flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

将国のアルタイル 第9話「紅虎の将王」

脚本:高木登 絵コンテ:後藤圭二 演出:西畑佑紀 作画監督:阿部恒、吉川佳織、平村直紀

【概要】

トルキエ将国は、勢力を拡大するバルトライン帝国の脅威に対抗するため、大トルキエ体制への移行を提案するが、四将国すべての反対によって否決されてしまった。その頃、マフムートたちは四将国の一、ムズラク将国の港町リマンを訪れていた。水の社殿に立ち寄ろうとしたマフムートたちは、閉鎖された社殿の中に武装した集団の気配を察知する。

【感想】

エレノアの指摘にあったとおり、苛烈な猛将に思われたバラバンの脇の甘さ。トルキエ将国を頭とした四将国との力関係を崩壊させることが大トルキエそのものを崩壊させることに気づいていない。それは、大トルキエの総力をもって当たらなければならないバルトライン帝国と通じていることからも分かる。国外で見聞を広めてきたマフムートにとってはこれ以上ない試金石。マフムートの真意を知ってか知らずか、ヒサールにおける行動を批判したアイシャの、大トルキエへの願いも気になるところ。

DIVE!! Episode 02「CONCENTRATION DRAGON」

脚本:待田堂子 絵コンテ:佐藤文和 演出:殿水敦子 作画監督:志賀通憲、宇津木勇、横田和彦

【概要】

新コーチに着任した麻木夏陽子は、MDC存続の条件はオリンピックに出場であると告げる。飛び込みの基礎であるボディー・アライメントすら満足にできない知季たちは、麻木から基礎練習と自主トレーニングを課せられる。出張から戻ってきた麻木は、MDCに新メンバーを紹介する。

【感想】

麻木によるスパルタにも臆することなく取り組む知季が頼もしいが、それゆえの物足りなさも感じる。麻木による指南によって仲間たちとの差が歴然とした以上、新たなライバルである沖津飛沫の登場がカンフルとなることを願いたい。知季への一石として、未羽をめぐっての弘也との駆け引きの行方も気になる。主人公のキャラクターそのままに淡々とした進行がかえって後を引く。

Re:CREATORS #21「世界は二人のために “I love you too.”」

脚本:広江礼威、高崎とおる、あおきえい 絵コンテ:後藤圭二 演出:加藤誠 作画監督:池田広明、加藤里香、古矢好二、松本昌子、森美幸

【概要】

対アルタイルの切り札として投入されたシリウスは通用しなかった。そこで颯太が仕組んだ次なるカードが切られる。アルタイルの創造主であるシマザキセツナの現界だった。

【感想】

鉄道駅のホームがアルタイルとセツナ二人による舞台のようであった。被造物であるはずの鹿屋やブリッツたちも観衆側になる倒錯。すなわち、創造主であり被造物であるというセツナがはらむ矛盾が、被造物でありながら創造主たらんとするアルタイルへの戒めと解釈した。セツナを失った呪いをよりどころにするアルタイルとセツナに伝えられなかった後悔にさいなまれる颯太。後者のセツナへのメッセージがかたくなだった前者を溶かす流れに納得する。セツナの言葉は生前の意思をフィードバックさせてのものに感じられ、それは神々の世界に現れて自立性を得ていった被造物たちを思い起こせばしっくりくる。

異世界食堂 第十話 「クレープ」「納豆スパ」

脚本:神保昌登 コンテ:西田正義 演出:小柴純也 作画監督:竹森由加、金澤龍、岡田雅人

「クレープ」: フェアリーたちが暮らす花の国に、突如として謎の扉が現れた。女王のティアナは部下たちを率いて扉の中の探索を行うことに。

「納豆スパ」: 両親の知り合いであるクリスティアンを訪れたファルダニア。クリスティアンの家は変わった匂いで周囲に知られていた。それはエルフ豆を発酵させたものだという。

【感想】

異世界食堂のビギナーであるティアナたちフェアリーをナビゲートするヴィクトリア。異世界食堂の多彩なメニューから料理の探求を深めていくファルダニアをナビゲートするクリスティアン。フェアリーの嗜好を考えて果物のクレープをすすめたヴィクトリア。納豆やみそを通じて豆類発酵食品の可能性を追い求めることになったファルダニア。今回は常連たちが見せる料理への造詣に妙味があった。特に、納豆はその特性(とパブリックイメージ)ゆえにファルダニアの反応を注視してしまう。

THE REFLECTION #7「チーム・アイガイ」

脚本:鈴木やすゆき 絵コンテ:川瀬敏文 演出:加藤顕 作画監督:大塚八愛、小田真弓、佐藤浩一、清水勝祐、中島里恵

【概要】

アレンの血縁者であるニーナ・フィッシャーを狙ってスティール・ルーラーらレイスの配下が現れる。ニーナと母親のマーガレットを守ろうと奮戦するエレノアたちだったが、そこに介入したアイガイによって救出は失敗に終わった。エクスオンから怒りを向けられたアイガイはチームから離れてしまうが……。

【感想】

かつてのヒット曲でショーアップされる作られたヒーローゆえの悲哀。シンガーとしての道を断たれヒーローとしても否定されたアイガイの転落ぶりが痛々しい。謎の実力者であるエクスオンとの対照がなおのこといたたまれない。どん底まで落ちたイアン・イゼットにとってのヒーローとは何なのか、そのヒントはエレノアが示している気がする。

メイドインアビス 第10話「毒と呪い」

脚本:小柳啓伍 コンテ:小島正幸 演出:孫承希 作画監督:佐藤このみ、服部聰志、谷口義明、池津寿恵、萩尾圭太

【概要】

深界四層「巨人の杯」まで降りてきたリコとレグ。自分たちの会話を理解しているような奇妙な気配が気になるレグ。元気いっぱいにふるまうリコだったが、過酷な環境は明らかにその心と体をむしばんでいた。そこにタマウガチという恐ろしい生物が襲い掛かってくる。

【感想】

深界四層の怖さを実感させるあまりにも過酷な追い込みように金縛り状態。これまで見せてきた機転を振り絞るリコの精神力に圧倒されながら、取り乱して大泣きしてしまうレグのもろさが痛々しくこちらまで泣きそうになった。そして、白笛オーゼンの異形さらには課せられた生存訓練の意味がずしりとのしかかってくる。ED映像でかわいらしいトリオとして表現されるナナチとの出会いが、ここまでシビアなものになろうとは。

サクラクエスト 第23話「雪解けのクリスタル」

脚本:入江信吾 コンテ:橋本昌和 演出:菅沼芙実彦 作画監督:鍋田香代子、市原圭子、辻智子、岩崎亮、Lee Min-bae、寿門堂

【概要】

隣接する富蔵市の人気洋菓子店「ベレン」の四番目の店舗を間野山に出したいとの要望を受けた木春たち。さっそく商店会で空き店舗を貸してくれそうな人を探すことになったが、なかなか見つからない。ようやく、かつてアクセサリー屋に家を貸していた秋山という人物が候補にあがる。ところが、秋山はかたくなにベレンの受け入れを承諾してくれない。

【感想】

洋菓子店の受け入れから商店会のこれからについて話し合う会合の生硬さ、そこに龍の民話を重ねる愚直さ、いずれも本シリーズらしい。商店街活性化のためとうそぶきつつ洋菓子店をたらい回しにする商店会の面々、過去の実績からスケープゴートにされた秋山の苦渋、間野山の「龍」は人々の心が作り出しているのだと思い至った。だからこそ、よそ者である木春の素直な訴えに打たれた。シャイニングドラゴンを黄金の龍とするしなやかさが、間野山に足りないものなのかもしれない。内向きで保守的な商店会の大人たちを見ていると、ベレンの進出を熱望するエリカの子供っぽさが核心をついているように思えてくる。

時間の支配者 episode 10「推測と反駁」

脚本:横手美智子 絵コンテ:下司泰弘 演出:矢野孝典 作画監督:李少雷、STUDIO MASSKET、劉雲留

【概要】

クジュールの時間を止めている壁を発見した霧、ミーナ、ブレイズは黒幕の存在に気づく。そこに計使いである藤林と雷虎が襲ってきた。一方で、クジュールで傷心からふさぎ込んでいたヴィクトに声をかけてきた人物がいた。彼はアレクの診察を受けていた患者で……。

【感想】

人々の時間を食らいながら人のままならなさを理解できない、意思を持つに至った計のおぞましさ。人間の感情に興味があるということは、それだけ人々の営みを見届けてきたということにほかならず。単なる捕食者からいびつな進化をしたアイクスが、迷えるヴィクトに一石を投じる。アイクスにとって格好の獲物になりそうな過去にとらわれたヴィクトを、現在と未来を見ようとする霧とミーナが支える展開が熱かった。むろん、これまでは視聴者的にも怪しかった霧とミーナの絆という下地があってこそ。

プリンセス・プリンシパル #09「case11 Pell-mell Duel」

脚本:大河内一楼 絵コンテ・演出:迫井政行 作画監督:鶴窪久子、飯田剛士、金丸綾子、小堺能夫、小松香苗

【概要】

クイーンズ・メイフェア校に転入したものの西洋文化になじめないでいたちせ。ある日、侮辱してきたキャメロンたちのグループといさかいを起こしたちせは、教えてもらった作法にのっとり決闘を申し込むが……。

【感想】

王国と共和国のはざまで風見鶏のような東洋からのスパイの危なっかしさ。異邦人でありながらプライドは人一倍なちせは、アンジェにたしなめられるとおり悪目立ちしすぎ。しかしながら、自身を押し殺して嘘をつきとおすアンジェとプリンセスにとって、ちせの一本気は救いなのかもと思ったりした。現場への先行を許されないのも、おとりに使われるのも、そんなちせへの信頼あってこそなのだろうと。傷つけられたちせの誇りを最大限に尊重したプリンセスが物語る。

THE REFLECTION #6「サンアントニオ」

脚本:鈴木やすゆき 絵コンテ・演出:ボブ白旗 作画監督佐藤浩一、大塚八愛、小田真弓、手島勇人、中島理恵

【概要】

志を同じくしたマイケルとヴィーが仲間に加わり、アレン姓がいちばん多く住むというサンアントニオを訪れたエレノアたち。ところが、サンアントニオではレイス一味の手がすでに回っていた。エクスオンの協力者であるジムの調査から、ニーナ・フィッシャーという女性を探すことに。

【感想】

レイス配下のリフレクティッドたちに出し抜かれるエレノアたちの描写、シリアスだけでなくリサのようなコミカルも交えてのバリエーションが楽しい。マーガレットとニーナの母娘からエレノアとリサそれぞれの親子関係を再び対置させるなど、前回のマイケルとヴィーとは異なる角度からの人間ならではのドラマがストレート。あえてつかみどころなく振る舞っているようなエクスオンが強調されたからこそ、エレノアのピンチにさっそうと登場したアイガイにワクワクさせられる。