flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

テレビアニメOP10選 2014

掲載はおおむね最速のオンエア順。例年OPについてはすんなり決まるのだけど、今年は15くらいまで絞り込んでから難航。選考基準は単純に気に入ったもので、余計なバイアスは一切入れなかったつもり。


『ビバナミダ』 / スペース☆ダンディ

シルエットによる締りのないBBPが女性陣のリリーフで色を帯びていくテンポの良さは言わずもがな、セクシーなファンクサウンドがアニメの主題歌で聞ける幸せに酔いしれる。余談だが、冒頭の赤い星がフェードアウトする演出が、赤い星がフェードインする『STAND PROUD』と逆パターンなのが面白い。


『午夜の待ち合わせ』 / ノラガミ

  • コンテ・演出:タムラコータロー 作画監督川元利浩 作画監督協力:山崎秀樹
  • 作詞:シュンタロウ 作曲:シュンタロウ 編曲:Hello Sleepwalkers 歌:Hello Sleepwalkers

モノクロを基調とした人物描写のポイントとなる赤色と青色の強さが目を引く。メイン3人がそれぞれ視線を合わさず外を向く構図がスポットライトを浴び一気に弾けるクライマックス。それを信号機の赤→青で表現するストレートな演出も、通底する色使いの意図を回収する。スローモーションが効果的な緩急のうまさと楽曲とのマッチングが実にソリッドでカッコいい。


『STAND PROUD』 / ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース

  • 神風動画 ディレクター:吉邉尚希 CGディレクター:永田奏 キャラクター仕上げ・先名美帆 プロデューサー:水崎淳平、佐々木貴
  • 作詞;藤林聖子 作曲:若林タカツグ 編曲:ZENTA 歌:橋本仁

ふんだんなスピード感にスパイス程度のユーモアがもたらすメリハリという三部らしい映像にハードロックが映える。何と言っても、ジョナサン、ジョセフ、承太郎によるリフレインが白眉。目を閉じるジョナサン、バンダナを締めるジョセフ、そして顔を上げて目を見開く承太郎のリレーに、連綿と受け継がれるジョースター家のスピリットが息づくのが感じられ、見るたびに目頭が熱くなる。


健全ロボ ダイミダラー』 / 健全ロボ ダイミダラー

当然AT-X版。ドラマティックでカッコいい楽曲にエッチでユーモラスな映像のミスマッチ。それ以上表現しようがないのだけど、何度も再生してしまう中毒性のあるOP。ペンギン帝国大好きなので、「迷惑千万許さない♪」で帝王さまのマントからワラワラと向かってくるコマンドたちがいちばんのツボだったりする。あとリッツかわいい。


『BRYNHILDR IN THE DARKNESS -Ver. EJECTED-』 / 極黒のブリュンヒルデ

スキャット入りのインストゥルメンタルという大胆な楽曲コンセプトがバイオレンスな作風にピッタリでうならせられた。魔法使いたちの日常と非日常をその背景と差し替えてみせる演出パターンは、そのまま彼女たちの過酷な運命とかけがえのない毎日のリミットを突きつけるかのよう。アーティストのプロモーションの側面からインストのOP/EDは難しいと想像されるだけに、企画を通したスタッフに拍手喝采。


『ハロー世界』 / 少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-

朝日がまぶしい原宿の街からのスタートが何とも爽やか。シャチョウのドヤ顔(褒めてる)を合図に観測役であるカケル目線でメンバーそれぞれの表情を拾っていきシャチョウのドヤ顔で締める。最初にシャチョウに応えるのがマッキーで最後に応えるのがカケルという変遷も本編そのままのドラマを感じさせてくれる。ホーンセクションがチャーミングなアレンジに前向きな歌詞そして開放感のあるメロディー展開と、楽曲もポップスとして完璧。自分にとって2014年を象徴する一曲。


『夏色プレゼント』 / ヤマノススメ セカンドシーズン

凝りに凝ったコンテを矢継ぎ早に繰り出す演出パターンは、キレが良すぎて本編のテイストに合わないと感じたこともあったのだけど、ひとつの映像作品としてのすばらしさは掛け値なし。いち登山者でもある管理人としては小道具の配置がどれもツボにヒットするし、何よりも汗をかきかきな4人の笑顔が最高にまぶしい。


『ENAMEL』/ 黒執事 Book of Circus

まるで本編の展開を予見させるような、ジョーカーによる開演から始まりセバスチャンによる閉演で終わるサーカス団を、まるで1分30秒の寸劇のごとく見せていく。中盤のシネマティックレコードによる演出が切ない物語を凝縮させ提示する。トラッドというかミュゼット調のイントロで始まるなまめかしいハードロックはサーカスというゴシックロマンなモチーフにぴったりで、『カーニヴァル』(2013年)のOP『偏愛の輪舞曲』と類似のコンセプト。カッチリした様式美が売りの本シリーズにはよりハマっている。


『炎の刻印 -DIVINE FLAME-』 / 牙狼〈GARO〉-炎の刻印-

宿命的な物語を簡潔にそして饒舌に表現したOPという意味では、『STAND PROUD』に通じるものがある(くしくも両作品とも小林靖子シリーズ構成だ)。しかしながら、こちらはうらぶれた中世欧州風な作品世界を体現するかのような、よりシンプルで平面的それでいてゴシックな印象を与えるもの。荒々しく有機的に変容していく男性陣と繊細な描線による女性陣のコントラストも、男声と女声が入り乱れて駆け上がっていくような歌唱も鮮烈。静かに燃え上がるという形容がふさわしい。


『LOVE GOOD TIME』 / オオカミ少女と黒王子

黒王子に振り回されてコロコロ変わるオオカミ少女の表情が最高にキュート。それでいて、タイトルバックのタータンチェックとシンクロするようなチェス盤上でしどけないその姿は、逆にオオカミ少女のペースに巻き込まれてしまった黒王子を示唆しているようでもある。そんないち視聴者の下世話な妄想に一べつをくれて赤面するシリーズのオアシスことさんちゃんがナイスなアクセント。パンキッシュ&コケティッシュな楽曲とのマッチングもキャッチーで胸躍る。


相変わらず節操のないセレクトで、自分の雑食嗜好がよくわかった次第。映像単位、楽曲単位で気に入ったものは他にもあるのだけど、両者のバランスという意味では上記10選が私的ベスト。スタッフのみなさまに改めて感謝を。