flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

幻影ヲ駆ケル太陽 総感

エレメンタルタロット使いの4人の少女たちそれぞれが「負の感情」を真摯に乗り越えていくストーリー。それは対消滅覚悟でディアボロス・タロットに挑んだぎんかが逆襲の嚆矢になったことで明確化されたように思う。つまり、「何もない」と自身を評したぎんかが「負の感情」を蹴散らすキーパーソンになったのは自然な流れに思えた(「金儲け」という理由はせいらやるなとはニュアンスが違う気がする)。せいらは幼馴染を殺されたことによる感情の喪失、るなは自身のコンプレックスからくる嫉妬。あかりは彼女ら3人をダエモニアの本質に触れさせることでインスパイアしていく役回り。そして、その輝きが強すぎるがゆえに(冬菜の暗部を慮ることができず)ケルブレムの術中に堕ちたあかりを今度は3人が救い出すクライマックスの反転における鮮烈さは、まさにタロットカードのイメージ。
セフィロ・フィオーレの上層機関であるレグザリオの思惑は謎のまま終わってしまったが、海外に旅立つ4人の表情に満たされた気分で視聴を終えることができた。序盤は苦手意識のあった頭身の低いキャラクターデザインも、エピソードを重ねるごとに愛おしく感じられるように。オリジナル作品らしく、世界観、キャラクター、シリーズ構成の全方位にコントロールが効いており、箱庭的な作品世界が普遍性を帯びていくのを感じ取れた。美しく装丁された一冊の絵本のようなシリーズとして記憶に残りそう。
★★★☆