flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

惡の華 第十一回

脚本:伊丹あき 作画統括:川崎逸朗 作画監督:藤原未来夫・佐藤浩一・島沢ノリコ・加藤真人・そ〜とめこういちろう・坂本俊太

「空っぽ」だからこそ自身に執着してくれる仲村になびいてしまう春日の心理は分からないでもないが、同じように関心を向けてくれる佐伯を拒否して仲村を選んだのは、今までの蜜月で培われた同族意識のようなものだろうか。傍目には春日と仲村が似た者同士には思えないところがキモで、それこそ当事者同士にしか分からない何かがあるのだろう。あえて突っ込むと、親身になってくれる友人がいる佐伯と違い、今までの所業が白日の下に晒されて孤立してしまった自身の拠り所として、仲村にシンパシーを感じているのかもしれない。そんな春日の内面演出として、両親との食卓からの一連の態度は興味深かった。両親への拒絶を宣言するような余所余所しい丁寧語の連発から、夢遊病者のような動作でゆっくりと自室に戻り、部屋でひとり癇癪を爆発させる流れは子供じみたものだったが、だからこそ彼の持って行きようのない苛立ちがダイレクトに伝わってきた。仲村との朝帰りのシークエンスもそうだったが、極端にスローダウンすることで観る者を惹きつけるテクニックが独特。ミニマルな劇伴とSEの使い方も息苦しさを増長させる。
★★★