flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

翠星のガルガンティア 総感

スローライフを実践する地球の世界観は、過去作品からの引用を隠すことなく美術面も含めてカッチリまとまっていたとは思うのだけど、ストーリー展開同様にスケール感に乏しく小ぢんまりとした印象だった。もっとも、レドの身柄を人類銀河同盟からガルガンティアに引き渡したチェインバーが物語の根幹だと解釈すれば、箱庭的な描写のほうが焦点がブレにくく存外入りやすかったのかもしれないが…。チェインバーの「パイロット支援啓発インターフェイスシステム」としての「啓発」が不可能になったことで、レド自身による「啓発」を後押しした最終回は皮肉だったが、対象を変えつつ最後まで「啓発」を貫き肥大化させたストライカーの顛末と照らし合わせると、やはり行き過ぎた近代文明への警鐘がテーマと思わざるを得ない。自分はチェインバーの散り際がカッコ良かったとはさほど感じず、最終回の感想で書いたとおりむしろ哀愁のほうを覚えたクチだが、視聴者がチェインバーをどう位置付けるかで作品そのものの全体印象が変わってくるのかも、と考えた。また、エイミーたち三人娘の健康美が体現していた生命力とは裏腹に、ガルガンティアの人々に惹かれる要素が希薄だったのは今一つだった。物語の構図的にガルガンティアの価値観が絶対的で、人類銀河同盟のロジックがガルガンティアの人々を揺さぶるようなフェーズが見られなかった一方通行が惜しい。だからこそ、ガルガンティアとクーゲル船団との対比におけるニュアンス不足を感じてしまったのだと。
★★★