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アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 50- 第23話「正しさと正しさの狭間で」

脚本:橋口いくよ 絵コンテ・演出:藤井辰己 作画監督:小園菜穂

【概要】
空調設備が新しくなったハリウッド東京。いきなり現れた初代メンバーの早水海馬(シーマ)は、シャチョウにハリウッド東京を買い取りたいと願い出た。そのことを知った現メンバーたちは、さまざまに複雑な表情を見せる。そして、シーマによる伝手で、初代も務めたキャッスルリゾートランドという遊園地のクリスマスイメージキャラクターに選ばれる。
【感想】
シーマがもたらした波紋は、アイドルとて生身の人間の集合体であることを示唆する。シャチョウの夢もシーマのビジネスも、アイドルという浮世離れしたアイコンをつなぎとめようとするプロ意識の表れ。トミーとキラによるそれぞれの代弁からの仲違いは、少年ハリウッドという看板のうつろいやすさそのもの。
また、運気上昇担当であるトミーが看板の危機にあって輝きを失ってしまう変化がシビア。彼の明るさはハリウッド東京の安定の上に成立するものであり、今回のような外部からのゆさぶりには意外ともろいということ。そこで、子役として叩き上げてきたキラのしたたかさが際立つ。それは、才気あふれる最年少メンバーとしてのシーマが標榜する合理性にシンクロする。
トミーとキラのすれ違いは、シャチョウ(ゴッド)とシーマのスタンスの違いが物語るとおり、ユニットの懐の深さとして受け止めてあげたいと思う。両者のブリッジ的な人物として、ダイチは時間の経過とともにゴッド寄りになったのに対して、マッキーはトミーとキラそれぞれの思いをくみ取れないまでも受け止めようとした。そこに現メンバーの可能性をみる。
シャチョウのワンマンはハリウッド東京の掟、しかしながら、初代メンバーの解散以降は鳴かず飛ばず。理想を追いかけるばかりのシャチョウの経営手腕に疑問を抱くことは自分にもあった。ゆえに、これまでの初代メンバーとは一線を画した異物としてのシーマの投入は非常に効果的。シャチョウへの否定が現メンバーへの否定になっていないのはキラあるいはシュンのリアクションのとおりで、スタッフを含めた現メンバーの選択を注視したい。
★★★★