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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

異国迷路のクロワーゼ The Animation #7「天窓 "Lucarne"」

近代の社会に詳しいわけではないけれど、あの時代 日本の治安も磐石ではなかったろうから、浮浪児に対する湯音の博愛主義の理由は、長崎でかなり裕福な家に生まれ育ったからではないかと想像した。初回で質に出した着物は見事なものだったし、姉との回想場面もかなり立派な日本家屋に見えたので。劇中では明確に語られていないが、何らかの理由で家が没落して、奉公に出ざるを得なかったといった事情があるのかもしれない。一方でクロードは、裕福とはいえない職人の家に生まれ育っているから、巴里の治安の悪さと隣り合わせの日常を送ってきたといっていいだろう。成り上がりのブルジョアであるアリスと違って、ノーブレス・オブリージュの余裕もないだろうし。したがって、クロードの怒りようは「家族」である湯音を守るための当然の態度であって、決してどちらかを責めるべきというわけではなく、単純に二人のバックグラウンドの違いからくるすれ違いなのだと思う。今回のエピソードが納得いくものになるためには、湯音の価値観がどうして形成されたのかを、物語中で説明してもらう必要がありそうだ。
★★★


(8/16追記)
下記のリンクによると、欧米のノーブレス・オブリージュに対して、困っている者同士による相互扶助が日本人の伝統的な精神らしいから、クロードと湯音の価値観の相違もそこに立脚しているのかもしれないな。灯台もと暗しじゃないが、日本人って日本人のことを意外と知らんもんだわな…。

「東日本大震災・募金」を通して「善意」を考える - 高田馬場NAOJI〜SANのおしゃべり