flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

かくりよの宿飯 第十話「あやかしお宿に好敵手きました。」

脚本:冨田頼子 絵コンテ:布施康之 演出:布施康之 作画監督:Hwang Yeongsik

【概要】

律子が夕がおの葵を訪れる。現世を思い出させてくれた料理の礼がしたいのだという。現世に仕事に行くという大旦那から天神屋のことを任された葵だったが……。

【概要】

当然のごとく律子の過去を葵のそれに重ねてしまうが、印象はずいぶんと異なって見える。しばしば言及される祖父のイメージ、それを映すかのような葵の立ち居振る舞いのせいもあろうが、律子との時代背景の違いも大きそう。受け身だけではなく能動的にかくりよに居ついた、そんな新世代ともいえる葵へのエールが律子の羽衣には込められていたのかも。大旦那は好敵手の登場も委細承知で天神屋を不在にしたように見えるので、女将(候補)として天神屋を切り盛りする葵の奮闘記を望みたい。

ニル・アドミラリの天秤 第玖章「凶鳥乱舞 -カラス-」

脚本:金春智子 絵コンテ:米林拓 演出:佐々木純人 作画監督:室山祥子、海老澤舞子、柏淳志

【概要】

葦切拓真が乗った路面電車が炎に包まれる。彼が受け取った手紙は稀モノだった。隼人によって救出され一命を取り留めた葦切のメモがフクロウに託される。そこにはカラスがニセの稀モノを生み出す方法が記されていた。総理の暗殺未遂をきっかけに、フクロウでも昌吾そしてツグミの安全に注意喚起がされるが……。

【感想】

カグツチそしてカラスと双方向からひたひたとツグミの包囲網が狭まっていく。稀モノを滅ぼそうとするカグツチと稀モノを悪用しようとするカラス。国家の破壊とは気宇壮大だが、四木沼が目指す華族の世界へのカウンターが没落華族ツグミという構図は王道的。フクロウ入りしたきっかけから紫鶴や薔子との交流など、ツグミと書物をめぐる伏線はそれなりにあるので、本シリーズらしく意外性はなくとも端正なクライマックスを期待する。

ウマ娘 プリティーダービー 第11R「おかえりなさい!」

脚本:米内山陽子 画コンテ:本間修 演出:本間修 作画監督椛島洋介、井上裕亮、宮崎司、小島明日香、辻智子、宮下雄次、村長由紀、阿部美佐緒、松岡謙治、野田康行、合田真さ美

【概要】

スペシャルウィークが出るジャパンカップにブロワイエが参戦することに。その前日に行われるサイレンススズカの復帰戦。完走で十分と言われたスズカだったが、本人は勝利を見据えていた。

【感想】

待ちわびたサイレンススズカのカムバックに積み重なっていくようなボルテージはもちろんのこと、そんな興奮と隔絶されたかのようなトレーナーとの情感たっぷりなやりとりに熱くなった。そして、サイレンススズカから独り立ちしたかのようなスペシャルウィークの、誇らしげな表情が頼もしくも少しさびしかったりする。

ヒナまつり 第九話「人生はサバイバル」

脚本:大知慶一郎 絵コンテ:及川啓 演出:佐々木達也 作画監督:謝宛倩、張紹偉、服部憲知、武田芽衣、日高真由美、重本和佳子、村上直樹

【概要】

「タマ」を紛失したヒナのため斑鳩は新たな能力者マオを呼び出す。ところが、マオが転送されたのは南国の無人島だった。新田の出世祝いを企画するヒナだったが……。

【感想】

サバイバルを自己暗示のごとくバカンスに演出するマオの一人芝居の痛々しさが見せ場だったが、本人のセリフのとおり相手がいないと威力も半減。自己流のお祝いアイデアが葬式になってしまうヒナのセンスに苦笑い。今回は全体的にいまひとつだった。

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン #08「ブービートラップ」

脚本:黒田洋介 絵コンテ:島津裕行 演出:鈴木拓磨 作画監督:飯田剛士、東島久志、金丸綾子、中村深雪、服部聰志、野崎麗子

【概要】

セカンド・スクワッド・ジャム」が始まった。レンとフカ次郎のコンビは目指すピトフーイとエムのチームから最も離れた北西側に配置される。とりあえず近場のチームを倒しながらピトフーイたちにアプローチすることにしたレンとフカ次郎だったが……。

【感想】

後方支援が本分のフカ次郎が先行しすぎてトラップにより負傷、反省しての仕切り直しで本領発揮というパターン。グレネードランチャーによる遠隔攻撃は一方的すぎて爽快感に乏しかったが、あいさつ代わりと受け止めておく。レンの近接戦闘とのコンビネーションがピトフーイとの対決までに出てくるであろうことを期待する。

魔法少女サイト 第9話「神は僕を見離さない」

脚本:伊神貴世 絵コンテ:おおぐろてん 演出:球野たかひろ 作画監督:寒川歩、谷口繁則、服部益実、森田実、八代きみこ

【概要】

虹海のステッキを使って殺人に及んだ兄、要を目撃してしまった彩だったが、そのことを言い出せないでいた。虹海を従わせ情報を得た要は、彩たち魔法少女すべてのステッキを狙っていた。

【感想】

マジカルハンターのお株を奪うような要の行動にサイト管理人の沙汰が気になるところ。憎しみで動くことが多かった魔法少女たちを欲望が原動力な要が圧倒する景色がきつい。優等生としてのプレッシャーにさいなまれる要の日常も不幸であり、だからこそ魔法少女の能力を行使できたのだろうか。そんな兄すらも肯定するかのように優しくあろうとする彩に不幸の連鎖すなわちテンペスト阻止への可能性を期待してしまう。

Butlers~千年百年物語~ 第8話「白鳥蓮の憂鬱な一日」

脚本:清水恵 絵コンテ:二瓶勇一 演出:岡本恵里香 作画監督佐藤香織、古谷梨絵、大槻南雄、松浦里美、竹森由加

【概要】

春人だけではなく、蛍、蓮、悠希にも血族の証である印が現れた。全員を集めて過去から来たことを打ち明けるジェイだったが、蓮だけはかたくなに信じようとしなかった。未来予知の能力に目覚めた悠希は、流血して倒れていた連のイメージを見る。そのころ蓮は、暴走する自身の能力に振り回されていた。

【感想】

物質を変形させる蓮の能力、とくに自身の肉体を女体化させてしまった焦りと困惑は、ジェイの話を信じようとしなかったことへの懲罰のようにも思えた。生真面目な蓮の人柄もあって笑うに笑えないところがあって、その苦々しさが血族としての重みなのかもしれないと。末裔たちがそれぞれの能力に目覚めていく小気味よさにあって、なおのこと蓮の悩みが際立っていた。そんな蓮とは対照的に信じやすい悠希の能力によるサポートが効果的。

Lostorage conflated WIXOSS 第9話「接触/鍵と鍵穴」

脚本:杉原研二 コンテ:頂真司 演出:森田侑希 作画監督:佐藤嵩光、青木健一郎、迫由里香、芝田千紗、三橋桜子、櫻井司、鈴木彩乃、兒玉ひかる、河野直人、中熊太一、河原久美子三鷹一駅

【概要】

タマが姿を消してしまった。るう子はユヅキとともにタマの行方を捜す。一方で、遊月がバイトしていたショップを訪れた一衣ははんなと出会う。るう子の友人であると見込まれた一衣は、清衣とはんなからの協力要請に応える。ところが、るう子の前に里見が現れて……。

【感想】

待ちわびたるう子とすず子の直接対決。それぞれの願いに優劣はないと承知しつつも、里見の謀略にはめられたるう子のほうが気になってしまう。リタイアしたセレクターとしての一衣とはんなの出会いをきっかけに両陣営をブリッジする清衣の真相にアプローチ。実務的な清衣と象徴的なタマという鍵と鍵穴の対照が興味深いところ。

重神機パンドーラ Mission 09「虎の目」

脚本:大野木寛 絵コンテ:西澤晋 演出:球野たかひろ 作画監督:大久保義之、田中譲

【概要】

チーム・パンドーラ発足式典のため演説していたセシル・スーが狙撃された。ダグを犯人と疑ったパンドーラの面々は、その行方を追う。セシルは一命を取り留めたが、ケインは確実にターゲットを仕留めてきた「虎の目」が暗殺に失敗するはずはないと考える。ダグはある目的のために動いていたのだった。

【感想】

クイニー、ケイン、レオンの順にダグにフォーカスした視野を広げていき、そこにダグ本人の回想を重ねることで、カメレオン型B.R.A.Iをあぶり出すスマートな手際にうなる。ダグの思惑を委細承知といった感じのレオンのスタンバイ、そこからのハイパードライブ開眼による狙撃手同士の決着まで、バラバラなようでいて息の合ったパンドーラを印象付ける。まるで中座してしまった発足式典を補完するかのようで粋だった。

シュタインズ・ゲート ゼロ #08「二律背反のデュアル」

脚本:花田十輝 絵コンテ:川村賢一 演出:土屋浩幸 作画監督:中田正彦、木宮亮介

【概要】

ラボで出会ったのは牧瀬紅莉栖その人だった。岡部は別の世界線から来たことを隠そうとするが、紅莉栖に看破されてしまう。事情を知った紅莉栖は、岡部をとある場所へ連れて行く。

【感想】

まゆりへの思いを承知しているからこそ、別の世界線からやってきた岡部を後押しするダルと紅莉栖の献身に涙する。岡部視点でダルそして紅莉栖にフォーカスがさだまった話運びがすばらしく、けじめともいえるまゆりの墓参りに至るまで積み上げられる情感たっぷりな描写の数々に胸がいっぱいになった。アマデウスや真帆について語る紅莉栖にどうしようもない不可逆を感じて切なくなる。リーディングシュタイナーである岡部の血を吐くような苦悩には遠く及ばないが、その氷山の一角でも触れられた気がした。