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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

進撃の巨人 #09「左腕の行方 ‐トロスト区攻防戦5−」

脚本:小林靖子 絵コンテ:山本秀世 演出:藤原佳幸 作画監督:小泉初栄・宮崎里美・斎藤大輔・酒井智史

エレンが巨人への“駆逐”本能でもって裸一貫から成り上がるストーリーを期待していただけに、今回明かされた父親による“仕込み”にはやや拍子抜けしてしまった次第。父親から子へ一方的に託される力というモチーフは、昭和のアニメからの定番ではあるけれど、本シリーズに関しては、エレンの性格付けに相応しい泥臭さで表現してほしかった。もっとも、6話のミカサとの回想で示された、巨人/人間を問わず自分たちを害する者たちに対する圧倒的な攻撃本能すら、“仕込み”によるものなのか、父親がそこに可能性を見い出して“仕込み”を施したのか、何れかによって印象が変わってきそうだが。また、恐怖心に囚われて暴走するキッツ以下との対立構図は、その回想でも描写された“人間の最大の敵は人間”への回帰のように思える。「巨人」という現象は、それを炙り出す装置とでも言わんばかり。
エレンとその周辺の大きなターニングポイントに併せ、調査兵団のリヴァイという、エレンの対となりうるキャラクターを立ててきた。個人的に予想から大きく外れた展開になってきたこともあり、あれほど憎んでいた巨人の威を借る形になってしまったエレンに、彼が目指していたはずの有能な調査兵団エースとしてのリヴァイをどう重ねてみせるのか、これからのドラマにお手並み拝見といきたい。双方のブリッジとしてのミカサとアルミンの役回りもますます重要度を増してきそうだ。
★★★☆