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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

夏目友人帳

夏目友人帳 肆 総評

テレビシリーズ2期、3期と回を重ねるごとに、当初の鮮烈さが失われていったように感じられ、他作品とは一線を画した世界観の完成度は認めつつも、個人的には興味が薄れかけていた。この4期も3期からの流れで、的場一門にさらわれた貴志というハードなスター…

夏目友人帳 肆 第十三話「遠き家路」(終)

少年時代には必死で追い求めても届かなかった実の両親との家を、淡々と見つめる現在の貴志の姿に、彼の成長とその原因となった環境の変化が感じられてしみじみした。ワンクッション置いてから、こみ上げてくるものがあったというゆったりと尺を使った描写に…

夏目友人帳 肆 第十二話「記憶の扉」

5話もそうだったけど、貴志が過去の自分と向き合うエピソードは響いてくるな。少年時代に比べると改善されているとは言え、今の貴志も人間と妖怪のボーダーライン上に居ることに変わりはない。過去の貴志を知る三世子の反応が、未だ(普通の)人間には理解で…

夏目友人帳 肆 第十一話「一枚の写真」

妖怪の登場はアクセント程度で、貴志の友人たちと産みの親と育ての親にスポットを当てた話。 幼少時代から邪険にされてきた貴志が身に付けてきた処世術「嘘」を、要を始めとする友人たちにたしなめられて、それを塔子に返すまでのプロットがしっかり組まれて…

夏目友人帳 肆 第十話「祀られた神様」

豊月と不月は人間に信仰されている神様で、彼らを妖怪が担ぎ上げている構図は、貴志が目指している両者の共存そのものと言えそう。あと、いつの間にか貴志に感化されて変わってきた名取の描写も自然で、2人のブリッジ役である柊の存在が大きいと思った。登場…

夏目友人帳 肆 第九話「月分祭」

豊月神と不月神が勝負をする豊作祈願祭のお話。「神」というのは妖怪にとっての、ということだろうな。 豊月神への変装を依頼された貴志には、妖力の強さのような単純な要素だけではなく、妖怪から好かれるオーラみたいなものがあるんだろうか。長年の妖怪と…

夏目友人帳 肆 第八話「惑いし頃に」

的場一門の七瀬の過去編。 レイコ存命時から続く七瀬とミカゲの絆を使って、貴志とレイコをゆるく繋げるストーリーは本シリーズならではの味わい。七瀬とミカゲを再会させることなく、友人帳を持つ貴志を七瀬の代理として扱ったような人物配置が粋だった。貴…

夏目友人帳 肆 第七話「人と妖の間(はざま)」

貴志の重い過去は承知の上での所感。妖怪との繋がりを要たちに後生ひた隠しにしたところで、彼に本当の平穏が訪れるのかは疑問が残る。いみじくも名取さんが問うたように、貴志は強い妖力を持つ友人帳の所有者として、妖怪と人間の共存の道を模索しなければ…

夏目友人帳 肆 第六話「硝子の向こう」

本シリーズで大笑いできるとは思わなかったなぁ。貴志と夏目型ニャンコ先生の丁々発止が、ビンの中の貴志が人間には見えないというシチュエーションの妙もあって、小気味良いコメディになっていて楽しかった。でも、貴志の事情を一切知らない友人たちとのや…

夏目友人帳 肆 第五話「過ぎし日の君に」

貴志と彼が中学生時代に短期滞在したとある町で同級生だった女の子 緒方ユリコ*1の過去と現在。 同じストーリーを複数の人物の視点で反覆するパターンは他作品でも観たことがあるけれど、本エピソードのそれは出色だった。今と違って妖怪に悩まされるばかり…

夏目友人帳 肆 第四話「代答」

ワンパターンかもしれないが、今回のような人間と妖怪の悲しくも心温まる交流エピソードが、貴志のキャラクターを含めた世界観に最も馴染むのだと改めて思わされた。動物と人間がそうであるように、時間のスパンが大きく違う妖怪と人間の別れは定番ではある…

夏目友人帳 肆 第三話「小さきもの」

毛玉の妖怪(ヒノエによると「カル」というらしい)ケマリの恩返し。名前を返してもらいながらも恩を仇で返したようなアマナと対になっていて、妖怪の世界も人の世と同じく単純ではないことを教えてくれる。ケマリが人語を喋らなかったので、彼らについてい…

夏目友人帳 肆 第二話「東方の森」

貴志がピンチになったところで、いつものようにニャンコ先生が都合良く現れる予定調和で収めてしまうから、シリアスなパターンが緊張感に欠けるのは仕方がない。まあ、もとよりハートウォーミングな路線が本来の姿だからして、これ以上突っ込むべきではない…

(新)夏目友人帳 肆 第一話「とらわれた夏目」

原作未読。テレビシリーズ1〜3期視聴済。 初回から、東方の森の猿面妖怪集団そして的場一門との(本シリーズにしては)緊迫感のある展開で、いよいよ風呂敷を畳む段階に入った印象。3期の的場がらみのエピソードがあまりピンと来なかったのは、世界観とハー…

夏目友人帳 参 総評

大好きなシリーズなのだけど、シーズンを追うごとに作画のクオリティともども印象が低下していってる気がする。一期の「水底の燕」「儚い光」のような珠玉のエピソードに欠けたし、何といっても的場一門との対立が緊張感と必然性に乏しくて水を差された格好…

夏目友人帳 参 #13(終)「夏目遊戯帳」

前半は人間たちと、後半は妖怪たちと、そして最後は人間たちに譲った妖怪たち。今までのキャスト総出で貴志を支える二つの世界を描いてみせた大団円。「影踏み」という遊びの使い方が上手くて、人間の遊びに興ずる妖怪たちの姿はこれからの両者の関係を示唆…

夏目友人帳 参 #12「帰る場所」

貴志のターニングポイントになった藤原夫妻との出会い編。いきなり夜道に現れた塔子さんが不審者然としていて驚かされたが、普通でない日常に慣れてしまった貴志にとっては、そんなイレギュラーな出会いだったからこそ殻を破る事ができたのかもしれないと思…

夏目友人帳 参 #11「映すもの」

憑依した妖怪の目を通すことで、要が貴志にしか見えなかった世界を共有したことが、観ているこちらにとっても心強かった。もっとも、祓い屋稼業のように他にも妖怪たちを視認で切る人間もいるのだが、貴志にとっては学友にそんな存在がいることこそが大きい…

夏目友人帳 参 #10「割れた鏡」

要に妖怪が憑依することで貴志との距離が縮まった感じが良かった。そんな二人に置いてけぼりにされそうになりながら、協力を惜しまない透の健気さも。妖怪にまつわる悩みを共有できるこの二人は貴志にとっても、視聴者にとっても安心感があるな。要に憑依し…

夏目友人帳 参 #9「秋風切って」

守りたいものに守られてしまう無力な貴志の話。今回のようにニャンコ先生が病んでいると危なっかしいが、それでも安心感があるのは要と透のおかげだろう。妖怪の事を知られたくないのは、過去に苛められたトラウマと妖怪たちの存在を人間に知られたくないと…

夏目友人帳 参 #8「子狐のとけい」

貴志に会おうと頑張る子狐が変わらずかわいいこと。今回のポイントは貴志が陶芸教室のメニューをきちんとこなしたことで、妖怪たちと藤原の家に対する愛情はイーブンであることを示していて良かった。子狐よりも滋との約束のほうが先行していたのだから。あ…

夏目友人帳 参 #7「祓い屋」

的場一門との対決が今期のクライマックスになるのかもしれないが、今回がそうだったように貴志の戦闘力が無さ過ぎるし、ニャンコ先生も毎度のように力をセーブしてしまうので、バトルアクションでは盛り上がりそうにない。本作に関しては、貴志と身の回りの…

夏目友人帳 参 #6「人ならぬもの」

的場一門の暗躍で本作にしては緊張感ある展開といいたいところだが、全体に漂う長閑さは否めない。1期2期を含めた今までのエピソードでは、妖怪の人間に対する実害がさほど強調されていないように思うので、「祓い屋」の存在意義が曖昧なものになっているよ…

夏目友人帳 参 #5「蔵にひそむもの」

貴志は一人ではないという前話のエピソードを一歩前進させた多軌邸でのお話。前話の木の上の妖怪との一件を踏まえているからこそ、貴志を理解してくれる要と透の存在が心強い。妖怪が見えずとも礼を言った透の誠実さに応えて、声だけを透に届けたメナシの妖…

夏目友人帳 参 #4「幼き日々に」

孤独な幼少時代に優しさをくれた「木の上の妖怪」との再会。あの頃の貴志にとっては、妖怪のほうが良き理解者であったはずなのに、人間たちからこれ以上拒絶されるのが恐くて、妖怪を拒絶してしまい結局は一人ぼっちに…という境遇が良く描けていた。人の優し…

夏目友人帳 参 #3「偽りの友人」

3話目にしてお得意の人間と妖怪の悲恋物語。子供時代にいじめていた貴志を探し出してまで救いを求めた柴田には、村崎への想いが真剣であることが窺えたけど、それ以上に感心させられたのがいじめられた相手を救おうと奔走した貴志のほう。彼の内面は掴みづら…

夏目友人帳 参 #2「浮春の郷(さと)」

お話の大枠は初回と同じだけど、今回は妖怪だけでなく人間である田沼要を使って一歩進んだ展開にしていたのはお見事。傑物だった祖母レイコですらなし得なかった、人間と妖怪の橋渡しを貴志が担ってくれるのだという、仄かな希望を感じさせてくれる。なぜレ…

夏目友人帳 参 #1(新)「妖しきものの名」

原作未読。テレビシリーズ1〜2期視聴済。 村井さだゆき脚本×篠原俊哉絵コンテ×大森貴弘演出回。 前期までのおさらいをしつつ、貴志とレイコを結び付ける妖怪・アオクチナシの過去と現在を描く定番的パターン。のっけから婆さん妖怪がゲストキャラっていう地…

続 夏目友人帳 総評

主人公と妖怪との交流を主に描いた第1期とは打って変わって、人間に害をなす妖怪の登場を増やすことで、妖怪と人間の共存の難しさを描きながら、貴志の成長を見せていく構成が手堅かった。 また、多軌透という妖怪を知る少女の登場によって、人間側からの妖…

続 夏目友人帳 #13(終)「人と妖」

貴志の人間と妖怪双方に対するスタンスを再確認させるような最終回。 妖怪との絆は第1期から再三描写されてきたけれど、第2期では多軌さんを始め妖怪に理解のある人間との触れ合いも出てきたので、平凡ではあったけれど納得のいく落としどころになっていた。…