flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

フリージング 総評

序盤から中盤まではサテライザーの孤独なヒロインぶりが良くて、カズヤとの交流によって徐々にガードを解いていく彼女の変化が丁寧だった。サブキャラクターたちはカウンター・ヒロインであるラナも含めてヒロインの引き立て役に徹した潔さで、かえってサテライザーの存在感を高め物語に筋を通していたように思う。…そんな調子で10話までは楽しめたのだが、クライマックスでのサテライザーの変節にほとんど共感できずじまいで、全体の印象が下がってしまったのが残念。終わり良ければ全て良しとは行かないものだ。
不満はここまで。類型的なキャラクターばかりの昨今の作品群にあって、いわゆるツンデレとも違う、翳のある風情が魅力的なサテライザーというヒロイン(むしろ彼女が主人公か)に出会えただけでも、視聴した甲斐があったというもの。贅沢を言えば対となるカズヤにもう少し深みがあれば良かったのだが、「リミッター」というポジションを考えれば一途さと優しさが取り得という人物造型で良かったのかも。
売りであるアクションは好不調があったけれど、エフェクトやアングルの工夫が動画の不足分を補強していたし、キャスト陣の健闘や音楽など演出の盛り上げもあって、熱量は感じられた。キャストでは、サテライザーの揺れる内面を繊細に表現した能登麻美子さんの名演に尽きる。
本作も続編を匂わせた終わり方だったけれど、2期は実現するのだろうか。
★★★