flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

フリージング #10「NOVA Form」

イーストゼネティックスを襲ったのは陽動だけでなく、吸収したパンドラをウエスト侵攻の尖兵として使うためだったという四体のノヴァの、冷徹と呼ぶには生ぬるい無機的な動きが、絶望的な背景を生み出していた。そこに、サテライザーとカズヤのすれ違い、ささやかな願い叶わず尖兵とされたキャシーの悲劇、「聖骸」マリア=ランスロットの存在と救国のために「ノヴァ・フォーム」となったカズハつまりパンドラの真実と、スピード感を殺すことなくドラマを織り込んでいく手際がお見事。施設内を駆け抜ける敵パンドラたちの動きなど、ストーリーの意を汲んだ作画の下支えも申し分なかった。
待機命令にイラつくサテライザーには、カズヤとのわだかまりを戦いにぶつけたいというパンドラの性が見て取れたし、パンドラとして後ろ向きだったはずのキャシーが、機械的にウエストのパンドラたちを倒していく場面と対照的に見えたのは、キャラクターの表現が的確である証左に思えた。
サテライザーがカズヤに自分の気持ちを初めてハッキリとぶつけた場面も、今まで引っ張っただけにカタルシスがあったし、何といっても硬軟を使い分ける能登麻美子さんの繊細な芝居がすばらしい。
★★★★