flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

グランクレスト戦記 第4話「決断」

シナリオ:木澤行人 絵コンテ・演出:徳田大貴 作画監督:川﨑玲奈、徳田大貴

【概要】

同盟への加入を盟主のマリーネ・クライシェに嘆願したシルーカ。ところが、マリーネの契約魔法師であるアウベストの進言によって拒絶されてしまう。やむを得ず、連合の盟主であるヴィラール・コンスタンスのもとへ嘆願にきたシルーカだったが、こちはら面会すらかなわなかった。孤立したテオは、攻めてきたバルドリンド辺境伯とセーヴィス王の軍を迎え撃つことに。

【感想】

テオの側近にも戦死者や負傷者が出てバランスが保たれてきたのは好ましい。おかげで、セーヴィス王を討ち取ったラシックの戦いぶりなど、テオ側の勝利にも力強さが感じられた。失うものが何もないテオの身軽さが、ラシックほか家臣たちの信頼を得ているようで、ヴィラールのいち騎士となったこれからが楽しみになる。連合側であるロッシーニとの対決に向けた段取りなど、君主時代にやゆされたシルーカとの二人三脚に違う角度から光が当たりそう。

魔法使いの嫁 #13「East, west, home’s best.」

脚本:高羽彩 コンテ:遠藤広隆 演出:板庇迪、西島圭祐 演出補佐:河井ゆう美、金森陽子 作画監督湯本佳典、西畑あゆみ、長谷川早紀

【概要】

自分の杖を得て戻ってきたチセは、エリアスとともに夏の使者である綿蟲の毛刈に励む。杖作りをきっかけにエリアスに伝えたいことができたチセだったが、なかなかタイミングがつかめないでいた。そんな中、「灰の目」と呼ばれる異形の者が訪問してくる。

【感想】

魔法使いの弟子として世界が広がってきたチセの視界を借りて、エインズワース家がこれまで以上にカラフルに見える。エリアスに対するチセの感情も、引き取られた頃の依存一辺倒から少しずつ変わってきたようだ。忌まわしい記憶を消そうとしたエリアスを抱き着いて止めたチセのくだりが白眉。お互いに不器用な「人間の先生」と「魔法使いの先生」の交換が温かくもどこか切なく。

ダーリン・イン・ザ・フランキス 第3話「戦う人形」

脚本:大塚雅彦 絵コンテ・演出:赤井俊文 アクションパート絵コンテ:今石洋之 作画監督:河野恵美

【概要】

起動テストに失敗したヒロとイチゴはぎくしゃくしてしまう。ゼロツーとストレリチアに乗りたいと志願するヒロだが受け付けられない。そんな中、新たな叫竜を倒すためストレリチア抜きでフランクス三機が出撃する。おびただしい叫竜に不利になったことから、ストレリチアが救援にやってくるが……。

【感想】

カップルをとっかえひっかえ最適解を当たっていくパラサイトたち。努めてヒロの資質を信頼しようとするイチゴの一途さが切なく響いてくる。圧倒的な異物感を見せつけるゼロツーに、ヒロだけではないパラサイトたちの個性が引き立ってくれればいいけれど。ギスギスした空気にあってゾロメとミクのコンビに安堵させられるところはある。

citrus 第三話「sisterly love?」

脚本:ハヤシナオキ 絵コンテ:高橋成世 演出:相浦和也、青木YOUイチロー 作画監督:及川春香、大橋勇吾

【概要】

芽衣への気持ちに気づいてしまった柚子。決心を胸に学校の理事長室を訪れた柚子は、そこで倒れていた理事長を見つける。入院して事なきを得た理事長は、柚子の退学を取り消すとともに、芽衣にも自身の考えで行動するよう諭す。そして、柚子の自宅に芽衣が戻ってくるが……。

【感想】

一途で情け深い柚子のコロコロ変わる表情がとてもキュート。必然として自身を押し殺した芽衣との対照がセンシティブに映ってくる。そして、芽衣から不意に与えられたキスのお返しとばかりの大胆な返答。そこに至るまで柚子の感情をしつこく積み重ねてきたからこそ、自室と理事長室というギャップもあいまっての破壊力があった。あと、要所要所で柚子のサポーターとしてはるみがいい味を出している。いよいよ芽衣のターンというところでの幼なじみライバル登場で目が離せない。

いぬやしき 最終話「地球の人たち」(終)

脚本:瀬古浩司 絵コンテ:柴山智隆 演出:松田清 作画監督:青野厚司、秋田学、石田千夏、岩瀧智、加藤雅之、北山修一、近藤圭一、首藤武夫、杉野信子、髙田陽介、長岡康史、松本昌代

【概要】

多くの人たちを救った犬屋敷の噂が広まる。過去の自分ではないかもしれないという犬屋敷を受け入れた家族たち。犬屋敷との戦闘で両腕を失った獅子神は安堂の自室を訪れていた。犬屋敷に所在を知らされた獅子神は安堂のもとから逃亡してしまう。そのころ、迫りくる巨大隕石の衝突が不可避であることが分かり、地球を絶望が覆うのだった。

【感想】

巨大隕石の衝突阻止というクライマックスは、犬屋敷と獅子神に与えられたあまりにも強大な力を相殺するにふさわしいとはいえ、いささか安易に思えてしまった。もっとも、まったく正反対のベクトルからその能力を行使してきた犬屋敷と獅子神の交点として、これ以上の舞台は考えられないと思い直す。息子の剛史に向けたセリフ「生まれ持った僕の性質なんだ」が象徴的で、最後の最後まで罪滅ぼしではなく一握りの大切な人たちだけのためだった獅子神の選択が、犬屋敷の対照としてシビアに突き刺さってくる。安堂が犬屋敷を導いたのは偶然ではなかったのだと。

ハクメイとミコチ #02「ふたりの歌姫 と ガラスの灯 と 一服の珈琲」

脚本:吉田玲子 絵コンテ:安藤正臣 演出:間島崇寛 作画監督:嵯縒能世布

【概要】

街の収穫祭で吟遊詩人のコンジュとともに歌姫に指名されたミコチ。コンジュはノーエントリーのミコチをライバル視する。池で巨大な魚を目撃したミコチは倒れてしまう。目が覚めるとそこはセンという研究者の部屋だった。「小骨」で故障したというマスターのコーヒーミルを直そうとするハクメイだったが……。

【感想】

センの発明品そして小骨のマスターのコーヒーミルまで、あらゆるアイテムに息づく「つくも神」、その表現におけるバリエーションがもたらす妙味。ミコチとコンジュによる歌唱がそんなハンドメイドな作品世界を祝福するかのよう。

宇宙よりも遠い場所 STAGE04「四匹のイモムシ」

脚本:花田十輝 絵コンテ:神戸守 演出:Kang Tai-sik 作画監督:Ryu Seung-cheol

【概要】

白石結月に同行する形で南極行きを実現させたキマリたち。南極で必要な技術や知識を身につけるため、三日間にわたる合宿訓練に臨む。訓練にあたってあいさつをした南極観測隊の隊長、藤堂吟に、報瀬は含むところがあるようで……。

【感想】

南極行きの承諾をフライングしたキマリと母親の切れ味鋭いコメディに大笑い。そこから、真剣そのものといった訓練描写への落差、冷たい空気そのままに身が引き締まる。あれだけ執着した夢への第一歩を記しながら、藤堂への複雑な感情を隠せないでいる報瀬の面倒くささ。キマリが示す素直な高揚感が浄化してくれるかのよう。ハイテンションながら常識人の日向、マイペースな結月、互いを支え合うようなカルテットの個性が小気味よい。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第3話「あなたが、良き自動手記人形になりますように」

脚本:浦畑達彦 絵コンテ・演出:北之原孝將 作画監督:明見裕子

【概要】

ライデンにある自動手記人形育成学校に入ったヴァイオレットは、おなじ生徒であるルクリア・モールバラと仲良くなる。学科とタイピングで優秀さを示したヴァイオレットだったが……。

【感想】

ルクリアの両親にギルベルトを、ルクリアの兄であるスペンサーにクラウディアを、それぞれ重ねつつ見てしまった。そばにいるのに、慕っているのに、伝えるべき言葉が見つからない。宙ぶらりんな気持ちを形にするのが自動手記人形の真骨頂であるならば、ルクリアの心をシンプルな言葉で救い上げたヴァイオレットの新たな扉が開いた瞬間だった。最後には、ルクリアにとって生きているだけでうれしかったというスペンサーがヴァイオレットにとってのギルベルトに重なってきた。そのことをヴァイオレットが自覚しているかどうかは分からないが、感謝であれ願望であれ愛のかたちには違いないのだと。

ダメプリ ANIME CARAVAN 第3話「宗教国家 × セレンファーレン」

脚本:小林成朗 絵コンテ:星野真 演出:小林浩輔 作画監督:佐藤千春(スタジオZ)、冨澤佳也乃、内野明雄、池津寿恵、佐々木敏子、松崎嘉克、水谷麻美子、渥美智也

【概要】

セレンファーレンのリュゼ皇太子の戴冠式に招待されたアニは、人手不足の城内で手伝いをすることに。そんな中、自室に引きこもっている第二皇子のメアと接触したことをきっかけに、アニは彼を戴冠式に出席させるための説得工作を任せられるのだった……。

【感想】

太陽のようなアニと月のようなメア。閉ざされていた自室の扉を金環日食に重ねる戴冠式の演出が粋だった。内向きながらも自身のことを誰よりも分かっているメアの聡明さを表すかのよう。メアに対するアニのタメ口がポイントで、会話を大切にするシリーズの真骨頂をみる。メアのテンションゆえか笑いどころは少なめだったけど、懐の深さを感じさせた好エピソード。

サンリオ男子 第3話「マイ♪シスター・ブルー」

脚本:鴻野貴光 絵コンテ:黒瀬大輔 演出:伊部勇志 作画監督:上杉尊史、齋藤香織、鈴木彩子、ふくだのりゆき、加藤拓馬、熊田明子、坂井寛樹、森田恵、大竹紀子、河村明夫、河島久美子

【概要】

サンリオグッズのショップから出てきた祐を軽蔑した妹の由梨。学校ではいつもどおり明るく振る舞う祐だったが、自宅では由梨とぎくしゃくしていた。そんな時、風邪をひいた祐を見舞いにきた康太と俊介に、帰宅してきた由梨が鉢合わせて……。

【感想】

前回ラストの由梨のセリフ、ふざけ合う康太と祐の会話もそうだが、ことさら「男子」であることを強調する言葉はふさわしくないように感じる。キャスト陣の芝居もとげとげしく、サンリオキャラクターを愛好する男子たちの一面としては納得できても、殺伐と重すぎて視聴後感がよろしくない。もっとも、由梨が祐に向けた拒絶の理由には思春期らしさが感じられたので、それをいら立ちで返した祐の態度には安堵させられるところはあった。