flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

アイアンマン 総評

映画版1作目を視聴してから、このマッドハウス版の視聴に臨んだのだけれど、「日本からの回答」としてのコンセプトにブレは無かったと思う。「スターク・インダストリーズ」を「日本政府」に、「オバディア」を「黒田防衛大臣」に置き換えて、『アイアンマン』の根底に流れるシンプルだけれど重たいメッセージを表現してみせた。
トニー・スタークを取り巻く登場人物について。田中知佳と桜井一尉は違ったアプローチでスタークの精神的な相棒となり、太田七海はスタークという人物を追いかけることで彼の志を代弁した。日本という新天地であらゆる意味で異邦人だったスタークを支える意味でも、無駄のない配置だったと思う。ただ、10話の感想で書いたとおり、インセンの扱いだけは今一つだった。
中盤の、6話「電脳戦線」、8話「少女」といった、日本産アニメーションならではの内省的なテイストを孕んだ話はやや微妙に感じられたが、全体のバランスを損ねるほどではなかったと思う。ストーリー担当のウォーレン・エリス氏(私は寡聞にして存じ上げませんでしたが、海外コミックファンの間では有名な方のようです。下記リンク参照)の意向がどこまで通ったのか興味があるけれど、スタッフも娯楽作品としての勢いを落とさずに日本産ならではのストーリーを盛り込もうと腐心されたのだろうから、好意的に受け止めたい。ここは海外での反応が気になるところ。
放送直前特番でも紹介されたとおり、パワードスーツの金属的な質感を最大限再現した作画は見応えがあって、アイアンマンが登場するだけでテンションが上がった。ベテランから中堅をメインに起用したキャスティングもイメージ通りだった。また、高橋哲也氏によるキャッチーなインストであるOP曲、ED曲を始めとする迫力充分の音楽も素晴しかったので、サウンドトラックが発売されれば是非購入したい。
全体的には「アイアンマン」のアニメ版として期待通りの出来で毎週楽しみだった。年明けに始まるマーベル作品アニメ化第2弾『ウルヴァリン』も待ち遠しい。

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★★★★