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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

ジョジョの奇妙な冒険 第26話「神となった男」(終)

脚本:小林靖子 絵コンテ・演出:加藤敏幸 作画監督:清水舞子

カーズとの最終決戦は人物作画に崩れが見られたものの、名台詞「そのうち考えるのをやめた」まで概ね原作リスペクトな出来。個人的にいちばん印象的だったのは、原作がそうであったように、「短命」とされるジョースター家男性のジンクスを破ったジョセフの帰還シーン。それも自身の葬儀でという舞台演出が、彼が戦いで体現してきた、転んでもただでは起きないしぶとさの集大成になっていて痛快この上ない。第3部を匂わせる1987年のジョセフで締めたエンディングまで、実に気持ちのよい最終回だった。
★★★☆

ジョジョの奇妙な冒険 総感

私的にいちばん思い出深い第1部と第2部のアニメ化ということで期待したが、トータルとしてそれに違わぬ出来だったと思う。止め絵をSEで補うパターンを多用した演出はチープさを感じることが多かったものの、逆にそのキッチュな見栄えが原作のシアトリカルなテイストと合致していて効果的だった。何でもグリグリ動かせばいいというものではなく、その作品に相応しい演出方法の大切さを教えてくれた。
キャラクターに関しては、敵味方問わず個性派揃いであることに異論はないものの、終わってみればディオ・ブランドーの存在感が圧倒的で、柱の男たちは相対的に薄く感じられたかもしれない。もっとも、第2部に関しては、ジョセフのトリッキーな頭脳戦との兼ね合いで、柱の男たちのキャラクターが立っていたというべきか。ジョジョ側では、原作では今一つ印象が薄かったシーザーが想像以上にカッコ良く感じられて、ワムウとの死闘はベストエピソードの一つになっていた。あと、名解説役のスピードワゴンは言わずもがな。
キャスティングについては概ね文句なしで、メインキャストは原作の大仰な台詞回しをより魅力的に再現してくれ、前述の作画面でのリソース不足を補ってくれたように感じた。ジョナサン役・興津和幸スピードワゴン役・上田燿司、ナレーション・大川透のお三方が特にすばらしく、女性陣もエリナ役・川澄綾子、リサリサ役・田中敦子、スージーQ役・小島幸子と、それぞれイメージにぴったりで堪能した。また、音楽に関しても、OP曲の変更はもちろんのこと、第1部(松尾早人)と第2部(岩崎琢)で制作担当を変えるなど、それぞれのトーンに合わせた意匠が徹底されていたのも高評価。
オンエア版で覚束ない箇所が散見された人物作画については、BD/DVD化にあたって大幅に修正されているので、BDマラソン組として不満はない。サウンドトラックは2作とも愛聴しているし、あとは最終話で示唆された3部の実現を待つのみだな。
また、Twitterで世代を越えたジョジョファンの皆さんと交流できたことも忘れがたい。ネタにされやすい名シーンや名台詞に事欠かない作風は実況向けでもあり、時代が一巡りしたような不思議な感覚を味わえた。
★★★★

(新)とある科学の超電磁砲S #1「超電磁砲(レールガン)」

原作漫画未読。テレビシリーズ1期視聴済。

スタッフ

原作:鎌池和馬冬川基 キャラクターデザイン:はいむらきよたか 監督:長井龍雪 シリーズ構成:水上清資 アニメーションキャラクターデザイン:田中雄一 総作画監督:冨岡寛 アクション作監椛島洋介 サブキャラクターデザイン:冷水由紀絵 プロップデザイン:常木志伸・高瀬建一 美術監督:黒田友範 色彩設計:安藤智美 音響監督:明田川仁 音楽:I’ve sound/井内舞子 アニメーション制作:J.C.STAFF

脚本:水上清資 絵コンテ・演出:長井龍雪 作画監督:斉藤敦史

のっけから、女子に絡むチンピラそして病院を襲った過激派を退治するといういつものパターンに若干ゲンナリさせられながらも、過激派のヘリコプターを撃墜するレールガンのアクションそのものは、ウェルカムバックに相応しい胸のすくような出来映え。無所属の御坂美琴が法で裁けぬ悪を裁く、という基本線は変わらないだろうから、1期同様に気楽に視聴できそうだ。『インデックス』のような頭でっかちな小難しさが無いぶん、自分はこの『レールガン』のほうが好み。
また、図書館での食蜂操祈と美琴のいがみ合いにおける、1期では見られなかった(ひょっとしたら記憶にないだけかもしれん)ポップなカットを用いた演出が印象的だった。
 
キャラクターデザインなど全体的に硬質な画面作りなので、目先を変えるには結構な試みだと思う。
★★★

(新)革命機ヴァルヴレイヴ #01「革命の転校生」

スタッフ

監督:松尾衡 シリーズ構成:大河内一楼 副シリーズ構成:三木一馬・熊剛 キャラクターデザイン原案:星野桂 キャラクターデザイン:鈴木竜也 メカニカルデザイン:石渡マコト・鷲尾直弘・寺岡賢司・宮本崇・柳瀬敬之大河原邦男 メカニカルアニメーションデザイン:鈴木卓也 美術監督:甲斐政俊 美術監督補佐:久保田正宏 CGI監督:篠田周二 CGモデルスーパーバイザー:小高忠男 色彩設計:池田ひとみ メカニカルコーディネーター:関西リョウジ SF考証:三輪清宗 音響監督:三間雅文 音楽:千住明(サウンドトラック:フライングドッグ) アニメーション制作:サンライズ

キャスト

時縞(ときしま)ハルト:逢坂良太 エルエルフ:木村良平 指南(さしなみ)ショーコ:瀬戸麻沙美 流木野(るきの)サキ:戸松遥 犬塚(いぬづか)キューマ:小野友樹 櫻井(さくらい)アイナ:茅野愛衣 野火(のび)マリエ:福圓美里 霊屋(おたまや)ユウスケ:吉野裕行 山田(やまだ)ライゾウ:中村悠一 連坊小路(れんぼうこうじ)サトミ:浪川大輔 二宮(にのみや)タカヒ:寿美菜子 アキラ:悠木碧 貴生川(きぶかわ)タクミ:羽多野渉 七海(ななみ)リオン:堀江由衣 アードライ:福山潤 ハーノイン:宮野真守 イクスアイン:細谷佳正 クーフィア:梶裕貴 カイン:小野大輔 クリムヒルト:水樹奈々

脚本:大河内一楼 絵コンテ・演出:松尾衡 作画監督鈴木卓也

学園ドラマ・ミーツ・ロボットという体裁は、今期のオリジナルロボットアニメのしんがりとしては、いささかありきたりで地味な印象。また、一介の学生が成り行きでロボットに登場するという初回の流れも然りだが、『ガンダム』シリーズを手掛けたサンライズらしいパターンといえようか。そんな中で興味深いのは、過去の松尾衡監督作品『RED GARDEN』でも印象的だった、使命のために人間をやめた少年(少女たち)の物語というプロット。とりあえずは、事なかれ主義だった主人公・時縞ハルトの内面の変化をどのように描いてくれるのかに注目。また、ヴァルヴレイヴに搭乗することで不死になるのであれば、指南ショーコの顛末も想像できるが、はてさて。全体として端正なトーンに見受けられたけど、そこがドラマ面から崩れてくるパターンを観たいと思わされた。
本編以上に、EDに流された、T.M.Revolution×水樹奈々によるOP曲『Preserved Roses』のインパクトが随一。
★★★