flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

THE IDOLM@STER アイドルマスター 第二十四話「夢」

“孝行したい時に春香はなし。”
本シリーズをクソ真面目に職業人ものと捉えると、「みんなで楽しく歌いたい」という春香の願いはアマチュアリズムな価値観であって、美希のプロフェッショナリズムとは対極にあるように思える。ただ、本エピソードは春香の苦悩に対する是非を問うているのではなく、苦しんでいる仲間を助けるという互譲の精神を描きたいのは明白だから、これ以上突っ込むのは野暮というものだろう。今まで仲間のために尽くしてきた春香が、一人苦しんでいる。シンプルにそのシチュエーションで充分かと。
序盤では、“歌にこだわりたい”というストイックな佇まいが印象的だった千早が、春香を助けるために、プロデューサーの助言をもらい、みんなを集めて決起したのは、見事に20話のネガポジ反転になっていた。もちろん雪歩たちも春香の気遣いに助けられた場面があったけれど、歌手生命の危機を救ってもらった千早が、一番に春香のことを想うのは自然だし当然だろう。自身の家族と上手く行かなかった苦しみを抱えているからこそ、765プロの家族は大切にしたい…という千早の内面も、しっかりした土台が出来ていたので感情移入できた。不器用な千早が勇気を振り絞って行動する姿に、彼女の成長が確かに伝わってくる。そしてプロデューサーが、プロデュース能力はともかくとして、アイドルたちの精神的支柱になっている構図が温かい。
20話ほどのドラマチックな盛り上げがなかったせいだろうか、2回ほど観直してからじわじわと感動が伝わってきた。高雄統子さんのコンテ仕事は、繊細な表情の数々が本当にすばらしい。
★★★★☆