flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

さらざんまい 第二皿「つながりたいけど、奪いたい」

脚本:幾原邦彦、内海照子 絵コンテ・演出:金子信吾 作画監督:高野やよい

【概要】

弟の春河のために吾妻サラを演じる一稀。いつものようにサラに扮した一稀は、猫のニャンタローを探して悠と鉢合わせする。成り行きで遊園地デートをすることになった二人そして燕太にケッピから新たな指令が下る。敵は猫を狙っていたカパゾンビだった。

【感想】

春河のために飼い猫を奪って地域猫にしたという一稀を見ていると、「欲望」「愛」「つながり」は一人の人間の中で矛盾することなく共存した要素であることが分かる。だからこそ、悪事に手を染めていた(?)悠からの指摘がぐさりと突き刺さってくる。落ち着かない印象だった初回からずいぶんとこなれてきたのは、様式美を踏まえつつ登場人物のドラマに注視できるようになってきたから。

八月のシンデレラナイン 第6話「これからの私たち」

シナリオチーム:田中仁、伊藤睦美、吉成郁子、大内珠帆 絵コンテ:石山タカ明 演出:粟井重紀 作画監督:阿形大輔、津熊健徳、佐藤桂、WONWOO、リバイバル、正金寺直子

【概要】

テスト期間に入り同好会の練習が休みとなる。翼の勉強をサポートする智恵だったが、野球が上達しないことに焦りを感じていた。清城の神宮寺小也香の指導で密かに練習していた智恵と翼の間に距離ができてしまう。

【感想】

翼を応援するだけだった立場から同じフィールドに足を踏み入れたことによる変化。親友から脱却してでも肩を並べたいという智恵の内面がデリケートに伝わった。経験者である翼が楽しい野球をモットーにすればするほど、スキルにおける断絶を突き付けられてしまうままならなさ。チームとして実戦に臨む以上、上達したいと考えるのは当然のこと。そんな智恵の悩みを見抜けなかった翼の代わりに、里ヶ浜の精神を外から感じ取った神宮寺のサポートが、同好会を次なるステップに押し上げてくれると信じたくなる。

RobiHachi #06「寝耳にウナギ」

脚本:千葉克彦 絵コンテ・演出:島崎奈々子 作画監督:加藤壮

【概要】

ウナギが名物というハママIIにやってきたロビー、ハッチ、イック。折しも大ウナギ祭りが開催されていた。そこで出会ったウナミの大ウナギ祭りに参加するロビーとハッチ。祭りにはロビーを追ってきたヤンたちもいて……。

【感想】

精力のつくウナギにマッチョな人々という思い付き一発芸みたいな絵面で押し通す力技が笑える。そんな環境であくまでもマイペースなロビー、ハッチ、イックに、環境に無理やり合わせるかのようなヤンのマッチョ化、両陣営のコントラストが面白い。精力をつけまくったヤンに追いかけられるロビーの災難ぶりがベタだからこそ良かった。ロビーとハッチのスタンスの温度差がここでも生きている。

消滅都市 第6話「訣別」

脚本:入江信吾 絵コンテ:宮繁之 演出:松村政輝、室谷靖 作画監督:翁長くみこ、中尾高之、野田友美、宮前真一、室山祥子

【概要】

ソウマがアーティファクト「月の涙」で呼び出したのはヨシアキの兄であるツバサだった。ユキはアキラの力を借りて説得を試みるが、ソウマには届かない。ソウマはツバサにヨシアキへの攻撃を命じる。

【感想】

ツバサとヨシアキの兄弟愛を先行させてユキとソウマの姉弟を突き動かす展開。聞く耳をもたないソウマからの攻撃を耐え忍ぶしかないユキに、操られてもなお弟のことを思うツバサに応えるヨシアキの叫びが反響する。ヨシアキが尊敬する兄は団長としても慕われていた、彼らの思いが届いたからこそツバサはアーティファクトのくびきから逃れてユキとソウマをも救うことができたのだと。これでバトルアクションに臨場感があればというところ。

真夜中のオカルト公務員 #6「悪魔と喪失感」

脚本:三輪清宗 絵コンテ:福田道生 演出:髙田美里 作画監督:吉田肇、西田美弥子、鈴木春香、角谷理、東美帆、清水勝祐

【概要】

行方不明事件の被害者の一人、柴裕子が目を覚ました。当時「黒い砂」を見たという証言から、榊は自分の姉をさらったアナザーとの同一性を疑う。榊からアナザーの言葉を聞きたいと協力を求められた新は引き受けることに。新は仕事前に幼なじみの松野泉美と祭りに出かけるが……。

【感想】

同じように大切な人をさらわれてしまった新と榊のシンクロから見えてくるもの。アナザーに関与したリスクというわけではないだろうが、人間とのブリッジになりうる新が試される展開と言えそう。新を気に入っているようで意に反する琥珀の気まぐれは、アナザーとのコミュニケーションが容易ではないことを突き付けてくる。悪意がありそうでなさそうなところが恐ろしい。人間の女との幸せを求めての悪魔の所業が象徴するかのよう。

進撃の巨人 Season 3 #52「光臨」

脚本:瀬古浩司 絵コンテ:マササ・伊藤 演出:内田信吾、高橋謙仁、手島舞、江副仁美 作画監督:升谷由紀、伊澤珠美、川﨑玲奈、山下恵、徳田夢之助、大杉尚広、橋本尚典

【概要】

調査兵団の新兵器、雷槍による総攻撃で倒されたかに見えた鎧の巨人だったが、最後に咆哮を発する。それは壁外で待機していたベルトルトへの合図だった。鎧の巨人をかばって変身ができないベルトルトに交渉を試みるアルミンだったが……。

【感想】

気弱だったアルミンと気弱だったベルトルトの交渉シーンが最大の見どころ。自信のなさにおびえてしまうもろさを人類を滅ぼすしかないという澄み切った境地に昇華してしまうベルトルトの内面、そこに不可逆に思える人間の断絶が感じられ、恐ろしくも悲しくなった。アルミンが振り絞った勇気とベルトルトが見せた開き直りにどれほどの違いがあるのか考えてしまう。そこにエルヴィンとジークのリーダー対決の構図がずしりとのしかかってくる。

Fairy gone フェアリーゴーン 第6話「旅の道連れ」

脚本:十文字青 画コンテ:福田道生 演出:上野壮大 作画監督:秋山有希、小島明日香、井上裕亮、山方春香、福井麻記、小笠原憂

【概要】

マーリヤとフリーは新型の人工妖精が誤作動を起こした現場に居合わせる。黒の妖精書についての新たな情報に基づき、マーリヤはクラーラと組んで捜査を行うことに。黒の妖精書を落札したという代理人のダイスを追跡して確保に成功する。

【感想】

クオリティ面では端正なつくりなのに心動かされる瞬間がほとんどないのは、登場人物が類型的でセリフ回しにニュアンスが乏しいから。人工妖精暴走の真相などあちこちの伏線にもひかれる部分はあまりなく、淡々とイベントをこなしているだけに見えてしまった。マーリヤとクラーラが大立ち回りの末に情報提供者を脅したり、スウィーティーが傍若無人に振る舞ったり、刺激的なはずのシーンに蛇足感がつきまとうのは困ったもの。

この音とまれ! #6「見えない境界線」

脚本:久尾歩 絵コンテ・演出:大庭秀昭 作画監督:南伸一郎

【概要】

全校生徒の前で『龍星群』の演奏を成功させた箏曲部は存続を許される。それを見た2年生の来栖妃呂が入部してきた。全国大会を目指すことになった箏曲部は、手始めに古典箏曲に取り組むことになる。そんな時、さとわが体調不良で学校を休んでしまい……。

【感想】

部の存続を勝ち取ったものの、やさぐれた顧問に退屈しのぎが目的の妃呂と前途多難。祖父のかたみの箏を託され心を入れ替えた愛が頼もしく感じられるが、それ以上に先輩たちが残した精神を継承しようとする武蔵の存在が安心感をもたらす。さとわがひた隠しにしてきた秘密は愛の濡れ衣とおそらく表裏一体。先輩たちが残した張り紙のリニューアルがよりどころとなる。

鬼滅の刃 第六話「鬼を連れた剣士」

絵コンテ・演出:南野純一 作画監督:竹内由香里、鬼澤佳代

【概要】

鬼殺隊としての初任務は北西の町に出没する鬼退治だった。炭治郎はあちこちの異空間から出没する三体の鬼に苦戦する。そのとき背中の木箱から禰豆子が助太刀に飛び出す。

【感想】

鱗滝によって暗示をかけられ同族である鬼に立ち向かう禰豆子の姿が何とも物悲しい。炭治郎が多弁なのは物言わぬ禰豆子の身代わりをしているように感じられる。

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Episodio 29「目的地はローマ!コロッセオ」

脚本:ヤスカワショウゴ 絵コンテ・演出:久保雄介 作画監督:CHA MYOUNG JUN

【概要】

アバッキオが残したボスの人相を調べるブチャラティたちは、謎の人物からのメッセージを受信する。その人物によるとスタンド能力を発現させる矢こそがボスを倒す鍵なのだという。ブチャラティはメッセージを信じることにし、謎の人物がいるというローマのコロッセオに向かうが……。

【感想】

アバッキオが命を賭しての爪痕が新たなブレイクスルーもたらす高揚感。ボスの焦りがヒリヒリと伝わってきそうだ。手段を選べなくなった次なる一手が、ボスさえも忌み嫌う危険人物であるチョコラータとセッコという背水感。それを象徴するのが一般住民をも無差別に道連れにしていくチョコラータのスタンド能力。敵スタンド使いの過去が回想されるのは珍しいが、チョコラータのそれはボスの身代わりに思えなくもない。