flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

将国のアルタイル 第5話「燈台の都」

脚本:吉永亜矢 絵コンテ:亀井治 演出:井之川慎太郎 作画監督:門智昭、山村俊了

【概要】

見聞を広めるためにトルキエを出たマフムートは、南方の央海に面した燈台の都(ポイニキア)を訪れる。耳役(クラック)のキュロスとの接触を果たしたマフムートは、副市長であるコンスタンティノスのもとへ案内される。そこにはバルトライン帝国のグララットも来ていた。ポイキニアは帝国から港の一部割譲を要求されていたのだった。

【感想】

救援の使者を買って出たマフムートの裏付けに納得させられた。イブラヒムとの苦い経験、ポイニキアに戦火を招いた責任、そして自国トルキエの防衛、それらがマフムートの中で等価であり不可分であることが伝わってくる。ゆえに、戦争を回避しようとする行動に、青臭さにとどまらぬ意思を感じ取ることができる。市長の息子でありながらクラックを引き受けたキュロスには、伝統にあぐらをかいているポイニキアへの反骨心が転じて導火線になりかねない気配あり。そんなマフムートとキュロスの共鳴から匂い立つ危うさに引きつけられる。

Re:CREATORS #18「すべて不完全な僕たちは “As long as we’re alive, we have to enjoy our lives to the fullest.”」

脚本:広江礼威中本宗応(ライトワークス)、あおきえい 絵コンテ:中田誠 演出:鈴木拓磨 作画監督:山崎輝彦、山中正博、大橋圭、古矢好二

【概要】

鳥籠でのアルタイル包囲作戦を見守っていた颯太の前に真鍳が現れる。言葉巧みに揺さぶりを掛けてくる真鍳に自身の偽らざる本心をぶつけた颯太。そのころ鳥籠の中では、高良田概と示し合わせたアリステリア、駿河の「外伝」によって翻意したブリッツ、弥勒寺の「ネタバレ」によって白亜翔までもがメテオラ側につく。圧倒的不利に見えたアルタイルだったが……。

【感想】

これまで持て余し気味だった真鍳の存在意義について述べてみる。鳥籠の外にいた唯一の被造物であり、とにかく面白いものを楽しみたいだけという彼女は、エリミネーション・チャンバー・フェスの観客たちと変わらない。神々の世界にて憤怒や憎悪にまみれたアリステリアやブリッツのように、駿河のセリフどおり面白いものを追求する創造者たちによってほんろうされる被造物たちの無力さ、そのアンチテーゼの結晶が真鍳だったのかも。だからこそ、自身の創造主を葬ることすなわち被造物からの逸脱にためらいがなかったのだと。そう考えると、創造主とファンのはざまをさまよう颯太にシンパシーを感じた理由が見えてきそう。

メイドインアビス 第7話「不動卿」

脚本:倉田英之 コンテ:阿保孝雄 演出:飯野慎也 作画監督:佐藤このみ、佐藤友子、杉本幸子、高倉武史、森賢

【概要】

オーゼンの私室に案内されたリコとレグは、複雑な模様が刻まれた白い立方体を見せられる。ライザが買い取ったという「呪い除けの籠」であるそれには、おぞましい真実が隠されていた。

【感想】

不動卿の仕打ちそっちのけで、リコの真実に驚かされた。深淵に近づく行為が人外への不可逆性をもたらすのであれば、その呪いから逆らおうとする行為には不可逆性をくつがえすゆえの呪いがかかるということか。もっとも、これでアビスの底を目指す以外にリコが安息を得られる手段はなくなった感じ。底に近づくことはリコ自身の真実に近づくこととイコールであり、レグのそれとぴたりと符合するようになった。生存が示唆されたライザとの再会がどんな光景になるのか目が離せなくなる。

時間の支配者 episode 07「哲学の貧困」

脚本:松根マサト 絵コンテ:渡辺純央 演出:伊部勇志 作画監督:服部憲知、原田幸枝、中山岳洋、松本昌代、劉雲留

【概要】

ヴィクトの故郷であるクジュールへ向かう旅客機の中で、計の気配をまとった怪しげな人物が現れる。ミーナの機転で他の乗客に悟られることなくその不審者を機外に放り出したヴィクトたちだったが、ビル・レイダンというその人物は強力な計を使役して立ちはだかった。

【感想】

戻ってこない過去に絶望して現実から逃避してしまったビルのゲーム世界。そこから浮かび上がるヴィクトの失われた記憶との対峙といったところ。ストーリーの流れ的にはうなずけても、肝心のバトル描写が緊張感を欠いており、すごみ不足は何ともしがたい。それぞれの属性を生かしてのコンビネーションが感じられないのは、バラバラな現在のヴィクトたちを象徴していると言えなくもないが。

サクラクエスト 第20話「聖夜のフェニックス」

脚本:入江信吾 画コンテ:坂田純一 演出:橋本千絵 作画監督:日下部智津子

【概要】

第二中学校は閉校式をやらぬまま廃校になってしまった。そのことを知った木春たちは、観光協会主導で閉校式を開こうと動き出す。東京のオーディションから戻ってきた緑川は、閉校式のメインイベントである演劇「血まみれサンタ」の脚本と演出に大忙し。閉校式には木春たちの間野山おこしへ向けた願いが込められていた。

【感想】

木春に背中を押されたオーディションで吹っ切れた緑川がすがすがしい。好きなことに全力投球してけじめをつけたからこそ次の一歩となる。ハンドメイド感あふれる演劇の座長を務め上げた姿は、まさにガテン大臣としての面目躍如であり、コミカルな脚本と演出で笑いをとる「血まみれサンタ」は、失意のどん底で斜に構えた印象の強かった緑川のイメージを新たにするもの。それは、香月による「あんたって実はすごい人だったんだ」という認識であり、父親による「お前はよく笑う子だった」(第19話)という本質にも合致する。まさに、内と外あるいは過去と現在と未来が交錯する間野山の縮図のようだ。

ナイツ&マジック 第7章「New & Old」

脚本:木村暢 絵コンテ:小島正士 演出:森義博 作画監督:梶浦紳一郎、山内則康、猿渡聖加

【概要】

銀鳳騎士団と国立機操開発研究工房(ラボ)の模擬戦が始まる。ツェンドルグなどの新型機をそろえた銀鳳騎士団を手練れのナイトランナーたちが操縦するテレスターレの改良機カルダトア・ダーシュを迎え撃つラボ。シルエットナイトの常識を超える新型機の性能で先制攻撃を仕替ける銀鳳騎士団だったが……。

【感想】

ずらりと揃った銀鳳騎士団の新型機にワクワクさせられた前回の引きだったが、実際の模擬戦に期待したほどの熱気は感じられずじまい。エルが操縦するテレスターレの飛行能力のお披露目もあっさりしたものに感じられた。もっとも、エルのアイデアを真正面から受け止めることができるラボとの意気投合を考えると、クライマックスはまだまだ先にありそうだ。シルエットナイトを賭けたアンプロシウスとエムリスによる祖父と孫の手合わせに、銀鳳騎士団の新たなポジションが反映されて、さあこれからというところ。

妖怪アパートの幽雅な日常 第⑦怪「修行中です!」

脚本:植竹須美男 絵コンテ:羽鳥潤 演出:藤本義孝 作画監督:渡辺まゆみ、大川美穂子、小丸敏之 

【概要】

チンピラ集団に追いつめられた夕士と長谷。その時、夕士が所持していたプチ・ヒエロゾイコンからフールが現れる。長谷の知識と機転によるプチ・ヒエロゾイコンからの召喚でピンチを脱した夕士は、魔導書にふさわしい霊力を得るために秋音の修業を受けることになるが……。

【感想】

長谷にすべてを打ち明けるために修業に打ち込む夕士。そんな夕士を見透かしたかのように寿荘にやってくる長谷。頼れる親友の来訪が夕士にとっての安息だった寿荘での日常にもたらす変化が気になる。魔導書の主となったことで霊能力者として前進を余儀なくされた夕士に、葛藤からの成長が印象的だった寿荘を出てからのエピソードが生きてくることを望みたい。