flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

蟲師 続章 第八話「風巻立つ」

絵コンテ:長濱博史 演出:宮田亮、そ〜とめこういちろう 作画監督:馬場充子、加々美高浩、安彦英二、杉光登、馬越嘉彦

風を起こす蟲「トリカゼ」を口笛で呼ぶ船乗りの少年、イブキの物語。
イブキの家族に対する愛憎半ばする内面がポイント。実家が困窮していることを知りながら、少ない稼ぎの全てをはたいて母親への土産を買ってきたその行動に、家族における彼の宙ぶらりんなポジションが浮かび上がってくる。おそらくは継母であろう母親に求めた承認がいつしか家族そのものへの諦観に変容するシークエンスを、「浮かれていた」から「しゃくじゃないか」と「ヨビコ」を召喚する夜の口笛の動機で代弁する語り口が生々しかった。家族に疎外されながらも家族のために耐えてきた(出稼ぎをしてきた)イブキ……。トリカゼの召喚によって母親についたヨビコごと家族に対するくびきを捨て去った彼を自分は責める気にはなれない。トリカゼの召喚によって母親についたヨビコごと家族に対する未練を捨て去った彼のこれからに幸あらんことを。
久々に登場した化野とギンコのやりとりはやっぱり和む。
★★★★