flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

時間の支配者 episode 12「過程と実在」

脚本:横手美智子 絵コンテ:小川優樹 演出:安藤貴史、戸澤俊太郎 作画監督:中村翠、久松沙紀、細田沙織、藤田正幸

【概要】

両親そして幼少時代の呪縛を解き放ったヴィクト。その一撃を食らったアイクスが吐き出した時間によってクジュールが本来の姿を現していく。もう両親はいないと悟ったヴィクトに対して、霧は今から家に戻れば会えると背中を押すのだった。

【感想】

ヴィクトの内面にシンクロするかのように廃墟になっていくクジュールの描写は、物悲しくもロマンティック。だからこそ、少なくともイフとの別れのシーンは、キャストの好演があったからこそ、情感あふれる作画演出が欲しかったところ。イフが息子に託した「勝利者」の意味合いが、霧やミーナの献身で描かれていただけに、なおのこと。

アクションヒロイン チアフルーツ STAGE 12「情熱☆フルーツ」(終)

脚本:荒川稔久 演出・絵コンテ:本多美乃、草川啓造 作画監督:槙田路子、野村治嘉、徳永さやか、石丸史典、Yu Min Zi、清水空翔、丸山修二、小澤円、Han Se Hwan、Ryu Joong Hyeon、井上高宏、高橋徳詔、是本晶

【概要】

御前が姿を消したまま陽菜野市文化会館の公演が始まる。メンバーたちは御前にメッセージを送るが返信はない。それでも、御前はライブ配信を見てくれているはずと、みんなあきらめていなかった。

【感想】

キャプテンを信じ続けるメンバーたちにそれぞれの性格や背景がにじみ出ており、舞台にシンクロさせたメッセージの温かさが泣かせてくれる。副キャプテンとしてメンバーたちをまとめる路子には、特別講演の一件を乗り越えた御前との信頼関係が伝わってきた。そこには、「逃げている」といった相手を責める言葉はなく、ひたすらに一員としてのプラチナムへのリスペクトがあるのみ。そして、脚本の美甘と演出の元気という裏方二人のあうんの呼吸からのアドリブ合戦も、これまでチアフルーツを支えてきた御前への感謝があふれていた。プラチナムの登場に動揺して素を出してしまったブラックによるヒナネクターとしての回帰、ラスボスの声の出演を経て姉の勇気と同じ舞台に立つことができた元気など、これまでのエピソードを余すところなく拾ってくれたステージに拍手を送りたい。

活撃 刀剣乱舞 第十二話「箱館戦争」

脚本:近藤光 絵コンテ:竹内將、三浦貴博、白井俊行 演出:竹内將、三浦貴博 作画監督:内村瞳子、都築萌、石塚みゆき、新里りお、塩島由佳、山崎ミキ、鬼澤佳代、瀬来由加子、河野悦隆、竹内由香里、遠藤花織、山門郁夫

【概要】

土方のため離反するという堀川を折ることはできなかった和泉守。立ち尽くす和泉守の前に審神者が現れる。事情を聞いた審神者は土方最後の戦場となる箱館で、時間遡行軍を阻止するとともに和泉守の心残りを取り除くことを提案。箱館に到着した和泉守と陸奥守は第一部隊の助力を得て、それぞれの目的に向かう。

【感想】

遺品として故郷に送られ元主の最期には立ち会えなかった。その心残りが歴史を守るすなわち土方を見捨てるという選択を強いていると想像すれば、和泉守の苦悩に近づけそう。表現を変えると、土方はあるべき日本の将来を和泉守に託したと解釈できなくもない。過去のものにされていく武士の精神を異なる時間軸で継承する存在が刀剣男士、という構図はロマンがある。審神者の温情の理由が見えてくるようだ。

バチカン奇跡調査官 Ⅷ.「死ぬことによってのみ、永遠の生命によみがえることを深く悟れ」

脚本:伊神貴世 絵コンテ:高田耕一 演出:則座誠 作画監督:徳田夢之介、山川宏治、小野和美、廣田茜、小松沙奈、林あすか

【概要】

神父サムソンの他殺体を見たロベルトはヨハネが聖人などではないことを確信する。平賀はヨハネにまつわる見解の相違からロベルトとたもとを分かつことに。そんな時、キッドがヨハネの予言から火山噴火が起きると警告し人々を動揺させる。そこにロベルトたちが現れヨハネの奇跡を暴いていく。

【感想】

ヨハネの正体を察した時のロベルトの高笑い、明かされたその理由が痛々しい。何かにとりつかれたように調査に熱中したのも予見があってのことに思えてくる。科学的な調査を重んじる平賀が奇跡を信じかけていたからこそ、ロベルトの文献調査が頼もしく感じられた。もっとも、平賀がジュリアに打ち明けたロベルトとの決別宣言が裏をかくための嘘であった可能性は否定できない。ジュリアへの心酔とロベルトへの敬愛のせめぎ合いは平賀にしか分からない領域だろうが。

メイドインアビス 第12話「呪いの正体」

脚本:小柳啓伍 絵コンテ・演出:小島正幸 作画監督:竹内忠、藤優子、黒田結花、蒲田明美

【概要】

いまだ眠り続けるリコの上に覆いかぶさるミーティに驚くレグ。ナナチによると、リコに処方した解毒薬はミーティが作ったものだという。そして、呪いの正体について教えられたレグは、ナナチの指示に従うとの条件でタマウガチと再戦する。その頃オースでは、キユイが重い病にかかっていた。

【感想】

不可逆的なアビスへの「力場」と不可逆をくつがえしたリコそしてキユイが一直線上に並ぶ。そして、不可逆な呪いから逃れられないミーティとのコントラストが悲哀をもってくっきりと。自身の夢を見たレグに対してミーティとの夢を見たリコに、アビスをルーツにもつレグの特殊性そして力場をくつがえすリコの可能性が改めて伝わってくる。ナナチが託そうとする願いも。

バチカン奇跡調査官 Ⅶ.「呪いの烙印を押されし者」

脚本:伊神貴世 絵コンテ:永居慎平、奥野浩行 演出:永居慎平、鈴木恭兵 作画監督:都築裕佳子、小野和美、小松沙奈、谷川亮介、林あすか、山本雅章

【概要】

ヨハネジョーダンに死を予言されたロベルトは動揺するが、入室を許可されたセント・カルメル教会の図書室にあった貴重な古書の調査に没頭する。一方で、平賀は診療の手伝いを通じてすっかり司祭ジュリアの人柄に魅了されていた。そんな中、古書の解読をしていたロベルトは、毒蛇のブラックマンバにかまれてしまう。

【感想】

死の予言の不安を打ち消すかのように解読にのめり込むロベルト、不穏さとトランス状態の表裏一体を演出するカメラワークに引き込まれる。セント・ロザリオ教会では平賀がメインだったけど、こちらセント・カルメル教会ではターゲットにされたかと思しきロベルトが調査の主役に躍り出る展開がスリリング。虎穴に入らざれば虎子を得ずといった感じ。

コンビニカレシ 第11話「如月」

脚本:宮田由佳 絵コンテ:髙田淳 演出:島崎雅男 作画監督:Lee Sang Jin、Park Ga Young、Yoo Seung Hee、野上慎也

【概要】

三島が自身の気持ちを打ち明けようとしたその時、真四季が倒れてしまう。緊急入院した真四季の容体は安定したものの、意識は戻らないまま。病室に通い続ける三島は、真四季の母親から幼少時のできごとを聞かされるのだった。そして、三島は決意を固める。

【感想】

まったく予想していなかった真四季が秘め続けた真実。絵本にまつわる三島の言葉が真四季を傷つけたのかもしれないと想像すると、あえて淡々とサポート役に徹した態度に隠された、言葉にできない苦しみが伝わってくるようだ。そして、三島のひたむきさが真四季を勇気づけ同じ地平に立たせていたのだと。「コンビニカレシ」というインスタントな響きが、控えめで誠実な2人を彩ってくれるよう。それがかりそめであったとしても、積み重ねてきた思いに偽りはないと。

サクラクエスト 第25話「桜の王国」(終)

脚本:横谷昌宏 画コンテ:増井壮一 演出:太田知章、平牧大輔、髙橋正典 作画監督:鍋田香代子、辻智子、市原圭子、阿部美佐緒、福井麻記、髙橋瑞紀、岩崎亮、小橋陽介、梅下麻奈未、秋山有希、川面恒介、Lee Min-bae、柴田ユウジ、池津寿恵、佐藤好

【概要】

間野山存続のキーパーソンであるナウマン市長を迎えるため金沢に向けて飛び出した門田は、ナウマン市長と合流して何とか舞台出演に間に合う。その「龍の娘」公演を始めとする、「みずち祭り」は成功する。そして、一年の任期を終えたチュパカブラ国王の退任式がやってくる。

【感想】

舞台における織部の「龍の唄」と国王退任式における木春のあいさつが一直線上に並んで涙が止まらない。地元出身者として内から外の世界を指向するに至った織部の変化。「若者」「よそ者」「ばか者」として間野山での経験を次に伝えようとする木春の成長。地元でそれぞれのスキルを生かすことにした四ノ宮、緑川、香月……。彼女たちが代表するさまざまな人々が「何もない」地域を彩ってくれる。そんな中いちばん泣かせてくれたのは、手違いで国王に就任した木春を偏見なしで迎えてくれた門田による感謝とエール。新任地に旅立つ木春の見送り集団の大トリが門田という構図は、「若者」そして「ばか者」としての国王精神の継承というシリーズの大枠そのもの。木春にあって門田にない「よそ者」という属性が生きた名シーン。

THE REFLECTION EPISODE.11「ホワイトザンズ」

脚本:鈴木やすゆき 絵コンテ:藤原良二、笹木信作 演出:ムラタナオキ 作画監督佐藤浩一、大塚八愛、小林利充、キム サングバム、リー クワン

【概要】

邪魔だったエレノアを取り除くことで偉大なる力を手に入れたレイス。そして、エクスオンたちを含め北米に散らばっていた500人ほどのリフレクティッドがニューメキシコ州ホワイトサンズに一瞬にして移動させられる。さらったアレンの女性たちの能力を使ったレイスの計画だった。

【感想】

リフレクティッドたちの闇を呼び覚まそうとするレイスのたくらみどおり、爽快感にはほど遠いラストバトル。そんな中、依然として含みのあるエクスオンに対して、どこまでも真っすぐなリサの正義感がまぶしい。レイスの拒絶ぶりからして、光と闇を同時に宿したエレノアこそがリフレクティッドの可能性なのかも。エレノアに似ていると公言したスティール・ルーラーが見せる愁いが気になる。

恋と嘘 第12話「恋と嘘」(終)

脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:井出安軌 演出:臼井文明 作画監督:池田志乃、高瀬さやか、石崎裕子

【概要】

温泉旅行で同室になった由佳吏に自分なりの考えを伝える莉々奈。それは互いの政府通知を解除するために嘘をつき続けるというものだった。由佳吏が出した答えは……。

【感想】

「嘘」をつく美咲と莉々奈に自身の気持ちに従って三角関係を保つことを選んだ由佳吏。優柔不断と言ってしまうのは簡単だけど、そのスタンスこそがゆかり法へのアンチテーゼなのかもと思った。政府通知の勢いを借りて恋仲となった美咲、政府通知を口実に関係を深めた莉々奈、いずれもゆかり法が取り持った縁には違いないわけで。科学的に実証されているはずのゆかり法がはらむ危うさが「嘘」と言えるのかも。人の心は理屈で測れるものではないと。