flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

八月のシンデレラナイン 第8話「夏に向かって」

シナリオチーム:田中仁、伊藤睦美、吉成郁子、大内珠帆 絵コンテ:稲垣隆行 演出:棚沢隆 作画監督:西川真人、上田恵理、WONWOO、石川慎亮

【概要】

翼と智恵が全国大会への出場を提案する。不安を抱えながらも出場に向けて決意を固める里ヶ浜女子硬式野球同好会の面々。顧問の掛橋桃子は予算の確保を引き受けるが……。

【感想】

雑草の間から芽生えたヒマワリのたくましさに同期するかのように、今できることをやることでまとまりを見せる同好会そしてバックアップに奔走する顧問という図式が爽やかだった。教頭先生が要求した「覚悟」よりも「情熱」という表現のほうがふさわしい。要領が悪いながらも少しずつ成長していく茜のまなざしが、満開となったヒマワリを介して同好会の現在を象徴する。

RobiHachi #10「相棒(バディ)喧嘩は犬も喰わない」

脚本:金杉弘子 絵コンテ・演出:佐藤まさふみ 作画監督:鈴木光

【概要】

借金を抱えているロビーはイセカンダルの関所を通れないことが判明する。それをきっかけにロビーとハッチは口論を始めて険悪になってしまう。

【感想】

ハッチにとって刺激的な世界への扉を開いてくれたロビーは恩人と言ってもよく、だからこそ「想定外」を返してくれたのだろうと。ロウソクでのボヤはハッチがロビーにもたらした刺激とも解釈でき、ダサいパジャマはロビーがハッチにもたらした安心と解釈できる。凸凹でありながらお互いを埋め合わせる二人の関係性が伝わってきた。低レベルのケンカをよそに優雅に観光を楽しむヤンたちのギャップがおかしい。

消滅都市 第10話「決断」

脚本:入江信吾 絵コンテ:佐山聖子 演出:佐々木達也 作画監督:Hwang Yeongsik、Kim Yunjeong、Lee Eunyeong、Lee Dongsik、Lee Junggwon、Hwang Mijeong

【概要】

暴走したソウマを消滅させたことでショックを受けるユキ。ロストは立ち入った者の脳に悪影響を及ぼす波動性物質が充満しているという。それぞれの時間を過ごしたタクヤとユキは、決意を新たにするのだった。

【感想】

タクヤとユキがめいめいの時間を過ごすことによって、それぞれの原点を再確認する流れ。ギークカイバラなどさまざまな人間と交流したタクヤは、波乱万丈だった彼の半生そのものといった感じだし、ユミコと二人きりで勇気づけられたユキは、閉じた彼女の半生を想起させる。ユミコとカイバラをつなげるトマトが、ロストの真相に向けて一蓮托生なタクヤとユキを結びつける。ロストでの障害にあらがうかのようにささやかな夢を語り合う二人。そんな構図にもうひと押しの情感があれば良かったが。

真夜中のオカルト公務員 #10「白い繭と青い炎」

脚本:池田臨太郎 絵コンテ:久行宏和 演出:宇野亘 作画監督:飯飼一幸、飯塚葉子、永田有香、江上夏樹

【概要】

夢魔を処理した狩野一悟に怒りを隠さない新。そんな新に競技場に巣食うアナザーの案件を砂の耳で解決してみせろという悟。対象のアナザーは赤ん坊の姿をしており、新でも会話ができない。新は新宿区の業務に戻ることになり、悟は人海戦術で繭を焼き払おうとするが……。

【感想】

国内のアナザーたちが集う祭りに嬉々とする異国の神が、苦悩する新を突き放しているように見える。琥珀に悪意めいたものはないのかもしれないが、だからこそ人間とアナザーの相互理解における高い壁を感じさせる。冷酷に思えるのは悟だけではなく、アナザーをサンプルと考えるセオにしてもそうで、砂の耳をもつがゆえに孤立無援な新の立場が浮かび上がる。繭たちの親アナザー登場で砂の耳の本領発揮となるだろうけど、狩野一の家系ゆえの宿命を負わされた悟のほうも気になる。

進撃の巨人 Season 3 #56「地下室」

脚本:小林靖子 絵コンテ:宮地☆昌幸 演出:手島舞、江副仁美 作画監督手塚響平、大杉尚広、千葉崇明、山本裕子、宮崎里美、菊池聡延、下條祐未、西原恵利香、中原月、降旗秀吉、野崎真一、手島舞、今井有文

【概要】

注射によってベルトルトを食って巨人の能力を得たアルミンが目を覚ます。生き残った調査兵団はわずか9名だった。エレン、ミカサ、リヴァイ、ハンジは、巨人の秘密があるというイェーガーの地下室に入る。

【感想】

あれほど焦がれたエルヴィンがいなくなった地下室の描写は、ぽっかりと穴があいたような感覚があった。エレン自身も待望だったのだろうが、あまりにも長かったので興奮というよりは冷静に見てしまった。巨人たちとの死闘が嘘のように静かな地下室の光景がかえって印象に残る。累々と積み重なったしかばねの先に開く、希望と呪いが混在したイメージというべきか。グリシャ少年による真実の探索に気が遠くなりそうだ。

Fairy gone フェアリーゴーン 第10話「災いの子」

脚本:十文字青 画コンテ:福田道生 演出:大田知章 作画監督:秋山有希、山方春香、井上裕亮、福井麻記、小笠原憂、小島明日香、阿部美佐緒、ANIHOUSE SUN Kim Hee Kang、Kwon Yong Sang、Kim Young Sub

【概要】

ラニタルを強奪された上に仲間たちを失ったドロテアは悲しみに沈む。周囲に不幸をもたらすとマーリヤは自身を責めるのだった。カルオー公、レイ・ドーンの査察のためツバルにやってきたマーリヤは、育ての親であるマフィア組織「ビャクレー」の大親分、ジングルを訪ねる。

【感想】

回想やジングルとの再会によってマーリヤの素性が少しづつ明らかになる。ヤマネコのような野性味を今のマーリヤから見いだすことが難しいのは、災いの子としての自責がリミッターとして作用しているからか。登場人物の描写にいまひとつ奥行きが感じられないのは、フリーたちとジングルのやり取りを見てもそう。セリフ回しが理屈では分かっても心に響いてこない。マーリヤにとってのドロテアが大切な場所なのか、いまだにつかめないせいなのかも。

この音とまれ! #10「近くて遠い距離」

脚本:久尾歩 絵コンテ・演出:大庭秀昭 作画監督:南伸一郎

【概要】

邦楽祭に向けて練習する時瀬高校箏曲部。妃呂と組んでパート練習をする光太だったが、リズム感の悪さを指摘されていた。集中して練習に取り組むために行われた箏曲部の合宿で弱点を克服する部員たち。悩める光太は夜中にひとり姿を消してしまうのだった。

【感想】

パート練習に別れての描写で人懐っこくも生真面目なところがある光太の人柄が温かく伝わる。和気あいあいとしながらも高い目標ができたことで、部の一員であるためには相応のスキルが必要ということ。それは、箏曲部に居場所を見いだしたさとわの境地にもつながってくる。愛とさとわ相互の技術面におけるリスペクトを重ねながら、副部長に立候補した妃呂の面倒見の良さが光太を包んでくれるかのよう。一人で箏曲部を支えてきた武蔵の重荷を分担しようとする妃呂なりの献身が感じられて、前回エピソードを踏まえてみると格別。

鬼滅の刃 第十話「ずっと一緒にいる」

絵コンテ:川尻善昭 演出:伊藤祐毅 作画監督:秋山幸児

【概要】

矢琶羽が死に際に繰り出した術に苦しめられた炭治郎だったが、何とか生き延びる。禰豆子を相手にしていた朱紗丸は、珠世の術によって鬼舞辻の呪いが発動して倒れる。珠世と愈史郎に別れを告げた炭治郎は禰豆子と一緒に新しい任務に向かうのだった。

【感想】

炭治郎が振り絞った体力気力と矢琶羽と朱紗丸を介した鬼舞辻のおぞましさ、骨太なアクションによってその両面が浮かび上がる。珠世と愈史郎を家族すなわち人間と受け入れた禰豆子に、言葉こそ発しないながらも人間であろうとする心の叫びを受け取った。過酷な戦いの連続にあって禰豆子と苦楽をともにすることを決意した炭治郎の真心がてらいなく伝わってくる。

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Episodio 33「そいつの名はディアボロ」

脚本:堀内全 絵コンテ:大原実 演出:青柳宏宜、まつきけいいち 演出補:鈴木恭兵 作画監督:石本峻一、田中春香、石山正彦、SHIN HYUNG WOO、横山謙次、木下由衣、森田莉奈、小林理、髙阪雅基、石橋大輔

【概要】

ブチャラティの目的を確かめようと接近するドッピオだったが、そこにミスタたちが現れる。案内名目でブチャラティコロッセオに連れてきたドッピオは、待ち構えていた人物を目の当たりにする。その人物、ジャン・ピエール・ポルナレフが手にしていた矢を見たボスことディアボロがついに姿を現した。

【感想】

臆病なドッピオを叱咤するボスの二人三脚から、ほぼ限界に近づいたブチャラティとこちらも満身創痍なポルナレフのコンタクト、矢をめぐってのポルナレフとボスの回想のせめぎ合い、そこから引き絞られるように現れたディアボロのすごみが圧巻だった。ドッピオのユーモラスな仕草が恐ろしさを感じさせるのは、ディアボロの手にかかったポルナレフそしてブチャラティの姿ゆえなのかもしれない。似た魂が共鳴するトリッシュそして時間の跳躍を感知するジョルノの描写によって、来るべきのディアボロとの最終決戦に震えがくる。

盾の勇者の成り上がり 22「勇者会議」

脚本:江嵜大兄 脚本協力:小柳啓伍 絵コンテ・演出:古桑孝治 作画監督:大下久馬、大髙雄太、佐藤このみ、世良コータ、早川元貴、樋口香里、日高真由美、本田総一、ぎふとアニメーション 森賢、kinemacitrus、Studio Bus、小出卓史、Choi Kyung-seok、清水海都、谷紫織

【概要】

ミレリアの計らいでクラスアップを果たした尚文たちは、祝賀会にあわせて開催された四聖勇者の会議に参加する。ところが、錬、元康、樹が口論を始めてしまいまとまらない。カルミラ島に経験値稼ぎに行くことになった尚文は、ラルクベルクとテリスの二人組に出会う。

【感想】

フィトリアの教えを胸に辛抱強い尚文に対して、他の勇者たちの大人げなさが際立つ。尚文を侮辱されたことに怒ったラフタリアを同期させることで、尚文の苦悩を和らげるような構成に感じられた。種族や身分を超えたフィーロとメルティの仲をいまだかなわぬ四聖勇者の団結に重ねるなど、登場人物の関係性の描写に見どころがあるエピソードだった。そんな中、別れをほのめかした尚文に向けられるラフタリアの愁いが悲しげに後を引く。