flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

有頂天家族 第六話「紅葉狩り」

脚本:菅正太郎 コンテ:吉原正行 演出:倉川英揚 作画監督大東百合恵

弁天と淀川教授の狸に対する愛情は同質のものながら、その表出におけるニュアンスの違いが見どころだった。饒舌に狸への思い入れと総一郎との出会いについて語る淀川に対して、涙を流すことでしかそのアンビヴァレンツを制御できない弁天。淀川の回想において、弁天の目覚めと入れ替わるように物言わぬ“タヌキ”になってしまった総一郎の描写が全てを物語っていたようで切ない。そして今更かもしれないが、「金曜倶楽部」は食物連鎖の頂点に立つヒトという種そのもののメタファーなのだと思い至る*1。「阿呆の血」「たまには食われることもあるさ」と宿命を達観する次男と三男の会話が「井の中の蛙」というシチュエーションを借りていたのもまた哀愁に満ちていた。
余談。淀川教授が矢三郎に手渡した名刺の角が曲がっていた描写が細かい。大学教授に限らず研究者って名刺の管理が杜撰な人が多いので。
★★★☆

*1:殊更に「飽食」と言われる先進国の。つまり我々日本人のような。