flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

夢喰いメリー

『メリー』監督レポートをめぐる混乱について

『夢喰いメリー』はお気に入り作品なので、簡単だが私見を残しておきたい。 アニメスタイルイベント『山内重保』特集レポートについてのお詫び ワゴンの神様 どんな分野、どんな時代であれ他者の発言の引用と解釈はリスクを伴うものだけれど、今回はユビキタ…

夢喰いメリー 総評

内なる「夢」をテーマにした作品らしく、意味深な凝った構図を多用したコンテワークとメランコリックな音楽の組み合わせによって、いわゆる萌え系の原作をティム・バートン監督映画風に演出した山内重保監督の手腕が見所だった。ストーリー展開やキャラクタ…

夢喰いメリー #13(終)「夢、ふたたび」

ラストバトルは本作らしく低温気味だったけれど、ミストルティンと飯島を単純悪に設定したおかげで、主人公ペアの真っ直ぐさが強調されていて、気持ちのいい終幕になっていた。メリーの出自やら彼女の送還やら夢路の強さの理由やら、描写不足な部分も多かっ…

夢喰いメリー #12「夢魘(むえん)」

抽象的で幻想的な演出は美点だけれど、それが災いしたのか千鶴とレオンの内面が掴みづらく、土壇場になって台詞頼みで明かされたのはやや興をそがれた感じも。主役コンビであるメリーと夢路のバックグラウンドに複雑な事情が示されていないので、ミストルテ…

夢喰いメリー #11「夢の守り人」

「幻界」という内なる世界設定もあって閉塞感が支配するクライマックス。ミストルティンはともかくとして飯島先生が小物過ぎて盛り上がらないのがそもそもの元凶なんだが。あと、千鶴が勇魚を守ろうと決心する件も熱量不足な印象だった。もっとも、メインキ…

夢喰いメリー #10「夢から覚めずに」

勇魚の絵に対する「夢」が伝わってくるような繊細な作画仕事がすばらしかった。だからこそ、彼女の夢を守ろうと必死になる夢路にも自然と感情移入できる。貴照のささやかな夢に想いを寄せる咲も微笑ましい。そんな「夢」たちの点描にあって、ただ一人空虚さ…

夢喰いメリー #9「夢乱れて」

狂人顔のシンクロぶりからしてミストルティンの器は飯島先生と考えるのが妥当か。飯島の目的は生徒たちの夢を大きく育てて刈り取る事だと思っていたけれど、獣医を志していた女子への仕打ちからすると単なる私怨で動いているようにも見える。あるいはミスト…

夢喰いメリー #8「夢回廊」

ストーリー的には相当に平板なんだけれど、美しい作画(今回は由衣とエンギが入れ替わる場面での表情のつけ方など)と凝った演出(序盤に比べれば抑え気味ではあるが)のおかげで退屈することなく観られる。あと日常シーンでもあのダニー・エルフマン風(外…

夢喰いメリー #7「夢と水着と海の色」

ビーチに合う劇伴が無いのかね…。お世辞にもサービスとは言い難い不穏な空気が支配する水着回。海に来てまで夢魔について深刻に語り合うメリーと夢路に空気読めという向きもあるかもしれないけれど、私的には本作らしい抑制された演出で好感触(だからこそ、…

夢喰いメリー #6「夢邂逅」

人物作画に不安定なカットが散見されるようにはなったけれど、冒頭のメリーとエンギの対決におけるエキセントリックな景色から、由衣と菜緒の暖かいけれど白昼夢のように儚げな描写まで、相変わらず映像と音楽による演出の妙がすばらしくて魅入った。あと喫…

夢喰いメリー #5「夢に惑って」

お互いを信頼し合うメリーと夢路の描写に、変なヒネリがないところがいい。買い物での嬉しそうなメリーを温かく見守る夢路に、観ているこちらも表情が緩む。テレビゲームでの真剣白刃取りをバトルの伏線にするプロット自体は平凡なものだけれど、そこに二人…

夢喰いメリー #4「夢喰いメリー」

「夢喰いメリー」のデビュー=メリーと夢路のコンビ成立。 作画と音楽の組み合わせによる日常シーンも含めたファンタジックな雰囲気作りがすばらしくて、ストーリー面にほとんど頓着することなく視聴を終えてしまう。今回のエピソードでは、鳴とクリスの関係…

夢喰いメリー #3「夢の向こうから」

当方、アニメ視聴の歴史が浅いもので、スタッフ論や演出論は基本的に苦手なんだけれど、本作の寡黙にして雄弁な画面作りには興味を抱かずにはおれない。カットのテンポや胴体だけを画面に入れるなどの構図(『戦う司書 The Book of Bantorra』20話もそうだっ…

夢喰いメリー #2「夢もキボーも」

背景などの作画もさることながら、節度のある人物の言動などに感じられる(だからこそ、あの“風呂場覗き→制裁”のお約束は余計だと思う。原作どおりだったら仕方ないが)、夢と現が交錯してもおかしくないと思える不安定な世界観の演出が秀逸。無愛想な転校生…

夢喰いメリー #1(新)「夢現(ゆめうつつ)」

原作未読。 つい先日、ティム・バートン監督の映画『アリス・イン・ワンダーランド』のBDを観たばっかりだった事もあって、夢路が日常的に夢の世界に入る設定や夢世界のデザインが、『不思議の国のアリス』へのオマージュのように感じられた。ダニー・エルフ…