flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

ガーリー・エアフォース ALT 10「上海奪還作戦」

脚本:吉田伸 絵コンテ:和田純一 演出:高島大輔 作画監督:長田好弘、山田真也

【概要】

ファントムによると上海上陸作戦は失敗する可能性が高いという。ぎくしゃくした明華に向き合った慧は、意を決して作戦に参加する。米軍空母における歓待パーティーでの慧を気づかったグリペンは、思うところを伝えるのだった。

【感想】

両親のかたきを討つためのチャンスを目前に平常心を失いかけていた慧。そんな彼の内面を見透かしたかのような、ファントム、明華、グリペンからのさまざまなアプローチ。生きて帰ってきてほしいと告げたグリペンが送り出すことしかできな明華の身代わりに思えてくる。明華ではできないことをグリペンはできる、グリペンにはない積み重ねが明華にはある、ともに慧の動機としてそして重しとしての存在感。

同居人はひざ、時々、頭のうえ。 第10話「いっしょごはん」

脚本:和場明子 絵コンテ・演出:岩永大慈 作画監督:Kim Ginam、河西睦月、横田和彦、三浦かおる

【概要】

締め切り明けで昼過ぎまで寝ていた素晴の家に大翔の妹の鳴海と友人の秋元春が遊びに来る。ハルに会いに来たという春は自分たち3人分のついでにハルのためのご飯を作る。大喜びで食べるハルを見た素晴は、春に教わったレシピをもとにスーパーマーケットに買い出しに行くのだが……。

【感想】

素晴のターンによる前半とハルのターンによる後半といういつものパターンに戻った。初めての手作りご飯というシチュエーションにはオーソドックスな構成がふさわしい。食事をとらずに弱ってしまう素晴を案じるハルはこれまでも描写されてきたので、素晴なりに心づくしの手作りご飯を目前にして自制するハルのけなげさにジーンと来てしまった。

BanG Dream! 2nd Season #11「ホシノナミダ」

シナリオ:綾奈ゆにこ 絵コンテ:浅利藤彰 ライブパートコンテ演出:三村厚史 演出:間島崇寛 2D作画監督:茶之原拓也、八森優香、依田祐輔、阪本麻衣

【概要】

チュチュとパレオが蔵に出向いてくる。要件はたえを正式にRAISE A SUILENのメンバーにするためPoppin’Partyから引き抜きたいというものだった。主催ライブが終わるまでとの猶予を与えられたが、たえは決意をもって仲間たちの前に立つ。

【概要】

RAISE A SUILENのパフォーマンスを見せつけられたからこそ、ステージでは別人のようだったたえの内面が繊細に伝わってきた。高いレベルへの欲求に悩みながらもその迷いすらPoppin’Partyの新曲『Returns』としてアウトプットする思いの強さ。大切な仲間たちを前にした原点ともいうべき弾き語りスタイルにたえの境地が現れており、そこに有咲の旋律が加わることで乱れてしまうくだりに泣けてしまった。歌詞に反応するかのように目を伏せた有咲と沙綾など、たえへの思いがにじんだ芝居作画もことごとく印象的。

盾の勇者の成り上がり 10「混迷の中で」

脚本:江嵜大兄 絵コンテ:阿保孝雄 演出:高橋順 作画監督:清水海都、大高雄太、山村俊了

【概況】

尚文がメルティを拒絶したことでフィーロは落ち込む。入れ替わるように若い兵士たちがやってくる。リユート村出身の彼らはかつての盾の勇者に助けられた恩義から、次なる「波」に際してともに戦いたいのだという。尚文は報酬と引き換えに同行を許すと告げるのだった。

【感想】

二度目の「波」に向けた静けさといったおもむきで、勇者として特異な尚文をめぐってさまざまな描写がされていく。他の勇者たちの尻拭いをさせられるのも盾の勇者の宿命かもしれないが、地道な活躍が少しずつ民衆の支持を集めていっている。同行を志願した若き兵士たちの目線はメルロマルク王やマインとは真逆のベクトルであり、ラフタリアとフィーロにしか心を開かない尚文の変化をうながすものになってほしいと願う。

ケムリクサ Episode.10

脚本・コンテ・演出:たつき 作画:原田優、村田良典、冨澤瞬 美術:大久保聡、川治裕睦、長田泰治郎

【概要】

「じゅうじま」に入った一行の前に巨大な根が立ちはだかる。りんとわかばはその根をたどって赤い樹の幹を目指すことになった。最後の水を飲んで英気を養う一行だったが……。

【感想】

細りつつあったりつとりなの命脈がいよいよ途絶えそうな気配。そんなタイミングで呼び覚まされるりんの記憶。わかばの生命力がまぶしく感じられるほど、姉妹のはかなさが強調される。陽のわかばに陰の姉妹たちといったおもむき。

私に天使が舞い降りた! 第10話「また余計なこと言っちゃった」

脚本:志茂文彦 絵コンテ:原口浩 演出:大隈孝晴 作画監督:市原圭子、武藤幹、矢野桃子、山野雅明、中島大智、金璐浩、上野沙弥佳、宮野健、永田文宏

【概要】

乃愛、ひなた、花の髪型をアレンジしてあげたみやこは、お返しに花から髪型を変えてもらうが……。みやこ同伴で限定シュークリームを買いに出かけた花。念願のシュークリームを食してみるが、みやこの手作りのほうがおいしいという。

【感想】

花から贈られたヘアピンをつけて松本の手作りによる洋服を着たみやこのよそ行き姿がそこはかとなくユーモラス。みやこのキャラクターが凝縮されているように見えてきた。二人っきりのシチュエーションで無邪気にはしゃいでみせる花の一面に、みやこならずともドキリとしてしまいそう。そんな空気にほだされたのかプロポーズのようなみやこのアプローチを食い意地でスルーしてみせた花の子供っぽさに安心する。みやこには松本がお似合いな気がしないでもない。

revisions リヴィジョンズ Case 09「消失の運命」

脚本:茗荷屋甚六/S.D.S 脚本協力:戸堀賢治 絵コンテ:須永司 演出:平川孝充 CG監督:平川孝充

【概要】

チハル・イスルギを道連れに慶作が消滅してしまった。残された大介たちは険悪な空気になる。そんな中、牟田たちの一派がガイ、ルウ、泉海を人質にリヴィジョンズとの再交渉をぶち上げた。いったんは気力を失った大介だったが、黒岩たちに協力して巻き返しを図る。

【感想】

ムードメーカーでみんなの潤滑油でもあった慶作が不在という喪失感の大きさ。取り乱す愛鈴やルウやガイに対して抜け殻のようになってしまった大介が痛々しい。渋谷が狙われるこの瞬間のためにひたすらに準備をしてきた大介だったればこそ。慶作へのリスペクトゆえに気持ちを入れ替えた大介の変節にはもうひと押し欲しいと思ってしまったが、孤立無援の危機にあって足を引っ張り合う人間の本質が彼のピュアネスを際立たせてくれるのは確か。

不機嫌なモノノケ庵 續 十ノ怪「黒遣(コッケン)」

脚本:吉岡たかを 絵コンテ:今泉賢一 演出:安江菜津美 作画監督:Hue Hey Jung、長谷川早紀

【概要】

文化祭でコスプレ宣伝係をする芦屋と安倍は、ひとり散策していた禅子と出会うが、聞くところによると連れてきたヤヒコを見失ったらしい。文化祭の会場で好き放題していたヤヒコは、人けのないところで安倍と遊ぶことにする。ヤヒコは芦屋榮に会ったことがあるという。

【感想】

物怪庵を介して描かれる芦屋のルーツと安倍のルーツ。事情あって隠世に行くことができないヤヒコとコモンの依頼によって隠世にはらわれることになった小鳥妖怪たち。現世と隠世にまたがるさまざまな悲喜こもごもが対置される。文化祭におけるヤヒコははなはだ子供じみていたが、妖怪にとっては息苦しいであろう現世のストレスを想像すれば、禅子と同じように優しい目線になれそうだ。隠世に影響を及ぼすという芦屋の立ち位置が浮かび上がりもする。

荒野のコトブキ飛行隊 第9話「赤とんぼの風来坊」

脚本:横手美智子 絵コンテ:福士直也 CG演出;江川久志、前川英章 作画演出:工藤寛顕

【概要】

羽衣丸が修理中にめいめいの仕事に出かけるコトブキ飛行隊の面々。ひとり留守番をしていたキリエはマダムから転職の打診があったことを聞かされる。ラハマ上空を遊覧飛行したいというアレンの依頼を受けたキリエは、ユーハングからの「穴」らしきものを見つけるが……。

【感想】

退屈をもてあます所在なげなキリエの空白が想像力をかき立ててくれる。子どもたちとの缶蹴りにスカウト話にアレンとの危ない遊覧飛行と気まぐれに移ろっていく景色は、まだ見ぬユーハングの世界を指向するキリエの視線そのものに感じられた。かっちりとした物語よりも今回のようにざっくばらんとした展開のほうが魅力的かもしれない。サブタイトルが秀逸。

約束のネバーランド EPISODE.09「031145」

脚本:永井千晶 絵コンテ・演出:板井寛樹 作画監督:関口亮輔、髙橋靖子、西尾智恵

【概要】

エマを動けなくしたイザベラは決定したノーマンの出荷について告げる。エマとレイは脱走したふりをして敷地内に潜伏するようノーマンを説得する。承諾したノーマンは予定通り動くはずだったが……。

【感想】

クローネを排除したとたんに本性を現したイザベラ。壁の外に広がっていた絶望。ノーマンの選択はエマたちに脱走の手がかりを提供するものであると信じたいが、どのように危機を脱するのか想像がつかない。イザベラの恐ろしさを見せつけられたのにエマもレイも前向きなのは、目の前のノーマンを助けたいという一途さゆえか。リミットが来ればアクションを起こさざるを得ないので、子供たちの選択を見守るしかない。