flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

青の祓魔師 #10「黒猫(ケットシー)」

獅郎の使い魔だったケットシー・クロの話。人間と悪魔の絆を描いた『夏目友人帳』(こっちは妖怪だが)ばりのハートウォーミングなお話だったけど、クロの暴走と調伏に絡めた兄弟と父子との関係性の描写が秀逸で見応えがあった。まず兄弟喧嘩で二人の獅郎に対する温度差、殊更に「クソジジイ」と邪険にする燐を諌める雪男を印象付けておいて、クロの調伏を通じて実は深層部分で獅郎の志を受け継いでいたのは燐だったという逆転。「頭を使え!」と言った弟に対して兄が出した無言の答えは「ハートを使え!」といったところか。雪男がマタタビ酒を対クロ用の兵器と思い込んでいたオチが象徴的で、弱い自分へのコンプレックスを糧に幼少時から獅郎について研鑽を積んできた彼だからこそ、兄の器の大きさを素直に受け入れる姿はちょっと複雑なものがあった。
杜山しえみ初登場の4話「天空の庭」は母の日に、今回は父の日にあわせたようなエピソードで、記念日を大切にしそうな本作のメインターゲット層が窺い知れる…と書くのは穿ちすぎだろうか。4話は「花」、今回は「酒」がキーアイテムになっていたのも、繊細な仕事ぶりで印象的。私的に異能力アクションはもう少し殺伐としたテイストが好みなのだが、女性作家ならではのこんなソフト路線も良いねぇ。クロ役・高垣彩陽さんの無邪気な芝居も新鮮で、大喜びでマタタビ酒に飛びつくシーンは何度も観返してしまった。
★★★★