flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

ゲーマーズ! DAY4「INTERMISSION 天道花憐とスランプ・デイズ」

脚本:内田裕基 絵コンテ・演出:中津環 作画監督:池上太郎

【概要】

学園のマドンナとして模範的な日常を送る花憐だったが、ゲームの楽しさを至上とする景太との出会いによってすっかり調子を狂わされてしまった。そんな花憐は休日の街中でばったり景太と遭遇、「散歩」と称してゲームセンターで勝負を挑むのだった。

【感想】

ゲームの勝ち負けにこだわってきた花憐が、ゲームの楽しさを第一にする景太に振り回される。景太と志を同じくする千秋の出現によって、ゲーム部への勧誘を断られたことを自身が振られたことに錯覚してしまう。それは学校の男子たちからの告白を断り続ける学園のマドンナとして表の顔のネガポジ反転のごとし。花憐がこだわるゲーム部の存在意義が見えてこないので、楽しさと勝ち負けを不可分とする景太との距離感がしっくりこないという不満はある。

ボールルームへようこそ Heat.5「パートナー」

脚本:末満健一 絵コンテ:原恵一 演出:いとがしんたろー 作画監督:名倉智史

【概要】

小笠原ダンススタジオにいきなり赤城賀寿と真子の兄妹が現れる。賀寿は兵藤が出場停止になったと聞いて雫にペア結成を申し込みに来たのだった。なんとそれを承諾した雫は賀寿と練習を始める。ペアを組んでいた兄に取り残されてしまった妹の真子は、居合わせた多々良と練習することになる。

【感想】

研ぎ澄まされた印象のあった兵藤と雫のペアに対して、まだまだ初心者である多々良と自身にコンプレックスのある真子のペアがフレッシュですがすがしい。多々良の能力を引き出すには控えめな真子がお似合いと思いつつ、三笠宮杯における雫とのペアがおあずけになったさびしさも。はた目からしっくりこない感のある賀寿と雫のペアともども華やかさとともに楽しみが増えた。多々良といい真子といい目の表情を強調した描写がことごとくすばらしい。

アクションヒロイン チアフルーツ STAGE 5「ぷろじぇくと・ぶる~」

脚本:林壮太郎 絵コンテ:島津裕行 演出:久慈悟郎、飛田剛 作画監督:徳永さやか、紺野美喜、小澤円、陣内美帆、丸山修二、本田創一、Han Se Hwan、Kim Bongduck、井上高宏、飯塚葉子

【概要】

青山元気の双子の姉である勇気は、所属していたアイドルグループを脱退して自宅に引きこもっていた。御前たちはチアフルーツの弱点である歌唱力向上のために勇気を誘おうとするが断られてしまう。チアフルーツの活動に前向きに取り組む元気を見ているうちに、自信をなくしていた勇気に心境の変化が生じる。

【感想】

路子の加入時と同じように決して無理強いはしない御前のスタンスが奏功した感じ。誰よりも勇気のことを知る元気の現在がメッセージ。グループをドロップアウトした元人気アイドルによるご当地アクションヒロインとしての再出発に悲壮感がないのは、幼少時から同じ夢を見続けてきた妹の存在あってこそ。アイドル時代のプロデューサーとチアフルーツのプロデューサーである御前を比べると、必要とされることが勇気本人の自信につながったことがよくわかる。とことんポジティブな杏によるカンフルも絶妙の案配。

コンビニカレシ 第5話「葉月」

脚本:ハラダサヤカ 絵コンテ:石井久志 演出:村山靖 作画監督:山本径子、Lee Sang Jin、Shin Hyung Sik

【概要】

三橋をデートに誘った本田だったが、三島と真四季が一緒であることを条件に出されてしまう。それからも猛アタックをかけてくる本田に、三橋はすっかり及び腰。振られてしまったと落ち込む本田は、真四季からの言葉で意を決して三橋の自宅に向かうのだった。

【感想】

ブコメでありがちな誤解によるすれ違いではなく、本田の表層的なイメージと三橋の自己評価の低さによるすれ違い。それが追いかけてくる本田から逃げる三橋の図に見えてくる。印象的だったのは、それぞれの家庭環境を匂わせることで両者の距離を表現してみせる演出で、ごく断片的な情報だったけども、不器用な二人を立体的に見せてくれる。かつての女友達へのつれない態度が生真面目な三橋に向けられる本田の内面を語っているかのよう。そこに居心地の悪さしか見いだせない三橋、それに傷ついてしまう本田、そんな二人がいとおしい。

メイドインアビス 第5話「火葬砲」

脚本:小柳啓伍 コンテ:小島正幸 演出:工藤利春 作画監督:藤優子

【概要】

深界二層「迷いの森」まで降りてきたリコとレグ。「最後の授業」を乗り切ったと大喜びのリコだったが、怪鳥のようなモンスターの群れにさらわれてしまう。リコを助けようと無我夢中なレグは強力なエネルギー砲を発射する。ピンチを脱したリコとレグは深界二層最深部「逆さ森」の外れにあるシーカーキャンプと呼ばれる監視基地にたどり着いた。

【感想】

戦闘力はさっぱりだが知識と度胸は十分なリコ。繊細で小心なところがあるが恐るべき能力を秘めているレグ。足りないものを補い合う二人三脚がほほえましくかわいらしく頼もしい。人間ですら食物連鎖に組み込まれているアビスはシビアには違いないが、そのことを受け入れ感謝できる探掘家たちは縦穴と一心同体ともいえそう。白笛の精神を受け継ぐリコから発せられる言葉はだからこそ響いてくるし、自身の能力すら把握できていないレグの特異性が際立ちもする。そんな二人による冒険が閉鎖的なはずの縦穴を広大に見せてくれる。

時間の支配者 episode 05「善悪の彼岸」

脚本:吉野弘幸 絵コンテ:渡辺純央 演出:熊谷雅晃、佐々ンテ木純人 作画監督:谷口繁則、野村美織、佐藤弘明、前場建次、今泉竜太、冨田佳亨

【概要】

ヴィクトのもとに戻ろうとする霧の前に立ちはだかったブレイズ。水と炎の能力は一進一退。クロノス首領、アイスレーダーの目的はヴィクトがUNIQUEにふさわしい人物かどうかを見極めることだった。万物を支配して操るアイスレーダーに苦戦するヴィクトは起死回生のチャンスをうかがう。

【感想】

それぞれの過去をぶちまけて和解した霧とブレイズ、失われた記憶につながる唯一のよりどころUNIQUEをかけて争うヴィクトとアイスレーダー、対照的な二つのマッチング。つらい過去を振り払うかのように似合わぬ悪人を演じるブレイズよりは、その過去すらなくなりつつあるヴィクトによる軽口交じりの戦いぶりのほうが悲哀を感じさせるのは当然。全方位から包囲するようなコンテワークがアイスレーダーの万能を思わせ、だからこそヴィクトらしいブラフからの逆転が際立った。

サクラクエスト 第18話「ミネルヴァの杯」

脚本:入江信吾 画コンテ:倉川英揚 演出:筑紫大介 作画監督:鍋田香代子、辻智子、阿部美佐緒、高橋瑞紀、市原圭子、岩崎亮、福井麻記、末田晃大

【概要】

バス路線廃止に反対する蕨矢集落の老人たちの「人質」になった木春。ところが、自身が必要とされていることを意気に感じた木春は人質の立場を受け入れてしまう。そして、木春を迎えに来たはずの緑川や撮影担当の織部ら大臣たちまでもが蕨矢になじんでいく。国王と大臣たちを巻き込んだ鈴原の真の目的は、消えゆく集落の文化をデジタルアーカイブとして残すことだった。

【感想】

文化人類学者として蕨矢を見つめてきた鈴原が残したものの重さ。集落とともに滅びゆく運命にあっても、そこに息づいている文化は現在進行形に違いない。そこに鈴原の志を引き継ぐ人物として同じIターン者である香月を据える。鈴原が持ちえなかった香月によるITスキルを活用したタブレットによるコミュニケーションそしてデマンドバスは、蕨矢に生まれた新たな文化といえそう。古い文化と新しい文化の同居がそのまま地方再生のモデルとは思えないが、雪国らしい相互扶助の精神は変わらない。そのことに気づいたであろう国王と大臣たちに試験の合格証書よろしく開陳された「剣鉾」という落としどころが見事だった。