flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

SHIROBAKO #21「クオリティを人質にすんな」

脚本:吉田玲子 コンテ・演出:畑博之 演出:大東百合恵、川面恒介、秋山有希、川村夏生、武田牧子、容洪、徐正紱

【概要】
復帰した矢野は、池谷の尻を叩きつつ第5話のダビング作業を終わらせ、第11話の絵コンテも上げてしまう。さらに第1話のオンエアも無事に済み、順調に回り始めた『第三飛行少女隊』の制作。そして、主人公のありあが助けた「うり坊」が戦闘機に乗るシーンを、3DCGを美沙、原画を絵麻の共同作業で携わることになった。そんな中、グロス先であるA.Cツチノコの社長(兼制作進行)の磯川久光があおいを訪ねてくる。彼は矢野そして平岡と専門学校時代の同期だった。
【感想】
制作前こそトラブル続きだったものの、『えくそだすっ!』に比べて快調に作業が進んでいく『三女』、そこに異物のごとく引っかかり続ける平岡の過去と現在がメイン。真摯に仕事に取り組むものの自身の目標が定まらないあおい、アニメ制作への情熱とともに真摯さを失ってしまった平岡、制作進行として表裏なふたりを接近させる筋書き。いったんは感情をぶちまけて帰宅したものの、屋上への呼び出しに頭を冷やして出てきた平岡は、彼のことを少しでも理解しようとしたあおいの誠意を察知したのだろうか。
矢野の剛腕ぶりについては、アニメへの情熱というよりはシステマティックに仕事を進めようとする打算のようなものが感じられたので、彼女が平岡の内面を尊重しようとする気持ちは何となく分かる気がした。矢野が、磯川が言うところのクリエーターの情熱にほだされているように見えないところがポイントで、だからこそ制作進行として適任なのだろうとは思いつつ、効率優先だけでいいものが作れるかどうかという疑問もつきまとう。技術的にアニメにタッチしない制作進行といえども、それぞれのスタンスがアニメの出来栄えに大きく反映されるというメッセージを改めてかみしめる。
居酒屋でみせたしずかの態度について。いかようにも解釈できいかようにも想像できるところがシリーズの懐の深さか。個人的には、自身の夢を制作進行として認められつつあるあおいに託したように見えてしまった。だからこそ、ジェットコースターにかこつけた「うり坊」への関連づけに、いちるの望みをつなげたい。そして、あの着ぐるみパフォーマンスでの経験が生きますように、と。
★★★☆