flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

モーレツ宇宙海賊

『劇場版 モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE ―亜空の深淵―』にみた松本零士作品へのオマージュそして現代性

公式サイト:StarChild:劇場版 モーレツ宇宙海賊 http://www.starchild.co.jp/special/mo-retsu/gekijo/ 劇場版アニメを上映館で見るのは、『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』以来およそ1年7ヶ月ぶり。ここのところ劇場まで足を運ぶ気力がすっかりなくなって…

モーレツ宇宙海賊 総評

宇宙海賊と喫茶店バイトとヨット部員を持ち前のヴァイタリティで掛け持ちするスーパー女子高生・加藤茉莉香が、海賊船長のサラブレッドとして一癖も二癖もある大人たちの薫陶を受けながら伸び伸びとその才能を見せつけるという、痛快さを前面に押し出した作…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 26「そして、海賊は行く」(終)

艦隊戦における海賊たちのパーティーのようなムードと、グランドクロスで一人だけ強面なクォーツ・クリスティアのチグハグ感が、良くも悪くもこのシリーズを象徴しているようであった。宇宙海賊の流儀に従ってグランドクロスに侵入したクライマックスも、あ…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 25「開催! 海賊会議」

バラべラム号が噛んでいたケインの疑惑に関する種明かしは予想どおり。何せスペース“オペラ”というくらいだから、このシリーズのコンセプトはある種シアトリカルに演出された舞台演劇みたいなもので、スパイをめぐる出来レース的なオチなどは大らかに見てあ…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 24「傷だらけの弁天」

テキパキ指示を出してグランドクロスから逃げ切った茉莉香の船長ぶりがカッコ良かった…と言いたいところだが、どうにも造り物っぽさが鼻についてしまってカタルシスを感じるところまでは行かず。ブリッジでケインの前髪跳ねを気にするルカは何度か描写された…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 23「目指せ! 海賊の巣」

このシリーズで怪我人が出たのは初めてじゃなかろうか。それはそうと、「海賊だったら我慢しろ!」と負傷兵を叱咤する「ブラッディ・ミーサ」は佐渡酒造オマージュだと思うんだけど、ビッグキャッチが撃沈された責任は護衛を申し出た弁天丸にあるのだから、…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 22「海賊狩り」

茉莉香の発案で、海賊狩り対策と海賊行為の実績作りを兼ねた海賊船ビッグキャッチの護衛。私掠船免状によって海賊に一定の権限を与え戦力を分散する政府のやりようは、過去の中華王朝などが地方豪族を互いに牽制させ強大化を防ぐやり口と似ている。まあ、荒…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 21「決戦!ネビュラカップ」

ディンギーによるレースは、駆け引きも含めてもっとじっくり見せて欲しかったところだが、弁天丸を交えたビスク員の航空機排除のアクションはダイナミックなレイアウトで見応えがあった。端整な人物作画はシリーズ始まって最高といっていい仕上がりだったし…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 20「茉莉香(せんちょう)、波に乗る」

白凰女学院ヨット部のネビュラカップ出場に向けた特訓と選抜。船長の英才教育にかこつけたケインコーチの悪乗りアラカルトが見どころだった。茉莉香たちヨット部だけでなく、宇宙空間のミーサたちブリッジクルーまで振り回されていたのが可笑しい。そんな中…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 19「四人の絆」

弁天丸とオデット二世の大掃除とか。あえてざっくばらんな演出を施した幕間の日常が微笑ましい仕上がり。IDリングを無くした茉莉香にはもう少し船長としての自覚を持ってほしいところだけど、折り返しをとうに過ぎて緩めの世界観を承知しているので、批判す…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 18「打ち上げはジュース」

ジェニーの伯父と婚約者にギャフンと言わせるミッションは出来レースにしか思えなくて感じ入るところは希薄だったのだけど、チアキのストレス発散シーンだけはツボだった。花澤香菜さんもあそこまで腹から声出して啖呵切れるようになったとは。 「女は敵に回…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 17「意外なる依頼人」

ジェニーが縁談を嫌がった本当の理由が予想の斜め上過ぎて開いた口が塞がらなかった。そのおかげで弁天丸が私情で動いているように見えてしまって、その後の駆け引きに身が入らなかった次第。まあ、宇宙大学に合格するだけでなく旅行会社を起業するほどの才…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 16「初仕事!白凰海賊団」

オデット二世による練習航海と、弁天丸船長としての海賊仕事が、ヨット部を束ねて弁天丸のミッションを遂行する「キャプテン・マリカ」の姿にしっかりと結実している。ゆったりと贅沢に尺を使ってきた構成が花開きつつある様子を眺めるのは、実に気持ちがい…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 15「密航出航大跳躍」

未熟な船長を陰ながら盛り立てる、弁天丸クルーの計らいがいい。ちょっと過保護すぎる気もするんだが、クルーの大人たちが、茉莉香に対して頭ごなしに指導するのではなく、彼女の判断を尊重した上で、技術的・専門的なサジェスチョンをしているから、バラン…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 14「茉莉香、募集する」

私掠船免状の失効を防ぐためには1月以内に1回だけ海賊行為を行えば良い云々、という保険会社の回答内容がいかにもお役所的で、この世界における「海賊」のポジションが分かろうというもの。あと、衣装代を出すなど茉莉香のクルー探しに協力したグリューエル…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 13「茉莉香、招待する」

セレニティは廃位とはならなかったが王政縮小、当たらずとも遠からず。 勉学に、クラブ活動に、バイトに、海賊船長に、そして姫様を自宅に歓待するホスピタリティまで。いずれも涼しげな顔でこなしていく茉莉香は、差し詰めスーパー女子高生といった感じ。こ…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 12「永遠(とわ)よりの帰還」

前回までは設定面での掴みどころの無さのせいで視聴に集中できないことが多かったのだけど、今回は明快な筋立てでスッキリ観られた。音楽による演出もあいまってRPGをプレイしているような幽霊船内部の探索から、グリューエルの真意の開陳まで鮮やかだった。…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 11「閃光の彷徨者(ワンダラー)」

「黄金の幽霊船」登場のシンフォニックな演出に、これがスペースオペラなるものかと思わされた。殺伐さや血生臭さや重量感がほとんどないせいか、浮世離れした幻想的な舞台を見ているよう。あるいは宇宙の神秘に関するドキュメンタリー番組みたいと言うべき…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 10「嵐の砲撃戦」

独立星間戦争から100年余が過ぎて、この世界の戦争は殺し合いご法度の儀礼的なものに形骸化したのではないかと、まるでピンポンダッシュみたいな砲撃戦に思った。あの豪華客船に対するパフォーマンスみたいな海賊行為も同じ文脈ではなかろうか。航海実習を通…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 9「華麗なる船出」

セレニティ艦隊に皇女の責任をもって交渉すると宣言したグリューエルに異議を唱えたミーサ、そしてそれにあっさりと従ったグリューエルのやり取りが興味深かった。いわゆるアニメ映えするハッタリにこだわらない姿勢は、ダイアローグの組み立てにも感じられ…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 8「姫と海賊」

弁天丸に単身密航してきたグリューエル・セレニティはセレニティ王家の第七正統皇女だった、云々。 未熟でありながら大器も感じさせる茉莉香の個性を、他のブリッジ・クルーとの軽妙なダイアローグで浮かび上がらせていく脚本が自然で好感が持てる。あとミー…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 7「平穏ままならず」

海賊行為に当たって「先方との打ち合わせ」とか言っていたので、どうやら本気ではなく相手客船から依頼を受けたショーみたいなものらしい。どうもこの世界における「海賊」の位置付けが如何なるものであるか飲み込めていないみたいだが、今回ようやく本シリ…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 6「茉莉香、初仕事する」

無血とはいえ民間船に乗り込んで金品を強奪する初仕事の風景は、何の予備知識もなければ茶番にしか見えないわな。ただ、「私掠船免状」の設定(下記リンク)が史実に即しているとするならば、どうやらあの客船は敵国の所属ということらしいので納得できるか…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 5「茉莉香、決意する」

SFに疎い自分がいけないのかもしれないが、敵艦との駆け引きに集中力を切らさずについて行くのはしんどかった。それでも決着に多少の爽快感を得られたのは、茉莉香の機転、統率力、胆力の一端を垣間見ることが出来たからだろう。まあ自分にとって本シリーズ…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 4「決戦は深夜」

ははーん、この実習航海の目的がオデット二世クルー全員による海賊船長候補の英才教育というか帝王学教授なのか。部長のジェニーが茉莉香の素性を知っていた件でようやく気がついた(鈍すぎ…)。電子戦とか二人だけで喧々諤々やる会話劇は、こちらにSFの素養…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 3「オデット二世、出航!」

何というか世界観全体がアマチュアリズムに支配されているような印象。電子戦は緊張感の欠片もなく自然消滅してしまったような感じだったし、1年生による船外活動も然り。顔も名前も知らない生徒たちとの余所行きな林間学校みたいな、ぎこちなくも長閑な雰囲…

モーレツ宇宙海賊 SAILING 2「私の力、海賊の力」

電子戦で二度までも寝落ちしてしまったorz…。初回はその地味さが堅実さに思えたのだけど、2話目にして早くも退屈さを禁じ得ない状態になってしまった。フックに欠ける原因はいろいろあるけど、一番は主人公 茉莉香の個性の弱さに起因すると思っている。もっ…

(新)モーレツ宇宙海賊 SAILING 1「海賊、罷り通る」

原作ライトノベル未読。 全体としてどこか懐かしくレトロな印象を受けた理由は、作品タイトル、世界観、キャラクターデザインのみならず、今時珍しいほど主人公 加藤茉莉香ひとりにフォーカスし続けたステディなプロットにもあったように思う。「弁天丸」船…