flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

シドニアの騎士 #10「決意」

脚本:村越繁

長道、イザナ、纈の3人は、基底湖のほとりにある旅館「重力館」を訪れる。基底湖の下に落合が残した研究施設があることを突き止めた纈は、長道とイザナを伴って潜入を試みるが……。
重力館の女将が小林だった件に長道ならずとも吹き出してしまう。司令室では副官である纈が、基底湖下への鍵を手に入れた行動についても小林にはお見通しというわけで、全てが仕組まれた構図が何とも滑稽だったりする。しかしながら、その箱庭感がマイナス印象ではなくシドニアの閉鎖性そのものになっているので、違和感は全くない。
迷い込んだMSCF(最厳重警備隔離施設)から、落合の産物であるエナと人間の融合個体、その「人工カビ」からつくられた新兵器「超加速弾帯加速装置」、そして移民船に迫る奇居子を新兵器で消滅させた長道と、重要設定をはらみつつメリハリのある展開で寸分たりとも目が離せない。卓越した能力に頼った長道の独断専行についても、劇中でその理由が示されたことから違和感がなくなった。何よりも、その気質は育ての祖父である斎藤ヒロキ譲りであり、「過ちを繰り返さぬために、ここは私がやり方を変えよう」と司令官の小林がお墨付きを与えているのだから。
そんな密度の濃いストーリーにインターミッションのごとくキュートかつ不穏なアクセントを与えるエナ星白のカットがこれまで以上に鮮烈で、人類に対する奇居子の警告にも思えてくる。エナ星白に徐々に惹かれていく長道と正規兵を拝命したイザナの間に流れる不穏さで次回につなげるラストまで堪能した。
★★★★