flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

有頂天家族 第十一話「捲土重来」

脚本:菅正太郎 コンテ:吉原正行 演出:倉川英揚 作画監督大東百合恵

金曜倶楽部の忘年会当日、夷川の計略で矢二郎を除きことごとく捕獲された下鴨母子。檻に入れられてまったく無力な狸たちの姿がいじらしい。牙を剥いて暴れる矢一郎、彼をなだめ励ます母、減らず口が相変わらずな矢三郎と、三者三様のリアクション。そこに被捕食対象である人間にではなく同族の夷川に対する怒りばかりが現れるあたり、生態系のヒエラルキーを感じてしまいやるせない。もっとも矢三郎が言うとおり、人間は狸にとって憧れさえ抱かせる存在であるからして、恨みのような感情は伴わないのかもしれない。しかしながら、サクリファイスよろしく同族を罠に嵌めて人間様に献上する夷川の、非道という以上に卑屈に見えてしまうやり口に、人間と狸の間に横たわる悲しいまでの溝の大きさを思い知るばかり。あとは、下鴨家の「阿呆」の血が、そんな構図にどんな形で一泡吹かせてくれるのか、クライマックスを見守るのみだ。
★★★☆