flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

極黒のブリュンヒルデ 第10話「生きている証」

脚本:北島行徳 絵コンテ:今泉賢一 演出:高村雄太 作画監督:Jang Min Ho、Yu Min Zi

奈波が託したもの、そして期末テストと海水浴。
良太と寧子たちが自分のことを覚えていてくれれば死んでも構わないと言った奈波が、死の間際において寧子たちの記憶から自身を消し去った行為のアンビバレンツが苦しくてならない。他者の記憶に残りたいという己の願望よりも、寧子たちの優しさに報いたいという彼女なりの思いやり。一人だけ記憶を残された良太は気の毒に思えるが、彼が魔法使いたちを守るという重責に足る人物であることを見抜いての奈波の判断だったろう。
良太ひとりに奈波の記憶を封じ込めたおかげで、前半の悲しみが嘘のような、後半の期末テストから海水浴における和気あいあいとした空気が違和感ないものになっていた。シリアスな前半とコミカルな後半と振幅が極端な構成ながら、奈波の優しさが良太そして寧子たちに息づいているからこそ、今ある時間を懸命に楽しもうとする姿がまぶしく見えた。
ヴァルキュリアこと藤崎真子の能登麻美子ボイスは死と破滅の香り。『地獄少女』の閻魔あい、『戦う司書』のニーニウと、その浮世離れした声は最終兵器にふさわしい存在感。
内容は文句なしだったが、人物作画が崩れ気味だったのは残念。Blu-rayでは修正されることを祈りたい。
OP曲が『Virtue and Vice』に変更。シンフォニックなインストゥルメンタルの次はハードコアという、これまた大胆かつ的確な選曲。激しい曲展開と映像が合っていない気がしないでもないが、「美徳と悪徳」というタイトルといい、萌えとギャグとバイオレンスが共存したいびつさが魅力の作品世界にはむしろふさわしい。
★★★☆