北海道の洞爺湖をモデルにしたと思しき「霧弥湖」にある霧弥湖町に、父親と二人暮らしの中学生、古宮乃々香が7年ぶりに帰ってくる。町は湖上に浮かぶ謎の円盤がシンボルになっていた。そして乃々香は、家の中に侵入していた謎の少女、ノエルに出会うが……。
湖に森林と涼しげな北海道の自然を表現した背景美術はなかなかの美しさ。ただ、物語そのものはまだほんのプロローグといったところ。割れてしまった亡き母親の写真立てを媒介にした乃々香とノエルの再会については、乃々香が記憶を取り戻す流れにニュアンスが乏しかったせいもあり、ドラマティックな演出ほどの感動はなし。
正直あまり琴線に触れなかったが、オリジナル作品ということもありしばらくは視聴継続を試みる。ノエルと円盤に象徴されるとおり、ファンタジー要素が強そうで、先の展開が読めないのは好材料。
★★