flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

「マギ」 第12夜「決意と決別」

以前の感想でも少し触れたが、他作品を引き合いに出すのは失礼と承知しつつも、『十二国記』の『月の影 影の海』を思い出さずにはおれないプロット。アリババが陽子、シンドバッドが尚隆、そしてアラジンたちマギが麒麟のポジション。その『十二国記』の『風の万里 黎明の空』では、反乱軍に身を投じた陽子が「しょせん玉座は血で贖うものだ」と腹を括った瞬間から、骨太なストーリーが血肉を纏ってクライマックスのカタルシスをもたらした。翻って不殺を通そうとするアリババはどうだろう? チーシャンでの奴隷解放の行いには、アラジンやモルジアナとの交流に加えて、スラム育ちで社会の底辺に触れてきた経験があったからだろうけど、強大な煌帝国の影響下で国民の不満が最高潮に達している今のバルバッドで同じメソッドは通用しないのではないか。アリババの不殺主義にはどこか王としての自身の器を信用していない彼の弱さが影を落としているように感じられてしまう。もっとも、奴隷に対する為政者の仕打ちなどに容赦ない描写を見せてきた本シリーズのこと、納得のいく展開を見せてくれると信じたい。
★★★