flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

THE IDOLM@STER アイドルマスター #20「約束」

お待ちかねの如月千早回。
彼女に関しては4話(我ながら辛辣な感想書いてるな…)をはじめ着々と伏線を張っていたこともあって、スタッフとしてもシリーズ最大の見せ場だったはず。そんな期待に違わぬすばらしい出来映えだった。
千早を引き立てた功労者は春香とプロデューサーの二人だろう。春香の「おせっかい」は若さがプラスにもマイナスにもなりうるチームには絶対に必要なもの。誰しも春香になれるわけではないからこそ、彼女の献身に打たれた。そして、千早と春香の普段をちゃんと見ていて的確なアドバイスを与えてあげたプロデューサー。不安がる律子に千早の定例ライヴへの出場を通した英断も含めて、陰のMVPといっていいと思う。あれだけの窮地にもかかわらず、両親とのわだかまりが解けない千早の苦しさが描写されたからこそ、仲間たちの「おせっかい」の有り難さが観る者の骨身に沁みる。
プロデューサーが春香を励まし、春香が千早を励まし、みんなが千早を励まし、そして千早が応える…。そんなエールの循環が、18話の律子回へのアンサーになっていたのも味わい深い。律子が「ファンの前で失敗したら、それこそ自信をなくしちゃうんじゃあ…」と千早のライヴ参加に難色を示したのは、プレッシャーに弱かったかつての自分に千早を重ねていたからだと思う。プロデューサーとは意見が違ったけど、律子なりの優しさが溢れていたなあ、と。
そしてメインの千早。4話でバラエティに乗り気になれないほど歌にこだわっていた姿は弟のためだったのだと思うと、その不器用で脆い内面がより愛おしく感じられる。そして、贖罪としての歌から自分のための歌に昇華する瞬間のカタルシスは、生真面目な彼女ならではのものだった。みんなから勇気をもらった彼女が声を出すシーンは、それまでのストーリーに機微に富んだ人物作画と今井麻美さんの歌唱力があいまってすばらしくドラマチックで震えが来た。春香の飛び入りから幼少時代の自分に導かれて吹っ切れるまでの、充分な尺とタメを与えた慈しむような流れも完璧。
戻ってきた千早が春香と目が合ったシーンの繊細な美しさ、千早から声が出た瞬間に舞台袖で拳を握り締めたプロデューサーと口元を押さえた律子…などなど、作画スタッフの愛情溢れるカット多数。
1回では飽き足らず繰り返し視聴してしまったけれど、何度観てもAパート終了手前から画面が霞んでクライマックスで涙腺決壊してしまうというお決まりのパターン。自分のアニメ視聴史を振り返っても、10年、20年、いや一生残り続けるであろう珠玉のエピソードになりそう。関わった全てのスタッフ・キャストのみなさまに感謝を。ほんとうにありがとう…
★★★★★