flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

黒執事II 総評

スタイリッシュでシアトリカルな作品世界の演出や、キャラクターの内面に深入りさせるようでそれを拒むような突き放した表現など、1期で感じられた独特の手触りは健在どころか更に磨きが掛かっていた。2クールでやや散漫だった(それゆえの良さもあったが)1期に比べると、初回からアロイス×クロード主従を主人公主従に対置した構成のおかげで引き締まった1クールものになっていたと思う。サブキャラクターの出番を抑え、悪魔たちを中心とした駆け引きの連続が、より密室的な雰囲気を感じさせたのもよろしかった。作画そのものも安定していたし。
正直シエルにもアロイスにも感情移入できないままなのだが、「悪魔で執事」たちが織り成す様式美を眺めていると瑣末時に思えてくるから不思議。それもこれも本シリーズの確立された世界観とキャラクターの魅力ゆえで、キャラクターの心理を通じて視聴者の感性のウェットな部分に訴える作品が多い中にあって、特異な佇まいの作品という印象を新たにした。アロイスとクロードの所作や言動から窺えたある種の道化っぽさなど、さりげなく毒を孕ませているあたりなども好みだった。
★★★☆