flower in my head

アニメのてきとう感想がメイン。ネタバレあります。

響け!ユーフォニアム 第八回「おまつりトライアングル」

脚本:花田十輝 絵コンテ・演出:藤田春香 作画監督:秋竹斉一

【概要】
吹奏楽部員たちの間では6月5日の県(あがた)祭りに誰と行くのかが話題になっていた。葉月は練習中のちょっとしたきっかけで意中の秀一を誘おうとするが、それを知った久美子は秀一から誘われていたのだった。秀一から返事を求められた久美子はとっさの身代わりをあつらえるが、それは何と麗奈で……。
【感想】
葉月をあおりまくる緑輝を始めとする浮ついたお祭りムードの中で、主人公である久美子の個性がかえって際立つ、そのコントラストが見どころ。秀一の気持ちに気づきつつも親友に遠慮して身を引いてしまうところに、自意識の高さと麗奈が指摘する冷めたところが共存する彼女のデリケートな内面がよく出ていた。暗がりでまるで青系の蛍光色のように浮かび上がる麗奈の「真っ白い」ワンピースが、久美子視点だったからこそ彼女を照らしているようだった。低音パート担当よろしくボトムから吹奏楽部員たちを見上げるのが久美子のポジションだと思っていたけど、角度によってはそれが容易に反転しうる。
即行で告白して即行で切り替えた葉月の気丈さが、異世界のような山の頂上で「愛」を交換する久美子と麗奈の背徳感を強調するかのよう。「本物の特別」を追い求めるトランぺッターの麗奈と、低音パートの久美子、葉月、あすかの三者三様を引き比べるのも面白い。
秀一が久美子を誘ったくだりに顕著だったけど、滝の指南によるスキルアップの高揚感をお祭りのテンションに同期させることで、多少のデフォルメが許容できるものになっていたし、人間ドラマが大きく動く結節点としても印象的になっていた。久美子については、物語を牽引するでもなく巻き込まれ型でもない主人公像がかえって興味をひくものになっていて、宙ぶらりんな経験者という設定が効いているなと。
★★★☆