flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

relation/高垣彩陽

relation(初回生産限定盤)(DVD付)

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01 overture
02 ソプラノ
03 Meteor Light
04 光のフィルメント
05 共鳴のうた
06 Be With You
07 Brand New Smile
08 月のなみだ
09 Sound Of Mind
10 君がいる場所
11 Bright
12 夢のとなり
13 たからもの
14 わたしだけの空

全曲英語詞のカヴァーアルバム『melodia』 を愛聴しつつ待ちわびた、1stオリジナルアルバム。


01は、曲名どおりの小品だが、ストリングスの調べが雄大で、何よりもインストにスキャットを入れるパターンがらしくて期待が高まる。
02は、イントロの独特のスキャットだけで石川智晶(バックコーラスにも参加)楽曲とわかるもの。隙間の多い音像がコーラスも含めたヴォーカルワークを引き立てる。
03(『戦姫絶唱シンフォギア』ED曲)は、ハイエナジー風ダンスビートにエレキギターのリフがアクセントを添え、疾走感は本盤随一。どこか悲壮感のある歌いっぷりと歌詞が『シンフォギア』に相応しいが、個人的な好みとしてはもう少しギターをフィーチャーしてほしかったところ。
04(『伝説の勇者の伝説』後期ED曲)は、アニメオンエア時に衝撃を受けた。ドラマティックなメロディとファルセットを駆使した起伏に富む歌唱が聴きどころ。
05は、浮遊感のある導入部から力強く疾走するサビの展開とストレートな歌唱が気持ちいい。
06は、抑制された清潔感のあるAメロとファルセットによりドラマティックに飛翔するサビという落差の大きい構成と歌唱がキャッチー。
07は、個人的に外れなしの黒須克彦楽曲。ファンキーなブラスセクションがリードする本盤で唯一と言っていいライトな曲調で、スフィアの他のメンバーのソロに入っていても違和感無さそう。
08は、二胡を使ったオリエンタルなイントロが印象的な、慈しむような歌唱が染み入るバラード。
09は、オーケストラル・ヒットとキーボードのパーカシッヴな響きがスタイリッシュで、ドラマティックなメロディラインを歌い切るヴォーカルも負けず劣らずカッコいい。
10(『世紀末オカルト学院』ED曲)は、ブライトでありながら切ないサビのメロディと歌唱が印象的だが、05と並んで本盤ではオーソドックスな路線かと。
11は、スピリチュアルで抱擁感あふれるスローナンバー。
12は、軽やかなエレポップとドリーミーなコーラスと力強い歌唱とのミスマッチが面白い。中盤で曲調がプログレッシヴに変化し歌唱もオペラティックに追随するが、実験的な試みとは承知しつつもちとやり過ぎな気も。
13は、低音寄りの声色を使ってあえてフラットに歌ってみた感じで、ドラマティックな楽曲がこれでもかと連続していただけに、なかなかのヒーリング効果がある。
14は、ごくパーソナルな願望を綴った歌詞が、ドラマティックなサビのメロディラインによって、普遍的な輝きを帯びていく景色が感動的。曲順はご本人の希望だったらしい*1が、確かにクロージングに相応しいと思う。
アルバム全体としてシリアスでドラマティックな曲調が優占しているのは、歌唱スタイルを考えても妥当だと思える。また、ゴテゴテ塗り込めないサウンドデザインはチープに感じられる箇所こそあるのだけど、最大のアピールポイントである歌唱を邪魔しないアレンジではないかと想像した。そして歌詞世界も、若手女性声優(やアイドル歌手)にありがちな、恋する等身大の女の子の心境(ちょっと苦手)といったパターンよりも、より慈愛に満ちた普遍的な広がりを感じさせる要素が多くて、自分のような世代にとっても素直に聴けるのが好ましい。末永く愛聴できそう。