柴崎はスピンクスの手掛かりを追って青森を訪れる。彼が警視庁に戻ってくると、スピンクスから新たな犯行予告が発せられる。その一方で、家出したリサの前にツエルブが現れ……。
警察の勇み足によって捜査情報が流出してしまったことで、スピンクスと柴崎の一騎打ちという構図が固まった感。犯人に同化することでその内面に迫らんとする柴崎のスタンスも、彼とスピンクスだけの蜜月を想起させる。その結果として、柴崎以外の警視庁の面々が揃いも揃って無能に見えてしまうのはやむなしか。一方で、リサをアジトに連れ帰ったツエルブの行為も、相当に脇が甘いと言わざるを得ないのだけど。まあ、若輩ゆえのスピンクスの危うさが出てくれば、柴崎との駆け引きがより膨らみを帯びてくるのかも。
★★☆