flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

さらざんまい 第三皿「つながりたいけど、報われない」

脚本:幾原邦彦、内海照子 絵コンテ・演出:神保昌登 作画監督:瀧原美樹、川妻智美

【概要】

燕太はサッカー部でツートップだった一稀とのゴールデンコンビの復活を願っていた。そんな時、燕太の姉である音寧が一稀のためのミサンガを身につけたままデートに向かう。そのタイミングで空飛ぶ女性をともなったカパゾンビが出現する。燕太は志願してカッパになりゾンビに立ち向かう。

【感想】

報われることのない燕太の願望が全編を支配するごとに、欲望との違いについて考えてしまう。燕太は自らの思いが一方通行であることを自覚しているからこそ、願望を妄想として切り捨てているようにも見えた。魚のキスとのダブルミーニングはナンセンスに見えて、釣りのゲーム性と無差別な性愛を重ねているように感じられもする。燕太の純粋さを足場にしてじわじわと回ってくる毒に当てられそうだ。

八月のシンデレラナイン 第7話「笑顔の迷子」

シナリオチーム:田中仁、伊藤睦美、吉成郁子、大内珠帆 絵コンテ:石山タカ明、村山靖 演出:村山靖 作画監督:北條直明、阿形大輔、岡辰也、リバイバル、WONWOO

【概要】

部に昇格するために生徒会、九十九伽奈の審査を受けることになった里ヶ浜女子硬式野球同好会。アルバイトをしていた夕姫は、小学校時代の先輩である二年生の倉敷舞子と再会する。夕姫の紹介で同好会に体験入部した舞子は非凡なセンスを見せるのだが……。

【感想】

舞子を見守り応援する伽奈の視線が同好会の審査という名目を借りて効いてくる。持って行き場のないフラストレーションを抱えた舞子の内面が伝わってくるからこそ、無表情な伽奈のエールが染みてきた。伽奈自身のコンプレックスゆえに向けられる憧れ、それが自暴自棄になっていた舞子にとってどれほどの励ましになったことか。舞子をリスペクトする同好会メンバーたちのまとまりが伝わることで審査合格を勝ち取る流れが優しかった。

RobiHachi #07「一寸先は夢の国」

脚本:金杉弘子 絵コンテ:森脇真琴 演出:山田弘和 作画監督:竹上貴雄、大髙雄太、鐘文山、伊藤一樹、関口雅浩

【概要】

ギャラクシー街道36番惑星の「アッカ・サッカ」にやってきたロビー、ハッチ、イック。そこはポジティブな精神しか許されないエンターテインメントの星だった。エンジョイするハッチに対して毒づきまくるロビーとイックはどうしてもなじめない。そんな中、ハッチが迷子になってしまう。

【感想】

判子で押したような笑顔が無機的に見えるお花ちゃんズのミュージカル描写があっけらかんと狂気じみている。それを目いっぱい楽しむハッチの孤独が浮上してくるに及んで、遅ればせながら順応性を発揮したロビーとイックの開き直りに不思議とポジティブになれた。SNSのフォロワー数を誇りながらも孤独を抱えたハッチが迷子のケンタに勇気を与える流れに、お気楽にとどまらないシリーズの渋さを見た思い。ロビーに執着するあまりカップルを指向するヤンの前のめりが乾いた笑いを誘ってくれる。

消滅都市 第7話「後悔」

脚本:入江信吾 絵コンテ:佐山聖子 演出:白石道太 作画監督:小畑賢、挽本敦子、桐谷真咲

【概要】

昏睡状態になったソウマに付き添うユキにタクヤの過去を語るユミコ。大企業ラクーナと養護施設の関係が疑われたことから、タクヤはヨシアキ、ケイゴらと封鎖地区内にある希望の光養護学園の跡地に調査に向かう。そこでタクヤはかつて交流のあったタマシイを見る。

【感想】

ユミコが語って聞かせるタクヤの過去、タクヤが目の当たりにした自身の回想、両者を重ね合わせることで、子供たちへの人体実験という悲劇でもってタクヤとユキが重なってくる。その犠牲者ともいえすソウマの無言が重くのしかかる。養護学園での潜入調査を通じてタクヤの人となりが伝わってきたし、彼に好意を寄せていたヒナコの思念がユキに乗り移って共鳴してくるような景色。とっ散らかった印象が少しずつではあるが収束しつつある。

真夜中のオカルト公務員 #7「喪失感と絶望の証明」

脚本:三輪清宗 絵コンテ・演出:伊東優一 作画監督:青野厚司、門智昭、冨澤和雄、鈴木勘太

【概要】

新だけではなくセオも榊の姉を助けるため協力することになった。手がかりをたどった新たちの前に琥珀が現れる。さらわれた女たちは悪魔アザゼルの儀式に使われていた。琥珀によってアザゼルのもとに連れて行かれた新たちは番犬ケルベロスに追いかけられる。

【感想】

悪魔でありながら人間と結ばれたいと願うアザゼルは、人間でありながらアナザーと会話できる新のネガポジ反転に思えなくもない。そんな新とアザゼルのコミュニケーションがついぞ描かれることがなかったのは、人間とアナザーの交流の難しさそのものを示唆しているのかもしれない。新たちをケルベロスに襲わせて楽しむ琥珀のスタンスが物語るかのよう。いけにえにされた女たちのパーツが戻っていく描写があっさりだったのには拍子抜けしたが、どうやら続きがありそうなので次回以降を待ちたい。

進撃の巨人 Season 3 #53「完全試合(パーフェクトゲーム)」

脚本:瀬古浩司 絵コンテ:村田和也 演出:若野哲也 作画監督:下條祐未、千葉崇明、山本祐子、宮村明、楊鵬、菊池聡延、胡拓磨

【概要】

シガンシナ区を焼き尽くそうとする超大型巨人を止めようとするエレンたち。外では獣の巨人による投石によって多くの兵士が犠牲になっていた。エルヴィンは獣の巨人を倒すために決断する。

【感想】

獣の巨人による完全試合宣言は人類にとっての絶望宣告そのもの。地下室への未練を残したままのエルヴィンの境地は名もなき兵士たちのそれらを代弁するかのよう。どのみち死ぬのであれば何かを残したい、あまりにも理不尽な選択にあって、超大型巨人ことベルトルトに対置されるアルミンのひ弱さに希望を見いだそうとしてしまう。

Fairy gone フェアリーゴーン 第7話「がんこな鍛冶屋と偏屈ウサギ」

脚本:十文字青 画コンテ・演出:高村彰 作画監督:野田友美、秋山有希、山方春香、小笠原憂、井上裕亮、小島明日香、福井麻記

【概要】

再び新型人工妖精の誤作動が起こり、軍部と妖精省の関与のもと原因究明が進められるが、原因は分からないまま。マーリヤとフリーはスウィーティーから協力を求められる。それは、黒の妖精書を落札したというグイ・カーリンの幹部、ギルバート・ウォーロックと交渉するというものだった。

【感想】

さまざまな登場人物をまんべんなく描写することで、作品世界をつまびらかにしていく。しかしながら、そこに沸き立つような高揚感を覚えることはない。物語的に難解というわけではないし、情報も過不足ないとは思うのだけど、芯となるキャラクターが不在ゆえの散漫さはいかんともしがたい。マーリヤとヴェロニカ、あるいはフリーとウルフラン、せっかくの因縁をもっと強調してくれれば吸引力が上向きになりそうだが。

この音とまれ! #7「知られざる音の葉」

脚本:久尾歩 絵コンテ・演出:奥野浩行 作画監督小川浩司、奥野浩行

【概要】

学校を休んださとわにプリントを届けにやってきた愛。さとわは古びたアパートで独り暮らしをしていた。さとわの看病をしながら彼女の過去に触れる愛。復帰したさとわは本当のことを仲間たちに打ち明ける。箏曲部を壊そうとした思惑が外されてしまった妃呂はその場から去ってしまう。

【感想】

さとわの過去と妃呂の過去を対置させて箏曲部の演奏でもって重ね合わせる構成の妙。対照的に見えたさとわと妃呂を一直線上に並べたのは演奏の楽しさ。これまで再三にわたり強調されてきた先輩たちの精神を引き継いだ武蔵が功労者と言えそう。祖父からのメッセージを受け取った愛が母親から破門されたさとわを救ったくだりにぶっきらぼうなエールを見る。実康、通孝、光太のトリオによるリリーフも見逃せない。すべての登場人物に配慮が行き渡っているおかげで視聴後感が気持ち良いこと。

鬼滅の刃 第七話「鬼舞辻無慘」

絵コンテ:竹内將 演出:間島崇寛、竹内將 作画監督:鬼澤佳代、遠藤花織、橋本淳稔、松島晃

【概要】

三体の沼の鬼に苦戦する炭治郎を禰豆子が助太刀する。巳たちを禰豆子に任せて沼の鬼たちを倒した炭治郎だったが、鬼舞辻無慘の情報を聞き出すことはできなかった。新たな指令に従って浅草にやってきた炭治郎は、鬼舞辻無慘の存在を感知する。

【感想】

炭治郎も沼の鬼たちもセリフが過剰だからこそ、物言わぬ禰豆子のアクションが美しく感じられる。守られるばかりではなく、禰豆子が炭治郎を助けることで、物語のバランスがとれることを示唆するかのよう。そして、浅草の雑踏にまぎれて人間を演じる鬼舞辻無慘とのコントラストによって、鬼になっても人間であろうとする禰豆子の存在が際立ってくる。

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Episodio 30「グリーン・ディとオアシス その①」

脚本:ヤスカワショウゴ 絵コンテ:川畑喬 演出:左藤洋二 作画監督:SHIN HYUNG WOO、豊田暁子、小林理、髙阪雅基、石本峻一、田中春香

【概要】

敵スタンドのカビは下に動いた生物に感染して崩壊させてしまう。ローマに向かうため車を手に入れることにしたブチャラティたちは上に向かおうとする。そこに地中を移動するもう一人のスタンド使いが攻撃してきた。何とか振り切ったブチャラティたちは車でローマに向かうが……。

【感想】

無差別に人々を襲うチョコラータ以上に、生けるしかばねになったブチャラティの執念がすさまじい。トリッシュが指摘した冷酷さがブチャラティの孤高を強調する。ナランチャたちの尊敬がブチャラティを生かしていると言えるし、ブチャラティからの信頼がジョルノやミスタを動かしているとも言えそう。ボスすらも危険視するチョコラータとセッコの所業を背景に、裏切り者であるブチャラティと部下たちの理想が輝いて見えてくる。