱明哲、徳川恵梨

女装の男性による淑女指南という倒錯シチュエーションを乾いたテンポで軽やかに見せる。キャスト陣の芝居がすばらしかった。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/02/16/210000

 

転生したらスライムだった件 第21話「シズさんの教え子達」

脚本:筆安一幸 絵コンテ:寺東克己 演出:安川央里 作画監督:吉田和香子、米澤優、鵜池一馬、松本弘、松井理和子、門智昭、斉藤和也

魔物の長としてやることをやり尽くして教育者に転身した主人公の軽やかさが、恩人の遺志を継ぐというスタンスに不思議な開放感をもたらしてくれた。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/03/04/210000

 

風が強く吹いている 第22話「寂しさを抱きしめろ」

脚本:喜安浩平 絵コンテ・演出:佐藤雅子 作画監督:石川真理子、下妻日紗子、稲吉朝子、鈴木絵万、渡辺愛、木村敦子

お世辞にも美形とは言えないキングの走りっぷりが格好良くて爽やかだった。前向きに生きようとする姿に勇気をもらえる。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/04/21/210000

 

なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA- 第三話「当然の陰に咲く花を見よ」

脚本:宮本武史 絵コンテ:高林久弥、オグロアキラ 演出:高林久弥 作画監督小林史緒里、重国浩子、藤井文乃

シニア世代の恋愛というアニメには珍しいモチーフが、長い時間を生きる仏たちの視点でもって温かく伝わってくる。シリーズに通底する煩悩の肯定という意味でも外せないエピソード。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/05/16/213000

 

どろろ 第十八話「無常岬の巻」

脚本:吉村清子 絵コンテ・演出:大峰輝之 作画監督:加藤雅之、若月愛子、柳瀬譲二、冨永拓生、佐藤誉幸、山口仁七

むきだしのまま置かれた「しらぬい」なる登場人物の存在感が強烈。鬼神を友として人間を供物とするその生きざまが、かりそめの繁栄を得た醍醐のネガポジ反転に思えてきて。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/06/08/210000

 

KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- 第5話「THE シャッフル ジョージの唄」

脚本:坪田文 絵コンテ:大久保政雄 演出:小林浩輔 作画監督:立花希望、黒川あゆみ

アイドルという名声と引き換えに失ったもの。ゴーストシンガーの存在が声にならないジョージの叫びに聞こえてくる。関係が変わってしまった幼なじみの変わらぬまなざしに泣けた。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/06/09/213000

 

この音とまれ! #7「知られざる音の葉」

脚本:久尾歩 絵コンテ・演出:奥野浩行 作画監督小川浩司、奥野浩行

さとわと妃呂のコントラストが愛と武蔵のコントラストに収まる。影響しあう登場人物たちの内面が箏の音色としてみずみずしく反響していく。そんな光景がいとおしい。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/06/12/210000

 

RobiHachi #08「メカるが勝ち」

脚本:千葉克彦 絵コンテ・演出:稲垣隆行 作画監督:野本正幸、髙橋はつみ、本田辰雄、白川茉莉

脳みそがとろけそうになるパロディの奔流。闇鍋状態をすっきり見せてくれるので、それぞれのネタを面白がることができる。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/06/22/210000

 

鬼滅の刃 第十九話「ヒノカミ」

絵コンテ:白井俊行 演出:白井俊行 作画監督:鬼澤佳代、遠藤花織、永森雅人

宿敵が追い求めた「家族」の形を結晶化してぶつけるような、ひと呼吸に込められたアクションの爆発力が圧巻。静寂なるすごみがもたらす美しさ。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/10/14/210000

 

胡蝶綺 ~若き信長~ 第九話「別離」

脚本:澤田薫 絵コンテ:西片康人 演出:村田尚樹 作画監督:小島絵美、和田伸一、山村俊了、吉田和香子、森本浩文

謎に包まれた帰蝶という人物の解釈にうなるばかり。秘密の共有による同朋意識が重層されていくことによって、信長その人の孤独が浮き彫りになるという。

http://spring-ephemeral.hatenadiary.com/entry/2019/12/01/210000

テレビアニメED5選 2019

こちらも冬作品、春作品、夏作品からのセレクト。掲載はおおむねオンエア順。

 

『神様はきっと』 / W'z《ウィズ》

  • 絵コンテ:鈴木信吾 演出:横峯克昌 作画監督:安達翔平、植木理奈、内田孝行、谷圭司、藤坂真衣、古田誠
  • 作詞:Fuki 作曲・編曲:Hiroaki Watanabe (re:plus) 歌:Fuki

登場人物の個性を雄弁に伝える表情の芝居そして手の芝居。さまざまな絆の断片が現れては消えていく映像の美しさと包容力にあふれた楽曲の優しさに胸がいっぱいになる。

 

『さよならごっこ』 / どろろ

  • 絵コンテ・演出・原動画・仕上げ・撮影:コバヤシオサム イラストレーション:浅田弘幸
  • 作詞・作曲:秋田ひろむ 編曲:出羽良彰、amazarashi アーティスト:amazarashi

言葉にならない苦悩をにじませる百鬼丸に表情豊かなどろろを重ねながら癒していく構成は一切の無駄がない。哀愁たっぷりの楽曲が二人を控えめな笑顔に導いてくれる。

 

『1%』 / 不機嫌なモノノケ庵

  • 絵コンテ・演出:川崎逸朗 作画監督・原画:長谷川早紀
  • 作詞:はるまきごはん 作曲:はるまきごはん 歌:ウォルピスカーター

ぼかしとにじみを強調したスチルを360度カメラで描写していくユニークなコンセプト。俯瞰でぽつりぽつりと置かれる登場人物たちに風情がある。楽曲もあいまって何とも不思議な視聴感覚。

 

『カーテンコール』 / revisions

  • 絵コンテ:新井陽平 BG&プロップ:白田真人 アニメーション:平川孝充、新井陽平 エフェクト・撮影:髙橋和彦、Root-works
  • 作詞:河邉徹 作曲:杉本雄治 編曲:WEAVER、MEG 歌:WEAVER

薄暗い渋谷のビル群に映されていく登場人物たちのさまざまな表情にそれぞれの生きざまが浮かんでは消える。最後に現れる大介とミロのツーショットでもって朝日が差していく流れにじわじわと熱くなれる。希望を感じさせる楽曲もよい。

 

『まるつけ』 / ギヴン

  • 絵コンテ・演出:山口ひかる 原画・作画監督:永田陽菜
  • 作詞・作曲・編曲:センチミリメンタル アーティスト:ギヴン 歌:矢野奨吾

主人公の分身のような子犬の愛らしい動きが、ミニマルなアレンジによる実直な歌唱が、本編の余韻を優しく包み込んでくれる。簡素なつくりがエンディングにふさわしい。

テレビアニメOP8選 2019

秋作品はまったく視聴できなかったので、冬作品、春作品、夏作品からのセレクト。10選に届かなかったのもやむなし。あしからずご了承を。掲載はおおむねオンエア順。

 

『火炎』 / どろろ

  • 絵コンテ・演出・作画監督小池健
  • 作詞・作曲:薔薇園 アヴ 編曲:女王蜂、塚田耕司 歌:女王蜂

重く鋭くそして悲しげな刃の切れ味を想起させるメタリックでオリエンタルな旋律は、百鬼丸の孤高そのものといった感じ。幻想的だったりコミカルだったりする起伏もしなやかに収まっている。苦み走ったエピソードが目立っていたシリーズ前半にふさわしいオープニング。

 

『アンノウンワールド』 / 同居人はひざ、時々、頭のうえ。

くっきりとした男性ボーカルとその背後を埋めていく軽やかな女性ファルセットの組み合わせが耳に心地よく、ハルとの出会いをきっかけに広がっていく素晴の世界を優しく包み込んでくれるかのよう。書物の山からファンタジーの世界に誘われていく展開が象徴的。

 

『FAITH』 / 盾の勇者の成り上がり(第2クール)

  • 絵コンテ・演出:宮本託自 作画監督:諏訪真弘、時枝一心、世良コータ
  • 作詞・作曲:MADKID 編曲:MADKID、北浦正尚 歌:MADKID

涙雨に打たれていた四聖勇者たちが弾ける展開に合わせるかのように、色彩を帯びていく画面が生命力を感じさせる。切っ先鋭いラフタリアやフィーロの美しくもけなげなアクション、上空からの攻撃を単身で防ぐ盾の勇者を分担する仲間たちの姿、どれも熱くさせてくれる。

 

『Tone』 / この音とまれ!

登場人物たちに交錯する陰と陽のイメージをため込んではじけさせるようなサビ部分の流れが、まさに雨上がりの青空のようなみずみずしさをもたらしてくれる。突き抜けるように伸びやかな歌唱がリードする爽やかな映像表現。

 

『天唄』 / なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-

多数の登場人物をてきぱきと紹介していくオードソックスなコンセプトながら、楽曲とマッチしたテンポが小気味よい。梵字に象徴されるシンボリックな表現とコミカルな描写のバランスも秀逸。装飾が多めなデザインのキャラクターをあえてすっきりと見せるセンスの良さ。

 

『まっさら』 / さらざんまい

新しさと懐かしさが共存する下町の風景をバックにしたユーモラスでキュートで哀愁を帯びたカッパのトリオによる自由自在な動きが楽しい。カラッと乾いた楽曲と歌唱が悩める3人を励ましてくれるかのよう。

 

『Good Morning World!』 / Dr.STONE

原始の森からふつふつと沸き立ってくるような生命力に熱くなる。科学のモチーフを必要最小限としたバランス感覚が絶妙で、それが草の根パワーを体感させてくれる。おおらかな歌唱は劇中に通底する大樹から千空へのリスペクトそのままといった印象。

 

『疾走』 / 胡蝶綺 ~若き信長~

重厚になりすぎず、耽美に溺れ過ぎず、軽快さを保持したバランス感覚が心地よい。若き生命力を思わせるカラフル調と孤独や苦悩をにじませる水墨画のようなモノクロ調など、色彩におけるダイナミズムも見どころ。はかなくも清冽な風雲児のイメージ。アバンの口上で語られるとおり、パブリックイメージとは少し異なる信長像の表現。

BEM #7「CHIMERA」

脚本:山口宏一 絵コンテ:松浦直紀、北川隆之、和田吉史 演出:佐藤和磨 作画監督:Hong Yu-mi、Park Ae-lee、Kim Eun-sun

【概要】

ゲームセンターに現れなくなったベロはひとり野良犬の面倒を見ていた。ベロを案じる仲間たちは、ベロと一緒に野良犬の世話を買って出る。その頃、ダリルは監視カメラに映ったベロの居場所を突き止める。化け物に襲われそうになったダリルを助けたベロだったが……。

【感想】

アッパーサイドにおけるハイブリッドの飼い犬とアウトサイドにおける天然の野良犬というコントラスト。まさにベラとベロのスタンスそのものを映すかのよう。そして一足飛びに人間とのハイブリッド化を課せられた野良犬の顛末は、ベロとダリルの埋めがたい溝を突き付けてくる。ダウンサイドの仲間たちとダリルを対置することによって、人間を守ることが容易ではない妖怪人間の困難さが強調される。そんなベロのことを気づかうベラ、人間を殺めることを止めたベム、生まれながらのハイブリッドである三体の関係性がほろ苦く伝わった。

キャロル&チューズデイ episode:20「Immigrant Song」

脚本:野村祐一 絵コンテ:宮尾佳和 演出:加藤段像 作画監督:水畑健二、斉藤英子、小島えり、香田知樹、西尾智恵

【概要】

マーズ・グラミーの新人賞にノミネートされたキャロル&チューズデイ。本命であるアンジェラを見返してやろうと張り切る二人。そんな中、キャロルは施設時代の幼なじみであるエゼキエルことアメルに会うことを決心する。一方で、アンジェラをとりまく状況に激動が起こっていた。

【感想】

アンジェラとエゼキエルというコントラストでもって浮かび上がる火星と地球の影。火星におけるAIの申し子たるアンジェラの歌唱と過酷だった地球での怒りをぶつけるエゼキエルのアジテーション、そのはざまでキャロル&チューズデイのオーガニックな音楽性が輝く。アンジェラの出生の秘密も匂わされ、音楽と政治の結びつきが無理なく体感される。政治利用などまっぴらとうそぶいたタオの態度が、むしろアンジェラの孤独を強調してくれる。キャロル&チューズデイとアンジェラの因縁の行方が楽しみになった。

あんさんぶるスターズ! 第十話「エレメント ~前編~」

脚本:ヤスカワショウゴ 絵コンテ・演出:横内一樹 作画監督:楠木智子、川口裕子、Cha Myoung Jun

【概要】

スバル、真、真緒の3人で「DDD」に出場したTrickstar。参加しなかった北斗はfineのメンバーになることを選択する。その前に現れた日々樹渉。Switchの逆先夏目と青葉つむぎは、現在とは何もかもが違っていた一年前の夢ノ咲学院を思い出していた。

【感想】

硬直した学院を案じて革命を志したかつての英智。現在の英智が支配する学院に革命を起こそうとする北斗。北斗が入れ子のようにfineへの加入を選んだのは、ゆえあってのことに思えてくる。いたって常識的な青葉つむぎの視点で、英智のスケールの大きさと五奇人たちの個性がくっきりと伝わってきた。相変わらずTrickstarよりも周辺のユニットのエピソードのほうが魅力的に感じられるのは困りものだが、それが真打ちにフィードバックされることを願いたい。

ギヴン #07「Tumbling Dice」

脚本:綾奈ゆにこ 絵コンテ:鈴木行 演出:西畑佑紀 作画監督渡辺真由美、二宮奈那子、小野木三斉、アミサキリョウコ、EverGreen

【概要】

ライブの日が迫ってくる中、真冬の作詞はいっこうに進む気配がない。笠井から聞かされた真冬の過去をきっかけに、立夏は自身の気持ちに気づく。そんな二人に秋彦は村田雨月との日々を思い出すのだった。そして、立夏を春樹に任せた秋彦は、悩める真冬を連れ出す。

【感想】

あまりにも巨大な才能に振り回されながらもひかれてしまう。雨月に対する秋彦と真冬に対する立夏を重ねつつ、形をなしていくバンドの鼓動が聞こえてくるようだ。。真冬の感情をつかみかねる立夏の混乱がみずみずしく伝わる。瞬間瞬間を丁寧につないでいくストーリー展開を落ち着いた演出パターンがデリケートに支える安定感。登場人物たちの思いを溶かしていくような夜の街の景色がじわじわと染みてくる。

胡蝶綺 ~若き信長~ 第十話「兄と弟」

脚本:笹野恵 絵コンテ・演出:河野亜矢子 作画監督中嶋敦子、木村友美、松竹徳幸、森本浩文、小島絵美

【概要】

織田家から去った帰蝶の言葉を吉乃から伝えられた信長。その身辺警護のために精鋭部隊が編成される。末森城では津々木の計略により信長をおびき出す作戦が進められていた。さらわれた恒興を助けるため駆けつけた信長の前に、信勝が立ちはだかる。

【感想】

帰蝶の不在と恒興の不在という危機は信長をとりまく危うさそのものに思えたが、同時に彼らが残してくれたものの大きさを感じさせもする。それは信長という人物のスケールであり、逆臣を排除して忠臣たちを託した信勝の振る舞いが示すもの。兄を尊敬するがゆえに咎人となった信勝の選択がつらくてならないが、帰蝶といい姿を消すことで織田家をまとめようとする引き際は美しくもある。卑劣な津々木に対するカウンターとしても際立つ。後戻りできなくなった信長と信勝をかろうじて結びつけていた象徴である手紙の生かしどころに泣かされた。かつての秀孝と恒興の交流が重なってきて。

スタミュ 第3期 第11幕

脚本:高橋郁子 絵コンテ:葛谷直行 演出:橋本能理子 作画監督:小園菜穂、高野ゆかり、高野やよい

【概要】

不信任決議の結果により四季が華桜会から除籍される。オープニングセレモニーは予定通り2ステージ制で行われることに。落ち込むteam鳳の面々だったが、四季を探し出して自分たちのステージを見てほしいと頼む。一方で、team柊の辰己も冬沢に思いを伝えるのだった。

【感想】

鳳と柊の精神のみならず関係性までも受け取った星谷と辰己が、かつての恩師たちをほうふつとさせる四季と冬沢を結びつけようとするミュージカルパートが白眉だった。四季と冬沢の断絶がいっそう色濃く感じられるだけに、自然体で綾薙の改革を成し遂げようとするカンパニーの輝きが強調される。猪突猛進で引っ張ってきた星谷が行き詰ったとき、後押しするのではなく反対側から支えるような戌峰の明るさが頼もしい。第4幕で閉じ込められてしまった星谷のシチュエーションをトレースするかのような四季の姿に、持って行き場のない冬沢のいら立ちが痛々しく響いてくる。