flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

アキカン! 総評

第1話の全裸ブリッジに代表される下らないB級テイストの突き抜けぶりに、こいつは面白いかもと気楽に見始めたのだが・・・。 
第4話でジーンと来て第9話に至っては画面が霞んで見えませんでした。 「エネルギー吸収と発散」さん(私以上のアキカン!の理解者)にコメントを書かせていただいたのだけれど、空き缶が女の子になるという有り得ない設定なのに、彼女たちがリアルに存在しているかの如く生き生きと感じられたのがとにかく素晴しかった。 用済みで捨てられるだけ、オーナーのもとしか拠り所がないというアキカンの設定が随所に効いていた。 オーナーを心配するあまり暴走してしまったり、寂しさのあまり取り乱してしまうアキカンたちの悲しいほどの不器用さ(当たり前じゃないか!)が、切なくて心を打たれた。 アキカンたちの心の深部に思いを致すことの出来ないカケルやなじみの困惑(これも当たり前)もリアルだった。 ゆえにすれ違いを乗り越えて絆を深めたシーンにカン動できたのだ。 カケルも下品でバカだけど、メロンやなじみのことになると能動的だし精一杯の気配りも出来て、メロンが惹かれるのも納得。 萌えアニメの主人公にしては珍しく好カン度が高かった。 メロンとカケルを心から応援したくなったもんね。 
キャストでは『藍青』の繭くらいしか知らなかった(スマン)成田紗矢香さんがメロンにぴったりだった。 怒っていても決してどぎつく聞こえない優しい声質がメロンをより魅力的にしておりました。 ナイスキャスティング。 前半はなじみんが良かったけど、後半はメロンの株が急上昇。 
アキカンという語感から連想されるスラップスティックさと、空虚さの二面性を作品世界に自然に表現した作り手(おそらく原作者とアニメスタッフ両方)のセンスはお見事。 アキカンとオーナーの絆への温かい眼差しには、『金色のガッシュ!!』を思い出したりもした。 第4話の感想でも書いたけど、下ネタやセクハラを除けばキッズアニメみたいに明快で、脚本も起承転結がしっかりしており見やすかったのも美点。 最近の深夜アニメは小難しいのが多くて辟易していたから。 ここらあたりは監督さんの個性だったかも。 萌えアニメにしては珍しく媚びないドライなテイストだったのも自分好みだった。
下らなくて、馬鹿馬鹿しくて、楽しくて、可愛らしくて、切なくて、そして優しく温かい作品。 視聴していた間は幸せだったなぁ。 こういうカン情を抱けるアニメ作品はなかなかお目にかかれない。 酷評する人も多いようだけどもう気にしない。 一部作画の酷さも気にしない(でもDVDでは少しでも修正して欲しい)。 長いカン想文になってしまった。 スタッフの皆さん、本当に有難うございました。 当面はDVDを購入して、微力ながら恩返しをしたいと思っています。
★★★★