オルペウスの挑戦を受けジンを救うためにアムギーネ共和国に飛ぶ。ファイ・ブレインに近づいた者同士でも、カイトとルークのように互いの立場からくるスタンスの違いがむしろ頼もしかったりする。しがらみがないフリーセルをカイトのサポートにつけたくだりも、キャラクターの使い方にそつがなくて好印象。いちばん気になるのは、ファイ・ブレインに近づいたカイトのライバルたちと同列に扱われたギャモンで、そのことを告げられ一寸驚いたような彼の表情には、これまでカイトのみならず天才テラスのヒエラルキーでも後塵を拝してきたことに対する捲土重来の想いが沸き上がってきたように見えたが、はてさて。彼が仲間意識から逸脱して自身のプライドだけに凝り固まるようであれば、それこそがオルペウスがつけ入る隙という気がしてくるが、果たして見くびりすぎだろうか。
★★★