flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

有頂天家族 第三話「薬師坊の奥座敷」

脚本:菅正太郎 絵コンテ:吉原正行 演出:許蒴 作画監督井上俊之・杉光登

ED映像でも表現されているとおり、人間の娘に惚れこんで貢ぎ続けてきた天狗爺さんの落ちぶれようが痛々しいが、それは大天狗としての立場に疲れ果てての、あるいは矢三郎と同じく人間社会に憧れての思考の果てと思えば愛おしくもなる。そんな人間臭さを醸し出す狸や天狗たちとは対照的に、人間であるはずの弁天が物語中で唯一といっていいほど超然とした存在として表現されているのは、妖たちが人間に抱いている畏怖あるいは憧憬の象徴とも解釈できようか。鍋として食われることすら達観していそうな矢三郎の態度など、闊達なキャラクター描写の影に見え隠れする悲哀が後を引く。
★★★