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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

ファイ・ブレイン〜神のパズル 第3シリーズ 総感

これまでのシリーズで馴染んできたおかげもあったけど、この第3シリーズがいちばん楽しめた。
とにもかくにも、新キャラクターのレイツェルが魅力的だった。茅原実里ボイスもあいまった野良猫的な存在感が、どちらかというとマイルドな造形のレギュラー陣とのコントラストで引き立っていて。個人的には、レイツェルがらみのエピソードは面白く、そうでないエピソードは精彩を欠いた(19話など一部例外あり)印象だったので、レイツェルで持ったといっても過言ではなさそう。
クライマックスでは、オルペウスが見せる過去のビジョンをパズルに絡めつつ見せるパターンが頻発したけど、ホビー的な意味合いにおけるパズルにそれほど関心のない自分にとってはむしろ見応えがあった。初回の感想で、「カイトが知らないジンを知っているレイツェル、レイツェルが知らないジンを知っているカイト、両者の衝突からジンの真実が暴かれるというプロットは、まさにパズル的であると言えそう。」と書いたとおり、2人の過去と現在そして現実と虚実が交錯することでジンの真実が暴かれていくストーリーには、前述したレイツェルのポジションもあいまって引き込まれた。20話の「超空間迷路」を踏まえた24話における「時の迷路」はその集大成であり、カイトや友人たちの内面に触れることで、虚勢を張っていたレイツェルの表情が徐々に柔らかくなっていくシークエンスは、ちょっと感動的ですらあった。彼女にテンプレートなツンデレリアクションをさせなかったスタッフにも拍手を送りたい。
その他では、カイト、ギャモン、フリーセル、メランコリィの四すくみ対決になった「コンタクト・ネットワーク」(7話)、ギャモンの意地をサポートするエレナの献身が美しかった「スライドパズル」(19話)が良かった。エピソードによってバラツキが大きいのは第1シリーズから変わらないが、この第3シリーズは当たり回が多かったように思う。
シリーズ全体を振り返ると、どうにものめり込めずに第1シリーズでは各話感想をかなりサボった時期もあった。前述したとおりパズルそのものに関心があるほうではないので、週替わりでギヴァーが現れてそれに対処するパターンでは退屈しがち。なので、第3シリーズのドラマ指向はありがたかった。

ファイ・ブレイン~神のパズル オリジナルサウンドトラック Quebra Cabeca

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あと、特筆したいのは劇伴音楽で、中東からラテンまでを包含したエスニックな旋律の数々と、パーカッシブなポリリズムを強調するパターンは、アニメ音楽としては異色だった。メロディックな要素が薄いこともあって、サウンドトラック単体で聴く以上に、アニメのパズルタイムに合わせることで映えていたのが印象的。また、無国籍的な意匠がほどこされたパズルや世界を股にかけるストーリー展開にふさわしいものだった。そんな演出面もまたパズル的だったと言えようか。
★★★☆