flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

ささみさん@がんばらない 最終回「明日もがんばらない」(終)

脚本:高山カツヒコ/絵コンテ:鈴木利正/演出:龍輪直征/作画監督:岩崎たいすけ・中村直人・松本元気・篠田知宏・斉藤和也・大梶博之
前回は、鎖々美がラスボスと思われた情雨と親密な関係になってどう転がすのだろうと気になっていたけれど、禍々しいアララバキの首領としての本性を見せた上で、鎖々美と同じ孤高ゆえの苦悩を抱えたひとりの“神”いや“人間”として綺麗にまとめてくれた。たまの中に家ごと隠れるという奇想天外な作戦は、「がんばらない」鎖々美の引きこもりらしい横着さが現れていて、そのまま「がんばる」情雨へのメッセージに感じられたのが印象的。ラストの浜辺での語らいが引き立つというもの。
★★★☆

ささみさん@がんばらない 総感

シャフト作品はもう食傷気味だろうと思いながら観始めたのだが、キャラクターデザインの魅力と和紙に描いたような滲みが表現された作画周りの美しさ、そしてかがみが見せるダイナミックなアクションによるメリハリと、ヴィジュアル的な演出が振るっていて退屈することがなかった。日本神話を下敷きにしたキャラクターの設定は飲み込めない部分も多かったものの、「月読の巫女」としての重圧から自身を解き放った鎖々美の勇気が、変わり果てた母親との和解をもたらし、そしてアララバキの情雨を溶かしていくという筋書きそのものはシンプルだったので、前述の作画面での吸引力も手伝って、存外スムーズに視聴することができた。キャラクターは、鎖々美と神臣の相思相愛凸凹兄妹もさることながら、邪神三姉妹がキャスト陣の魅力もあって立ちまくっていたし、呪々のお付であるみっちゃんもキュートでよかったな。あちこちで「お兄ちゃん」をやってる神臣の正体は結局のところ謎のままだったが、不条理がセールスポイントでもあるのだから、アンタッチャブルな領域が一つくらいあってもいいかもしれない。グダグダに見せかけて各話本編を反映したEDや次回予告も凝っていて楽しかった。
★★★☆

僕は友達が少ないNEXT 第12話「僕は友達が……」(終)

脚本:浦畑達彦/絵コンテ:島津裕行/演出:南川達馬/作画監督:森前和也・沈宏・糟谷健一郎・渡邊義弘
星奈の告白で隣人部から逃げ出した夜空は生徒会の力仕事を手伝う。生徒会に入ることは重荷だが手伝うだけならば無問題というところに、小鷹の根本的なスタンスが現れている気がした。ヤンキーと思われて敬遠されているなんていうのは単なる方便で、あらゆる面倒事から逃げているようにしか見えない。ま、ニュートラルな立場が気楽というのは自分も分かるので、小鷹を責める気にはなれないのだけど。現在の彼を形成した幼少時代のトラウマのようなものが劇中で提示されれば、もっと感情移入できたように思う。幸村と理科が小鷹を立ち直らせたくだりは意外と言えば意外だったが、恋愛ではなく友情に落とした結末からして適正だったのかもしれない。
★★★

僕は友達が少ないNEXT 総感

一期に比べると作画も話運びも端正になったぶん、シリアスなフェーズが増えたこともあいまって、突き抜けたバカバカしさが減退してしまったのは寂しかった。もっとも、観ているこちらが慣れてしまったこともあるだろうが。また、クライマックスで理科が小鷹に見せた苛立ちが、恋愛感情ではなく友達欲しさだったという落としどころも、星奈が小鷹の許嫁だったという設定まで引っ張り出した割りには拍子抜けだった。ヘタレなのは小鷹じゃなくて原作者のほうじゃないの?なんて意地悪を言ってみたくなったが、隣人部の空間が何よりも掛け替えのないものという価値観を改めて宣言された以上、こんな注文は野暮というものだろう。何れにせよ、理屈抜きに大笑いしていればよかった一期に比べると、重めの描写がことごとく引っ掛かって素直に楽しめなかったのが正直なところ。恋愛を友情のフェイクのように演出するやり口に馴染めないのかもな。仮に三期が実現したとして、ブレイクスルーする見込みがありそうかと問われると…うーん。
★★★