flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

まおゆう魔王勇者 総感

シリーズを通じて「紅の学士」こと魔王が体現してみせたのは、軍事や経済という要素以上に、それらを有効に活かす「教育」の重要性だったように思う。魔王の基本スタンスは、人間と魔族の融和のために武器に依らないあらゆる手段を用いるというものだったが、6話の極光島奪還作戦で自軍の犠牲をやむなしと飲み込んだように、指導者として泥を被る覚悟も見せてくれたので、その志が綺麗事に感じられなかったのもよかった。
しかしながら、尺不足だろうか全体的にシーンごとのつなぎにタメが乏しく、経済に関するやや難解な会話も飛び出すものだから、視聴に集中することが大変だったのも正直なところ。とっちらかった個別の描写が全て有機的に結びついていることはわかるのだが、体感的に迫ってこず散漫に感じられることが多かった。メイド姉による人間宣言の浮き具合が象徴的。あと、2話のメイド長のメイド姉妹に対する言い草など、ところどころ不可解に感じられる脚本も残念だった。
メインスタッフと世界観が共通する『狼と香辛料』が苦手だったので及び腰で観始めたのだが、似たような違和感を覚えながらも存外楽しめたと思う。こちらの主人公ペア、魔王と勇者は私的に好感が持てる造形だったのも大きいな。
★★☆