flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

フラクタル

フラクタル 総評

11話という尺の短さは大きなハンデだったと思うけれど、主人公側も敵側も掘り下げが甘くて対立軸が曖昧なまま終始したのが、茫洋とした印象に繋がったように思う。主人公側では、巻き込まれるばかりのクレインは物語の核となる魅力を欠き、彼を「仲間」と呼…

フラクタル #11(終)「楽園」

駆け足ではあったけれど綺麗にまとまっていたように思う。バローに洗いざらい暴露されて傷ついたフリュネを癒したネッサや、モニターに映し出された「神」の姿に自責の言葉を口にしたフリュネなどは、演出の力もあってそれなりに動かされるものがあったし。…

フラクタル #10「僧院へ」

今までの物語相応にコンパクトながらそつなく盛り上げるクライマックス。フリュネの愛情とモーランの私怨が、そのままロスミレと僧院の縮図だったのは分かりやすい。ただ両名とも掘り下げ不足が甚だしく、伝わってくるものが希薄だった。壁を挟んだクレイン…

フラクタル #9「追いつめられて」

ネッサとフリュネそれぞれが「鍵」の半身であり、彼女らを僧院に奪われるとフラクタルシステムが再起動されてしまうという設定が平易に伝わってくるところは良い。ただ、フリュネとネッサを守りたいというクレインにしても、クレインを「友達」と呼んだスン…

フラクタル #8「地下の秘密」

クローンである「フリュネ」の一体をあくまで一人の人間として救おうとしたクレインに、高度文明によって均一化されていく個の奪還というメッセージが伝わってきた。クレインを監視していたクローン・フリュネの変化など限られた尺で自然に描けていたし、父…

フラクタル #7「虚飾の街」

フラクタルシステムに依存する裕福層の話で、今まで茫洋としていた世界観が多少は理解できたような気がする。「完全都市ザナドゥ」の絢爛ぶりと道楽としての遊牧民生活の対照、彫刻家の爺さんのドッペルが美女・ミーガンだった件(クレインに女装させたのも…

フラクタル #6「最果ての町」

「圏外難民」になってもなおフラクタルシステムの恩恵を求め続ける人々に、彼らを骨抜きにしたシステムの根の深さが読み取れるのだが、グラニッツやアラバスターらロスミレがシステムに反旗を翻した経緯が依然見えてこなくて、どこに視点を置いていいのやら…

フラクタル #5「旅路」

ほとんどの場面が淡白に流れていく原因は、ありがちな世界観などではなくて、登場人物たちがシナリオの都合にあわせて動かされているようにしか見えないからだろう。例えば、システムにどっぷりだったクレインが労働の辛さから悦びを見出した件、飛行船の異…

フラクタル #4「出発」

助けてくれたクレインを問答無用でビンタしたフリュネのヒステリー女ぶりが不快で、以降の視聴に身が入らなかった。叩いた事に対する謝罪も無かったしなぁ…。とりあえず奇矯な人物造型にしておけば視聴者がついてくるとスタッフがお考えであれば、それは大間…

フラクタル #3「グラニッツの村」

「フラクタルシステム」に対するレジスタンス「ロストミレニアム」の存在、フラクタルシステムを管理運営する「僧院」、フリュネは姫ではなく僧院の「巫女」である等々、物語の軸になるであろう世界観が語られたけれど、脚本だけでなく演出や絵柄の印象もあ…

フラクタル #2「ネッサ」

「どーーーん!」 初回から二週連続で違う電波女に振り回される主人公ってこれハーレムアニメじゃないのなんて書いたら監督さんに怒られそうだ。冗談はさておいて、両親の身勝手さに自分を投影して改心できたクレインを見直した。花澤香菜さんの魅力全開とい…

フラクタル #1(新)「出会い」

現代で作られるほとんどのアニメ作品に既視聴感を覚えるのは当たり前であって、本作もその一作に過ぎない。ただ、山本寛監督以下スタッフが、批判を承知であからさまに宮崎アニメの世界観を借りたのは、表面的なモチーフの向こうに描きたいものがあるからだ…