flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

風が強く吹いている 第20話「壊れても」

脚本:喜安浩平 絵コンテ:野村和也 演出:江副仁美、作画監督:木村敦子、鈴木明日香、千葉崇洋、稲吉朝

【概要】

順位を上げたジョータからタスキを受け取ったジョージだったが、兄の言葉に動揺してしまったのか調子が出ないまま。高熱をおして強行出場した神童はふらふらになりながらも走り切る。

【感想】

区間を任された選手たちそれぞれの現在が浮かび上がっては消えていく景色がいとおしい。吹っ切れたかのように軽やかだったジョータに対してその才能にエールを送られたジョージは心乱れたのか本来の実力を発揮出来ないまま。早い段階から練習に前向きだった神童は晴れの舞台で高熱を出してしまう。ままならぬこともある10人のリレーだからこそロマンがある。挫折を味わってのハイジの情熱がこの素人集団を動かしたのだとしみじみ。

どろろ 第十話「多宝丸の巻」

脚本:金田一明 絵コンテ:新留俊哉 演出:西畑佑紀 作画監督:柳瀬譲二、小美野雅彦、加藤雅之、若月愛子、山田裕子、首藤武

【概要】

10年前の赤子のことを突き止めた多宝丸は景光に詰め寄るが一喝されてしまう。領内の村人たちが湖の妖怪に苦しめられていることを知った多宝丸は、その退治を買って出る。

【感想】

陰の百鬼丸と陽の多宝丸による陰影が妖怪退治を介して浮かび上がる。人知れず妖怪を倒していく百鬼丸に村人たちの支持を得ながら妖怪退治をしようとする多宝丸。失った肉体を取り戻すために戦う百鬼丸と領民のために跡継ぎとして戦おうとする多宝丸。恵まれた境遇ながら満たされないものを抱えた多宝丸が狂おしいまでに百鬼丸の表裏として見えてきた。繁栄しているはずの醍醐の領地にちらつく暗部を重ねつつ。

転生したらスライムだった件 第23話「救われる魂」

脚本:筆安一幸 絵コンテ:小島正士 演出:登坂晋 作画監督:小島彰、清水博幸、塚本歩、中島美子、吉田龍一朗、和田伸一

【概要】

迷宮の最深部である精霊のすみかにたどり着いたリムルたち。教え子たちそれぞれに上位精霊が宿らせることに成功する。そしてリムルがジュラ・テンペスト連邦に戻るときがやってきた。

【感想】

成り行きで魔物たちの首領となったリムルが、心残りだったシズとの約束を果たす。大仰さとは無縁な静かながらもロマンティックなクライマックスだった。上位精霊を宿らせるくだりもさしたるトラブルはなかったあたり、リムルのこれまでを象徴するかのようだったが、予定調和とは言い切れない不思議な味わいがある。ひょうひょうとしたリムルの人柄がそうさせるのだと思った。ランガにまたがって帰還するラストシーンが何とも気持ちよくちょっぴり切なかったりする。

モブサイコ100 II 010「衝突 ~パワー系~」

脚本:瀬古浩司 絵コンテ・演出:重原克也 作画監督:内田直人、中村颯

【概要】

隠れ家の面々はテロを起こした鈴木統一郎と戦うことを決める。深い眠りについたままのモブに付き添う霊幻。そこに「5超」のひとりである柴田が襲ってきた。モブに憑依したエクボと霊幻の悪運で何とかその場をしのぐ。律とショウも鈴木の野望を止めようと独自に動いていた。

【感想】

同時多発的にバトルが進行するなかにあって、エクボが憑依したモブそして郷田武蔵によるメーターが振り切れたアクションが見ものだった。身軽なモブの体術に対して筋力で正面突破の郷田というコントラストが鮮やか。エクボによってポテンシャル以上の能力を引き出された危なっかしさもあいまって、パワー系である柴田とのぶつかり合いは見ているこちらも思わず力が入ってしまう仕上がりになっていた。肉体改造部との鍛錬の日々を感じさせてくれるところが渋い。

W'z《ウィズ》 10「DUDDY bUDDY riDe 《ダディ・バディ・ライド》」

脚本:八薙玉造 絵コンテ:金澤洪充、鈴木信吾 演出:山岸徹一 作画監督:安達翔平、植木理奈、内田孝行、谷圭司、藤坂真衣、古田誠

【概要】

レイジロウはユキヤの望みをかなえるためにハルカのいる寮に連れて行く。待ち構えていたスーチャン=瀬馬(セバ)の相手をレイジロウがしている間に、ユキヤは自身の思いを伝えるためにハルカと対峙する。そんなユキヤをハルカは拒絶しようとするが……。

【感想】

ユキヤの特殊能力のおかげでさまざまなパートナーとのマッチングが拝めるのが本シリーズの魅力。今回はレイジロウとの父子タッグからハルカとのコンビ復活まで、世代をつなぐようなフレキシビリティを見せる。ハルカと仲直りしたユキヤを見届けていったん消滅したレイジロウによる助太刀は、苦戦を強いられたセバへの意地含みで格好良かった。レイジロウとユキネにユキヤを託したフミユキとタマリの登場による引きでドライブ感が高まる。

明治東亰恋伽 第9話「エスケープ午後三時」

脚本:はるか 脚本監修:魚住ユキコ 絵コンテ:大地丙太郎 演出:戸澤稔 作画監督:佐々木恵子

【概要】

元いた時代に戻れる次の満月の夜が近づいていたが、芽衣は鴎外のそばにいたいと思い始めていた。肝心の鴎外は執筆に専念しており書斎にこもりがち。芽衣はチャーリーに本心を打ち明けるのだった。

【感想】

芽衣と鴎外の愁いを打ち消すかのようにコミカルなコンテが連続、カラ元気といった感じのそれらが二人の心中を演出してくれる。芽衣と鴎外の仲を応援したくなるようなエピソードがあれば、なおのこと没入できたように思う。ひょっとしてこれから描かれるかもしれないけど。

魔法少女特殊戦あすか 第9話「地獄の蓋」

脚本:海法紀光 絵コンテ:山本秀世 演出;川久保圭史 作画監督:清水勝祐

【概要】

精霊界からタビラ将軍が魔法少女の強化アイテムを届けにやってくる。バベル旅団が放った冥獣による総攻撃が始まり、魔法少女たちは手分けして防衛に当たることに。タビラ将軍を精霊界に避難させることになるが、ゲートとなるトポロジー・ブリッジが破壊されていた。

【感想】

ギース率いるバベル旅団との総力戦、その仕込みというエピソードながら、登場人物それぞれの内面を拾っていくおかげで見ごたえがあった。大切な人たちを守りたいあすかの対極に据えられる与那嶺ちさとの虚無的とも言えるたたずまい。希美や紗綾子に写真撮影を求めた底知れなさに怖気がするほど。記憶を消された希美ではなくショックを引きずったままの紗綾子が示した違和感がじわじわと締め付けてくる。マジカル・ファイブのうち4人が集合という華やかさも浮つくことはない。

ソードアート・オンライン アリシゼーション 第21話「三十二番目の騎士」

脚本:木澤行人 絵コンテ・演出:中重俊祐 作画監督:熊川ありさ、徳岡紘平、浅井昭人、水野辰哉、山本真夕子、前田達之、久野紗世、伊藤公規、武佐友紀子、山本由美子

【概要】

キリトとアリスの前にシンセサイズを受けて整合騎士となったユージオが立ちはだかる。武装完全支配術でユージオとアリスを氷漬けにしたユージオは、アドミニストレータのもとに戻ってくる。アドミニストレータはユージオに完全なるシンセサイズを施そうとするが……。

【感想】

キリトが物語を支配するパターンは様式美のようなものなので、洗脳されたかに見えたユージオとのコンタクトに驚きはなかった。それでも盛り上がることができたのは、期待通りの展開が拝めたからと言える。アリスの強制シンセサイズをきっかけに拘束を破ったユージオのひたむきさに打たれるものがあったし、言葉を荒げることなくアドミニストレータを否定したアリスの境地もパイエティモジュールが有効だからこそユージオへのアンサーになっていた。バトルアクションの切れ味とキャスト陣の好演も見逃せないポイント。

B-PROJECT~絶頂*エモーション~ #09「SUMMER CAMP」

脚本:森江美咲 絵コンテ・演出:辻橋綾佳 作画監督:丸山大勝

【概要】

オフにキャンプに行くことになった金城剛士、阿修悠太、愛染健十、増長和南、音済百太郎、野目龍広、寺光唯月、寺光遙日の8名。滞在するコテージを掃除したり、川遊びをしたり、滝を見に行ったり、バーベキューをしたり、楽しい時間を過ごす。川で冷やしていたスイカに気づいた阿修は遙日を連れて取りに向かうが……。

【感想】

メインは寺光の双子だったと思うが、やはりTHRIVEトリオの個性が立っていて、王茶利と釈村を欠いたMooNsの面々は控えめな印象。くしくもそれは5人で一つであるMooNsのチームワークを示唆しているのかもしれない。引き続きKiLLER KiNGの見せ場があれば良いと思う。当初はキャンプに難色を示した金城と愛染の我の強さに安堵させられる。

ブギーポップは笑わない 第15話「オーバードライブ歪曲王 2」

脚本:鈴木智尋 絵コンテ:川尻善昭 演出:Park Myung Hwan、石郷岡範和 作画監督:Yuu Seung Hee、Lee Kawan Woo、Min Hyeon Sook

【概要】

橋坂静香は死んだはずの寺月恭一郎と再会していた。羽原健太郎霧間凪の姿をした歪曲王とかかわったのち、ゾーラギという怪獣と遭遇する。居合わせた橋坂真を連れてムーンテンプルに戻ってきた羽原は倒れていた自身を見つける。

【感想】

寺月恭一郎の思念がムーンテンプルを介して訪問者それぞれの内面に歪曲王の姿をとって現れる、羽原の行動力にそんな図式が浮かんできた。歪曲王と思しき人物と対峙して羽原一人だけが現実に戻ることができた理由を考えてみたが、霧間凪の正義感がそうさせたのだとしか想像できなかった。根源となる苦しみは橋坂静香、道元咲子、羽原のいずれも等価に思えたので。