flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

まおゆう魔王勇者 第二章「わたしたちをニンゲンにしてください」

脚本:荒川稔久/絵コンテ:新留俊哉/演出:川西泰二/作画監督:一居一平
メイド長のメイド姉・妹に対する言い草が不快だった。いみじくも魔王様御自ら仰せのとおり、農奴は一生その立場から逃れられないのだとすれば、それは姉妹のせいではなく制度のせいではないのか? 自助努力なるものは平等な機会を担保された場合にのみ有効なのであって、権力によって搾取される側に押し込められている人たちを「虫」呼ばわりとは到底承服できない。百歩譲って、この世界の農奴が理不尽な扱いを受けていないと仮定して、姉妹が農奴としての義務を放棄したことに対して「虫」と責めているのであればまだ理解できるが、そうであれば逃亡した理由くらい問い質すべきだったろう。もっとも、メイド長もかつては農奴で、自身の才覚と努力のみで魔王のメイドまでのし上がったのであれば納得できるのだけども。視聴者(読者)にインパクトを与えるための刺激的な台詞回しは大いに結構だが、それが当該キャラクターの人格を疑わざるを得ないものになっていたら本末転倒だ*1。他の要素はどれも気に入っているので、これからの話数でこの世界の制度上の矛盾点云々でフォローしてくれることを祈る。
★☆

*1:例えば、『戦う司書』で奴隷を「肉」と呼んだ神溺教団が作中で倒すべき悪として位置づけられていたのとは明らかに意味合いが違う。