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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

超訳百人一首 うた恋い。 第9話「少納言と行成 清少納言」

「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」
清少納言 - Wikipedia

若いツバメに真正面アタックされてタジタジの元(?)才媛が萌えどころ。友人として「仲良くなれそう」と評した朴念仁たる藤原行成が、いつの間にか恋愛感情を隠さずに迫ってきたことに対する清少納言の戸惑いが可愛らしくて好感が持てる。そんな少納言の背景には、中宮定子を守らなければならないという使命感と、定子の凋落によって前回エピソードで藤原実方が示した宮中のためにあるべしという彼女の居場所が揺るぎ始めている不安感のせめぎ合いが見て取れる。そして、少納言が不器用ながらもひたむきな行成に惹かれたのは、自分のもとを去って行った実方との別れがあったからこそと想像する。だからこそ、現状は行成と友人でいることを選択したのだと思う。あと、前回に続いて父親・元輔からの薫陶を活かしていたこと、イメージに反してビジネスライクだった藤原斉信を行成の対照に配置したことなど、サブキャラクターの扱いも的確かつ無駄がない。そして何よりも、才気と不器用さを併せ持つ少納言の造形が(キャラデザとキャストも含め)秀逸で、その一挙一動に惹きつけられる。孟嘗君の故事を題材にした二人の歌の交換も、それぞれの性格を踏まえた軽妙な味わい。
★★★★