flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

ピンポン THE ANIMATION #11「血は鉄の味がする」(終)

脚本・絵コンテ・演出:湯浅政明 作画監督:伊藤伸高、浅野直之、戸田さやか、西垣庄子

インターハイ予選決勝におけるペコとスマイルの激突、そして後日談。
何のために生きるのかすら分からなかった「ロボット」にも熱き血潮が流れていること、すなわち生きる喜びを教えた「ヒーロー」はいまだ不変。一方でロボットはささやかながらも生きる喜びを見つける。浜辺でドラゴンと語らうスマイルの、片瀬高時代には見せることのなかった柔和な表情が全てを物語っていたかのよう。
勝つことを至上命令として自らに課してきたドラゴンは、かつてのストイックさから解放されたようでもあり、依然として卓球へのこだわりを捨てきれていないようにも。彼に転換点を与えたペコの時の流れを感じさせないビッグマウスとの対照が、残酷なようでどこまでも優しい。ドラゴンが、かつて執拗にスカウトしたスマイルにかけた惜別が、シリーズに通底する人間賛歌そのものに思えた。
ペコとスマイル(とアクマ)による幼少時代と少年時代のクロスオーバーに、オババと小泉と風間理事長による老年時代と少年時代のそれを重ねてみせるくだりに、世代を越えて連綿と受け継がれていくパッションがにじみ出て目頭が熱くなる。
★★★★