flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

有頂天家族 第五話「金曜倶楽部」

脚本:菅正太郎 絵コンテ:吉原正行 演出・作画監督:伊藤秀樹

父の仇でありながら弁天に惹かれる矢三郎はもちろんのこと、自身を救ってくれたとはいえ夫の仇である布袋に感謝する下鴨母にも、狸たちにとって天敵であると同時に憧れあるいは畏怖の対象である人間の位置づけが見えてくる。人間たちからみた狸についても然りで、可愛いからこそ食べてしまいたいという弁天と布袋が体現するアンビヴァレンツは、そっくりそのまま狸たちのスタンスのネガポジ反転の如し。矢三郎による「不本意」、弁天による「悲しい」というラストの言葉が雄弁に語ってくれた。映像表現が闊達であればあるほど、それぞれの宿命に対する諦観めいた境地が哀愁を呼び起こす。
★★★☆