flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 50- 第21話「神は自らの言葉で語るのか」

脚本:橋口いくよ 絵コンテ:井出安軌 演出:矢花馨 作画監督:Yoo seung hee、小川浩司、飯泉俊臣、水野隆宏

【概要】
センターを拝命したものの練習に身が入らないカケル。ライブ後にメンバーでいちばん多いファンレターをもらうが、それよりも客席から自分のことをにらんでいたファン数名のことが気になってしまい……。そんな彼に、シャチョウそしてメンバーからのフォローが入る。
【感想】
カケルの妹、紗夏香がしつこく言う、「嘘」がなかなか本質を突いている。カケルをにらんでいた女の子たちは自分のファンだとうそぶくキラ、自分のファンに悪い人はいないと断言するトミー、アンチでも自分のことを見ていてほしいというシュン、アイドルという虚像は「嘘」にまみれている。しかしながら、その「嘘」をネガティブなものにするのもポジティブなものにするのもアイドルたる本人次第。シャチョウの「全てをさらけ出せ」というサジェスチョンはそれを言いたかったのだと思う。ファンのわがままな願いをひとつひとつ救い上げることなんてできないのだから。
紗夏香のみならず、母親がお忍びでライブに来てくれたり、父親がかばってくれたり、身の回りにおけるささやかな応援が、カケルの空白を埋めてくれるかのよう。まっさらな空っぽだからこそ、めいめいに思い入れることだってできる。シャチョウにとって、メンバーにとって、ファンにとって、そして視聴者にとっても、まっさらなカケルはアイドルなる曖昧模糊としたアイコンを自由に描くためのキャンバスなのだな、と。いまだ理想を追い求めるシャチョウにとっての道しるべが彼。だからこその「未来BOX」。ゆえに、「いけにえ」を「神」に転じるものは奇跡の連続。
等身大なようでいて等身大であることが許されないカケル、それを仲間たちによる「ハードル」の下方修正で表現する落としどころが、理不尽ながらも温かかく、ゆえに切ない。
★★★★