flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

新世界より

新世界より 総感

最終話の感想であらかた書き尽くしたので手短に。 作画監督に委ねたという人物作画に象徴されるとおり散漫さが目立つ構成だったが、SF的な考証がどれも興味深くエピソード単独の吸引力は安定していた。髪にハイライトを入れない人物作画はどこか浮世絵を思わ…

新世界より #25「新世界より」(終)

脚本:十川誠志/絵コンテ:石浜真史/演出:ヤマトナオミチ/作画監督:久保田誓 バケネズミに育てられ自身をバケネズミだと思い込んでいた悪鬼の真実は、彼女を殺める気はなかったと自身に言い聞かせる早季あるいは「サイコバスター」発動の理屈も含めて、…

新世界より #24「闇に燃えし篝火は」

脚本:十川誠志/絵コンテ:佐々木守/演出:冨田浩章/作画監督:山口真未・山本篤史・冨田収子 22話から続く東京の洞窟内における悪鬼と野狐丸連合との駆け引き。迫り来る悪鬼に対する対応をめぐる早季と覚の意見の相違が最大の見どころだった。真理亜と守…

新世界より #23「少年の顔」

脚本:十川誠志/絵コンテ:和村昭/演出:高橋知也/作画監督:村田峻治・猪口美緒 乾が犠牲になっての「サイコバスター」の確保と「顔のない少年」こと瞬との再会。怪奇の数々に怯みまくる早季をリードしサポートした乾のナイトぶりが泣かせてくれる。覚も…

新世界より #22「東京」

脚本:十川誠志/絵コンテ・演出:黒沢守/作画監督:清水裕実・古住千秋 早季たちは母親からの手紙に従い、悪鬼への唯一の対抗手段として、古代人類が残した大量破壊兵器「サイコバスター」を手に入れるため、奇狼丸をナヴィゲーターに無人の廃墟と化した東…

新世界より #21「劫火」

脚本:十川誠志/絵コンテ:小倉陳利/演出:奥野耕太/作画監督:しんぼたくろう ここ数話の野狐丸による「バケネズミ帝国」の脅威が具現化していくパターンだが、全体的に演出が抑制気味なのとシーンのつなぎ目がぎこちなく、19話の病院における攻防をピー…

新世界より #20「冷たい日だまり」

脚本:浦沢広平/絵コンテ:松本淳/演出:岡田堅二朗/作画監督:村田峻治 水路での悪鬼そして巨大生物を回避する早季と覚のコンビネーションは過去エピソードと同様に見応え十分。勘と判断力に長けた早季と大局を俯瞰して采配出来る覚、それぞれの長所がし…

新世界より #19「暗闇」

脚本:中瀬理香/絵コンテ:石浜真史/演出:ヤマトナオミチ/作画監督:山口真未・小島崇史 急襲したバケネズミ軍を掃討するために早季と覚は居合わせた3人と合流して作戦に加わる。見知らぬ人たちとチームをつくるこの流れが未曽有の危機感をバックグラウ…

新世界より #18「紅い花」

脚本:浦沢広平/絵コンテ:小倉陳利/演出:富田浩章/作画監督:猪口美緒 奇しくも『サイコパス』と似通ったプロット。バケネズミ同士の戦争に不穏さを感じながらも夏祭りを強行した人間たちには、圧倒的な呪力でバケネズミたちを支配してきた慢心が見て取…

新世界より #17「破滅の足音」

脚本:中村能子/絵コンテ:小倉陳利/演出:ヤマトナオミチ/作画監督:中村篤史・吉住千秋 前回から12年後、26歳編スタート。窮屈な保健所の職務にフラストレーションを隠せない早季の表情が見どころ。また、諮問会議を思わせる形式張った空気を破壊するよ…

新世界より #16「愛する早季へ」

十川誠志脚本×黒沢守絵コンテ×高橋知也演出回。 14歳編最後のエピソードは不穏に満ちた幕引き。サブタイトルにもなった真理亜から早季への手紙はいささか饒舌すぎるように思ったが、『新世界よりクロニクル』で石浜監督が語っていたとおり、キャラクターの感…

新世界より #15「残像」

人間の大人たちとバケネズミたちの狭間で揺れ動く少年少女の危うさが生々しくも艶めかしい。何が起こっているのか完全には掴めない不気味さも含めて、早季と覚の目線で物語に没入できる演出の匙加減に溜息。外部から両者を見つめるこの体験が二人の行く先を…

新世界より #14「雪華」

中瀬理香脚本×山内重保絵コンテ回。 倫理委員会ですら口出しできないという教育委員会の査問に介入した時点で、朝比奈議長もこの世界の仕組みに異を唱えていると考えて良さそうだ。テロメアの修復による長寿で彼女がこの200年余りで何を見て何を感じてきたの…

新世界より #13「再会」

早季、覚、真理亜による町から消えた守の捜索。八丁標を通過したりバケネズミの関与が示唆されたりするたびに、議長が早季に語った真実が一つ一つよみがえってくる生々しさが堪らない。一人だけ世界の秘密を知ってしまった早季の後ろめたさや心苦しさが背景…

新世界より #12「弱い環」

石浜真史絵コンテ回。 早季は倫理委員会議長・朝比奈富子から秘匿されていたこの世界の真実を聴く。ミノシロモドキが不詳だと言っていた直近の500年それもごく最近に起こった大きな変動を告げることで、「悪鬼」や「業魔」などの作品世界の設定面はあらかた…

新世界より #11「冬の遠雷」

「処分」された瞬が残された4人の記憶から抹消されてしまった件には、より高い能力者による記憶の改竄が作用しているのだろうと想像した。瞬の身代わりに据えられた良を早季と覚の生理的感覚から疑い始めたところは思春期特有の感性の鋭敏さとも取れるが、図…

新世界より #10「闇よりも」

山内重保絵コンテ・演出回。 5話に続いてアバンから官能的ともいえるフェティッシュなアングルが連発。しかし今回は、不穏な異世界に紛れ込んだ早季の戸惑いを強調するかのような表情のアップがメイン。そして、瞬が辿った顛末を冷徹に演出する技法としては…

新世界より #9「風立ちぬ」

5人の少年少女が12歳時分に好奇心から起こした冒険が、14歳になって災厄として降りかかってくる緊迫感が画面に充満していて、淡々とした筆致ながら息苦しさに押し潰されそうだった。それは端正なキャラクターデザインによる芝居作画がもたらす濃密さもさるこ…

新世界より #8「予兆」

2年後の14歳編スタート。「12歳の少年少女にとって 2年というのは いつの時代も劇的な変化をもたらすのに十分な時間である。」というナレーションはごもっともながら、いきなり同性カップルが乱立していた全人学級の変化には面食らった。夏季キャンプでの早…

新世界より #7「夏闇」

大雀蜂コロニーの援軍を得て窮地から脱出。「問題を起こす可能性のある児童は事前に抽出する(処分される)」というミノシロモドキの情報から一気に高まった緊張感に冷水を浴びせるような、早季たちを処分せよという人間側からの指令を破った奇狼丸の行動に…

新世界より #6「逃避行」

中村能子脚本×黒沢守絵コンテ・演出回。 呪力の戻った覚を立てて土蜘蛛コロニーとの全面対決。塩屋虻コロニーでの早季と覚のいつもと違う雰囲気は危機にあってお互いを頼りにしているように見えたし、呪力を振るいながらドヤ顔連発の覚の描写には非人間であ…

新世界より #5「逃亡の熱帯夜」

山内重保絵コンテ・演出回。 バケネズミの二大勢力、在来種の塩屋虻コロニーと外来種の土蜘蛛コロニーの抗争に巻き込まれる。前回までとは別人のように大人っぽくなったキャラクターデザインに、絶体絶命のピンチにも関わらずほくそ笑むような表情の多用もあ…

新世界より #4「血塗られた歴史」

移動型図書館ミノシロモドキが語る世界の真実。今までアバンを中心として断片的に描写されてきた過去を洗いざらい吐き出してくれて見通しが良くなったが、逆にミノシロモドキですら不詳だという劇中世界から直近の500年が不気味に立ち上がってくる。大抵の作…

新世界より #3「ミノシロモドキ」

利根川のキャンプの課題として未確認生物「風船犬」と「悪魔のミノシロ」探し。過去の科学文明が遺したオーパーツ的なものがこの時代のUMAになっている設定に、1000年という時代のスケールを実感する。前回から描写されてきた500年後、570年後の出来事も併せ…

新世界より #2「消えゆく子ら」

前半は全人学級における搬球トーナメント、後半はバケネズミたちとの交流。遠藤綾さんが艶のあるお声で懇切丁寧に解説してくれるんだけど、搬球の細かいルールは分かりづらかった。で、片山学が消されたのは、呪力のルールを守らなかったからと考えてしまい…

(新)新世界より #1「若葉の季節」

原作未読。 山村を舞台にした伝奇的かつ猟奇的な世界観に可愛らしいキャラクターデザインの組み合わせ、日常のあらゆるフェーズに不穏さを張り付けたような演出などから、過去に視聴した数タイトルが頭を過ぎる。もっとも、重要視したいのは上っ面の世界設定…